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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「ビッケ&スンヨル、おめでとう!!!」

先週末のつるやオープンで、藤田寛之プロが大会3勝目、通算16勝目を挙げました。40歳を過ぎてからの優勝は10勝目とのこと。凄い!の一言です。


昨年は右脇腹の疲労骨折に苦しみ、1年5カ月ぶりの優勝とのことですが、それでも1年5カ月で復活優勝するのは並大抵のことではありません。血のにじむ様な努力が目に浮かびます。


大会2日目の金曜日に、藤田プロの打撃練習を暫く見ていたところ、スイングのリズムを「あのリズムに変えて、よく上手く打てるなぁ。」というぐらいモデルチャレンジしていることに気付きました。


藤田プロに聞くと、「よく気付きましたね。1ケ月前に変えたところで、ようやくドライバーで上手く打てるようになったんですよ。」とのこと。


どの様に変わったのかはマニアック過ぎるので省きますが、ここまでのキャリアがありながらの大胆なスイング改造は本当に勇気のいることです。常に挑戦し続ける姿勢があるからこそ、40歳を過ぎた今も進化しているのでしょう。


学生時代に競い合った仲間の活躍は本当に嬉しいです。


そして、石川遼、松山英樹の同級生で良きライバル、このブログでもお馴染みの弟分ノ・スンヨル22歳が、PGAツアーのチューリッヒクラシックで初優勝しました!!!


昨年はシード落ちし、石川と共にPGAツアーと下部ツアーの入れ替え戦、ウェブドットコムツアーファイナルに出場、第三戦で優勝して再びPGAツアーの出場権を掴み、ツアー本格参戦3年目での優勝です。





(2009年韓国オープンにてノ・スンヨルと)


2009年の韓国オープンで初めて見た当時18歳、高校三年生のスンヨルのプレーに魅せられ、この選手は絶対世界でトップに立つ!と確信し、それ以来追いかけ続けて来ました。


1月のソニーオープンでは火曜日から一緒に朝食を食べ、練習ラウンドをし、ゴルフの話を聞いて、沢山の時間を共に過ごしました。朝から大盛りのカルビ定食をペロッと平らげ、私のキレのない冗談にも腹を抱えて爆笑してくれる可愛い弟分です。


その時はタイガー・ウッズを復活させたコーチのショーン・フォーリーに師事し、スイングの改造途中で、常にチェックポイントを気にしながらのプレーで、まだ自分の理想通りにはボールをコントロール出来ていない様子だったのですが、あれからしっかりと自分のスイングを確立したのでしょう。


これから2勝目、3勝目と世界の舞台での更なる活躍が楽しみです。


今度日本ツアーに出る時には私にキャディーを任せてくれるという約束を、スンヨルは覚えているでしょうか?





左からノ・スンヨル、石川遼、松山英樹の同級生トリオにもらった貴重なサインです。

石川、松山の初優勝も待ち遠しいです。

つるやの週、お洒落で可愛い大人気のゴルフウェアブランド、パーリーゲーツの社長さん、社員の皆さん、契約プロで決起集会をしました。





(左から、イ・ボミ、小澤、SJパク、キム・ヒョンソン、イ・ジョンジン)

前述の藤田プロもそうですが、パーリーゲーツの契約プロはルックスだけでなく、実力も凄いんです。


昨年日本ツアー賞金ランキング2位のキム・ヒョンソンプロ、同じく5位のS・J・パクプロ、先々週のバンテリンレディースで2位、現在日本女子ツアー賞金ランキング1位のイ・ボミプロ、そして現在他局で放送中の“百年の遺産”主人公の俳優イ・ジョンジンさんと。





(韓流ドラマ「百年の遺産」主役イ・ジョンジン)


各分野のトップに立つ方はやはり発想が違います。色々な方から貴重な話を聞き、刺激を受けた一週間でした。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月29日(火) |

