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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「ソニーオープン2012」

今年もアメリカツアーの開幕戦となるソニーオープンに、大会初日から行って来ました。







今年は石川遼と松山英樹が揃って出場するとあって、日本人ギャラリーも例年より多く見受けられました。

アメリカツアーの最終予選会を見事3位タイで通過し、今大会がアメリカツアーデビュー戦となる、このブログではお馴染みのノ・スンヨルと、同じく最終予選会を11位タイで通過した、昨年日本ツアー賞金王のペ・サンムンも揃って出場していました。

予選ラウンドはこの四人の他に、丸山茂樹、小田孔明、高山忠洋、武藤俊憲、今田竜二等日本人プロをまんべんなく見て回りました。

残念ながら丸山、武藤、石川、松山は予選落ち。

丸山茂樹は腰痛に加え下半身の状態が万全でない中でも、決して安易なプレーをすることなく一打一打集中しながらラウンドしていました。

武藤俊憲は、2日目の前半で圧巻の7アンダーをマークしながら後半は5オーバー。