「PGAツアーデビュー6 (完)」

PGAツアーデビュー戦にして27位タイで迎える最終日のペアリングは、2010年PGAツアーの賞金王で、先週のRBCヘリテージでも優勝し現在世界ランキング5位(4月20日付)の、アメリカのマット・クーチャ−35歳と、同じくRBCで3位タイに入ったアメリカのベン・マーティン26歳。


世界屈指のトップランカー、クーチャーとのラウンドに、ヒョンソンは前夜から興奮していました。身長193センチの大きな体で貫禄十分にティーインググラウンドに登場したクーチャー。ヒョンソンとスタート前の挨拶を交わしがっちり握手を。勿論、私とも握手を交わしてくれました。ヒョンソンと私のテンションも更に上がります。


最終日はヒョンソンが一つの目標としていた“アウトスタート”、1番ホールからのスタートです。「何とかベスト10フィニッシュしてPGAツアーの出場権を掴みたい」というヒョンソンの闘志が、キャディの私にもひしひしと伝わってきます。


この日のピンポジションは極端に端に振ってありました。


1番ホール・パー4のピンポジションも左のエッジから6ヤード、手前のエッジから4ヤードという難しい位置でしたが、難なくパーでスタート。その後もタイトなピンポジションの中、ヒョンソンンは安定したショットで、4番ホールまでは危な気ないパーが続きます。


ところが、迎えた5番ホール・パー4でヒョンソンの闘志が動きました。


このホールのピンポジションもグリーン右端から4ヤード、奥に5ヤード、手前に5ヤードというとんでもない狭いスペースで、グリーン手前にはアゴが切り立つバンカーが待ち構えています。


ティーショットはフェアウェイセンターに飛び、ピンまでの残りは168ヤード。ヒョンソンは8番アイアンを手にしました。


「先輩、8番アイアンでちょうど良い距離ですから、ピンを狙います!!」


フルスイングでもなく、コントロールでもない、ヒョンソンが8番アイアンでぴったり気持ち良く振り切れる距離。難しいピンの位置ですが、好調なショットを武器に真っすぐピン狙い、攻めの姿勢です。


いつものリズムでラインを決め、ヒョンソンは気持ち良く8番アイアンを振り切りました。フィニッシュも綺麗に決まり、その姿勢のままボールの行方を追っています。本人も納得の会心の感触です。少し打ち上げていたのでグリーン上でのボールのバウンドは確認出来ませんでしたが、ピンの根本に落ちたように見えました。


ところが近づいてみるとグリーン上にボールはありません。何と、グリーン手前の切り立ったバンカーのアゴにすっぽりとボールが潜っているではないですか・・・。あと少しでもキャリーが出ていれば確実にバーディーチャンスだったのですが、最悪の状況です。


ヒョンソンも「ショットは完璧だったのに・・・。」と落胆の表情。ただリスクは覚悟してのチャレンジだったので、気持ちはすぐに切り替えました。何とか1打でバンカーから出し、2パットでこのホールはボギー。


実はマット・クーチャーも、このホールのティーショットはヒョンソンと同じような位置に飛んでいましたが、クーチャーはピンをデッドに狙わずに、グリーンセンター狙いで簡単にパーを拾いました。


この一つのボギーからヒョンソンはアンラッキーが続き、最終ラウンドのスコアが4オーバーまで崩れました。


一方のクーチャーは何度かボギーのピンチもありましたが、スーパーアプローチでパーセーブ。リスクの少ないホールではバーディーを重ね、最終ホールはイーグル、最終ラウンドを4アンダーでフィニッシュしました。


クーチャーは優勝争いから脱落した状況の中でも確実に上位に入る様、リスクの少ないプレーに徹していました。同じ状況でのスタートでありながら、ヒョンソンは自らスコアを動かしに行くリスクの高いプレーを選択しました。


最終結果は、クーチャーがトータル10アンダーの8位タイ。ヒョンソンはトータル2アンダー65位タイ。


結果が全てですが、ヒョンソンの選択も間違いではありません。まだPGAツアーにスポット参戦のヒョンソンは、様々な挑戦をして、失敗することで経験していくしかないですから。いずれPGAツアーで優勝争いに絡んだ時には、仕掛けどころで勝負に打って出ることも必要でしょう。


思う様な結果は残せませんでしたが、大会を終えたヒョンソンの表情には何の後悔もありません。


ヒョンソンは、ホールアウト後に自分に掛けられたレイを外して(通常ソニーオープンでは最終日のホールアウト後に選手だけにレイが掛けられます。)、それを私に「先輩、本当に有難うございました。」と掛けてくれました。





まるでオリンピックのメダリスト達が貰ったメダルを自分の家族やそれまで支えてくれた方達に掛ける様に。浅田真央選手が先日の世界選手権で自分に掛けられた金メダルを外して佐藤信夫コーチに掛けた様に。私にはそのヒョンソンの気持ちが金メダル以上に嬉しかったです。


引き上げたクラブハウスで、現在タイガーウッズに次いで世界ランキング2位のアダム・スコットに遭遇!!すかさず記念撮影をお願いすると、快く応じてくれました。





これが世界のPGAツアーです!!!


最終日はヒョンソンファミリーとサムギョプサルで打ち上げです。ヒョンソンと乾杯し、お互いの1週間の労をねぎらいました。


初めてのPGAツアー挑戦は、私自身これまで30年間のゴルフ人生では味わったことのない興奮と、世界のレベルの高さを肌で感じることが出来ました。


この得難い経験、素晴らしい財産をまた一つ与えてくれたヒョンソンに感謝し、これからのゴルフ実況においても必ず活かしていきたいと思います。


今シーズンの目標は「日本ツアーで賞金王」というヒョンソン。この攻めの姿勢がある限り、ヒョンソンは更に成長していくでしょう。今後もまた一人のゴルフファンに戻ってヒョンソンの活躍を見届けます。 
(完)

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月26日(土) |

「PGAツアーデビュー5」

初めてのPGAツアー挑戦で見事に予選通過を果たしたヒョンソン。いよいよ決勝ラウンドです。


コースまでの道中、カハラの別荘地に立ち並ぶヤシの木が、昨日までよりも強く風に揺れているのを見たヒョンソンは「先輩、今日が本当のワイアラエですね。我慢ですね!」と、早くも風の中でのイメージを沸かせています。ヒョンソンのゴルフは日に日に良くなってきています。それと共に充実感が見て取れます。


三日目のペアリングは、アメリカのピーター・マルナティ26歳と同じくアメリカのブライス・ガーネット30歳。初日同様インスタート、353ヤード短いパー4からのティーオフ。ヒョンソンのティーショットは左のラフへ。初めてスタートホールのティーショットが曲がりました。それでも、残り58ヤードを6メートルに付けバーディー逃しのパースタートです。


この日は流れも良く、3番パー4では残り127ヤードをサンドウェッジで1.5メートルにつけ、バーディーが先行しました。その後も好調なショットはフェアウェイをとらえ続け、何度もバーディーチャンスを迎えるものの、中々決めきれずという展開。


迎えた17番189ヤードのパー3。ワイアラエの中で海に一番近い、風光明媚なショートホールです。ホールの左側がすぐ海で、常に左からの風がホールを抜けていきます。この日のピンまでの実測は197ヤード。風は左からのアゲンスト。ヒョンソンが放った5番アイアンのショットは風に流されてグリーン右のバンカーに捕まりました。これまでチャンスの連続だった流れの中に突然訪れたピンチです。


ピンまで20ヤードのバンカーショットですが、アゴが高く、バンカーの中に入ったヒョンソンにはピンが見えていない状況です。「ヒョンソン、ケンチャナヨ(大丈夫)!これまでバンカーのフィーリングも良いから!」と伝えサンドウェッジを手渡しました。「はい、任せてください!」と答えたヒョンソンのバンカーショットは2メートルに。バンカーショットとしては最高のショットですが、パーを確信できる距離でもありません。これを入れるか外すかで今日の流れが決まる大事なパーパット。ヒョンソンも慎重にラインを読み、見事にど真ん中からこのパーパットを決めてくれました。バーディーにも匹敵するナイスパーセーブです。


このパーで気を良くしたヒョンソン。ワイアラエ名物18番ホールのパー5に向かいます。初日、二日目は、左ドッグレッグの右コーナーに飛び出したティーショット。この日もやや右サイドだったものの、初めてフェアウェイにボールが残りました。“ピンチの後にチャンスあり”とは正にこのことです。


セカンドショットは残り269ヤード。「ヒョンソン、どんなイメージで行く?」と訊ねると、「スプーンでライナー気味の低いボールを打ちます。そうすればアゲンストにも負けないし、手前から転がって2オンしますから。」と。


軽いアゲンストの中、ヒョンソンは宣言どおりのショットを繰り出して見事2オンに成功。その距離10メートル。イーグルこそならなかったものの、イージーバーディーでこの日のスコアを2アンダーに伸ばしてハーフターンです。


常にポジティブなヒョンソンは、この流れに入ると益々乗ってきます。
後半のアウトに入ると、2番、3番で連続バーディー。これでこの日のスコアが4アンダーまで伸びました。


しかしこの後、この日最大のピンチが7番ホールで訪れます。
7番ホールは166ヤードのパー3。ワイアラエの風がこの日一番の強さになりました。
ヒョンソンのイメージは“7番アイアンでライナー性のショット”。


そのイメージ通りに放ったティーショットは、強いアゲンストの風にグイグイ押し戻され、グリーン手前にあるバンカーの更に手前にショートしました。距離にしたらピンから25ヤード手前に落ちたことになります。いくら風が強まったとは言え、グリーンには届くであろうと考えていましたが、ここまでショートするとは思いも寄りませんでした。


今だから話せますが、「このホールはボギーかな・・・」と覚悟を決めました。セカンドはバンカー越えの25ヤードのアプローチショット。ピンはバンカーを越えてすぐの所に切られています。この日迎えた2度目のピンチです。しかしヒョンソンはこのピンチも、絶妙なアプローチで見事にパーセーブし、流れを手放しません。


8番ホールも難なくパー。この時点でこの日のスコアは4アンダーでトータル6アンダー。首位とは5打差まで詰め寄っていました。最終ホールでイーグルを奪えば、最終日は優勝を狙える位置でプレーすることが出来ます。


最終ホールは510ヤードのパー5。ノリノリのヒョンソンはこの日一番のティーショットを放ちました。フェアウェイセンターに飛んだボールからピンまでは残り177ヤード。


8番アイアンでしっかりヒットさせピンをまっすぐ狙っていくか、7番アイアンでピンの左から軽いフェードで狙っていくか。イーグルを狙うのであれば8番アイアンでピンをデッドに狙っていくべきなのですが、少しでも薄く当たれば手前バンカーに捕まるリスクを背負います。


何度もヒョンソンと確認をしました。「イーグル狙い?確実にバーディー狙い?」
ヒョンソンも私も出した答えは同じです。「イーグル狙い、8番アイアンでピンをデッドに攻めていこう!!」


8番アイアンで攻めたパー5のセカンドショット、ボールはピン方向にまっすぐ飛び出しましたが、無常にも手前バンカーの目玉に・・・。手前のピンを狙うには最悪の状況となってしまいました。


結局、バーディーも奪うことが出来ず、パーでホールアウト。ここがゴルフの難しいところですが、二人で導き出した答えを悔やむことはありませんでした。ヒョンソンも「アメリカで優勝争いに食い込む為には、攻め方として間違ってなかったです。」と。


それでも最終日を27位タイという絶好のポジションで迎えられ、スタート前に目標に掲げた“最終日をアウトスタート、いわゆる“表”スタートの位置で迎える“ことが出来るのですから。


そして最終日は、世界のトップランカー・マット・クーチャーと同組というご褒美付き。
「先輩、明日は本当のPGAツアーです。クーチャーと一緒です!!」とヒョンソンも興奮気味です。それがその最終日に、本当のPGAツアーの厳しさを味わうことになるとは・・・。   <6>へ続く


おまけ



PGAツアーでは先輩の、ノ・スンヨル、ドンファンからは練習ラウンドで色々と教わりました。



(撮影・ゴルフスタイル 鎌田俊夫さん)

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月17日(木) |

「現代の光源氏!」

海老蔵の光源氏を観てみたい!!


その一心で京都の南座へ“市川海老蔵特別公演・源氏物語”を観に行って来ました。


海老蔵さんも行きつけのおでん屋でおでんを食べてから南座へ。





今回の源氏物語は歌舞伎だけではなく、歌舞伎とオペラと能楽のコラボレーションに、池坊さんが文字通り舞台に花を添えるという夢の様な試みで、あっという間の2時間でした。


光源氏役は海老蔵さんのおじい様、お父様が代々演じてこられ、海老蔵さんも光源氏を演じるのは今回が二度目だそうですが、光源氏は海老蔵さん以外には考えらない!と思う程のはまり役。


本当に光源氏がいたなら、きっとこうだったのだろうなと目に浮かびました。迫力ある海老蔵さんの“ニラミ”も素敵ですが、終始穏やかに演じながらもその内の熱く秘めた物が伝わってくる様な光源氏、素晴らしかったです。


6月には大阪で海老蔵さん自主公演の“ABKAI2014”も行われます。詳しくはYTVのHPをご覧下さい。


観劇後は東寺へ不二桜のライトアップを観に行って来ました。何とも幻想的です。








夕食はいづ重さんのお寿司を。





おでん、歌舞伎、桜、お寿司を堪能した一日。


やっぱり、日本は最高です!!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月10日(木) |

「スタジオアリス下見へ」

いよいよ今週末、スタジオアリス女子オープンが開催されます。先日、兵庫県の花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコースへ中継に携わるアナウンサー、スタッフで下見ラウンドに行って来ました。私は立田アナとラウンド。





恒例のスコア発表ですが、私はOB連発で撃沈の85、本野アナが120、立田アナが130。


皆、年々スコアが悪くなっています・・・。スタジオアリスの中継も5年目、コースは熟知しているはずなのですが、何度ラウンドしても難易度の高さに脱帽。


さて、ここでは中継ホールでもある上がり3ホールをご紹介します。


まずは、16番ホール。483ヤードのパー5。
(以下、残り距離は下見時点でのもの)





ロングヒッターは2オン可能なパー5ですが、コースが左ドッグレッグしている為、ドライバーで最短距離を狙うには左の林ぎりぎりに打たないとフェアウェイを捕えることが出来ません。


私はコース右側に突き抜けるのを避けるため、3番ウッドでティーショットを打ちましたが、ややドローがかかり左の林すれすれまでボールが転がってしまいました。それでもピンまで残りが218ヤードの打ち上げ。セカンドショットを5番ウッドで、持ち球のドロー系のボールで狙いましたがドローがかからず右のラフへ。そこから3打目を乗せてパー。


距離的に2オン可能な選手はいるでしょうが、綺麗に2オン出来る選手はほとんどいないのではないでしょうか。戦略性のあるこのホールをどういうルートで攻め、いかにバーディーチャンスを演出するかが見所です。


続く17番ホールは、379ヤードのパー4。





最終日のピンポジションは、ここ数年ほぼグリーン右手前です。この右手前というのが曲者で、ピンを果敢に狙ってボールをグリーン右サイドにこぼしてしまうと、かなり難易度の高いアプローチが残ります。


このホールのグリーン形状が砲台グリーン(写真参照)なので、グリーン右サイドからのアプローチは、「打ち上げで、ピンが直ぐそばにある」というシチュエーションとなります。



2年前の2012年のこの大会で、それまで3打差をつけて単独トップだった申ジエプロが、この位置からのアプローチを2度連続してミスしてダブルボギーを叩き、優勝を逃してしまったことがありました。世界ランキング1位にもなっている百戦錬磨の申ジエでさえそうなってしまうのです。


それぞれこの砲台グリーンをどう攻めていくのか!?楽しみです。

そして、最終18番ホールは、402ヤードのパー4。





ティーグラウンドから253ヤードで池のある谷につかまってしまいます。打ちおろしていくホールですので池までの距離は約245ヤード。この池の淵から8ヤード手前に残り150ヤードを示す△マークがあります。ティーショットはこの△マーク付近に落とすのが理想ですが、あまりにも池が近いのでここまで打つにもかなりの勇気が必要です。


2年前に優勝を飾った佐伯美貴プロは申ジエを追いかける立場で、この池の淵ギリギリまでティーショットを運んできました。その勇気がバーディーに繋がり、見事な逆転優勝となったのです。


最終日の最終ホールで、各選手がどの様に風をジャッジしながら、勇気を持ってティーショットを放ってくるのか。今年も、必ずこの最終ホールでドラマが起こることでしょう。


スタジオ女子アリスオープンは4月12日(土)14時から関西ローカルで、4月13日(日)15時から全国ネット中継です。解説は村口史子プロ、ラウンド解説は山崎千佳代プロ、実況尾山アナです。私は最終日に優勝インタビューを担当します。


なお12日(土)はスタジオアリス中継終了後の15時から、阪神VS巨人・伝統の一戦を解説に水野雄仁さん、赤星憲広さんをお迎えして実況小澤でお伝えします。


週末はスタジオアリス女子オープンゴルフ&伝統の一戦でお楽しみ下さい!!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月08日(火) |

「10年ぶり!」

10年ぶりの伝統の開幕三連戦が終わりました。結果は阪神の1勝2敗。





現時点での圧倒的なチーム力の差をまざまざと見せつけられた三連戦でした。特に打撃力の差は簡単には縮められない程の開きがあります。


三試合で27得点の巨人との戦い方はこれで明白になりました。“投手戦”に持ち込む準備と試合運びをしなければ勝ち目はありません。打撃戦、空中戦(ホームランなどの長打合戦)になれば、試合終盤でも逆転されてしまうでしょう。


更に西岡剛選手の離脱は大きな痛手です。新外国人選手の“4番ゴメス”に少し目処がついただけに、4番に繋ぐ打撃が出来る西岡選手は欠かせない存在でした。


それにしても西岡選手の根性には目頭が熱くなりました。あれだけの怪我を負いながら、タンカで救急車に乗せられる際には左手を突き上げて、阪神ファン、巨人ファンの西岡コールに答えました。


この怪我から立ち上がった時、西岡選手が本当の生え抜き選手にも負けない真の阪神選手になる様な気がしました。一日も早い復帰を待っています。


さて、この開幕戦に先立って長嶋茂雄さん金田正一さんら、錚々たる顔ぶれの200人の巨人OBによる球団創設80周年セレモニーが行われ、始球式はキャロライン・ケネディ駐日大使、国歌斉唱はSMAPの皆さん、特別ゲストに松井秀樹さん、解説に江川卓さん、金本知憲さん、スペシャルサポーターに亀梨和也さんという豪華な顔ぶれ。





(巨人軍の歴史を彩るトロフィーの数々)


これまで何度も開幕戦の中継や取材をしてきましたが、やはり伝統の一戦での開幕というのは気持ちの高ぶりがまるで違い、両チームにとっても特別な思い入れがあるようです。


次回の伝統の一戦は、4月11日(金)から阪神本拠地・甲子園球場での戦いとなります。阪神が本拠地で意地を見せるか!?巨人が敵地でも力を見せつけるのか!?


4月12日(土)は読売テレビから実況小澤で全国ネット生中継です。どうぞお楽しみに!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年04月01日(火) |

アナウンサー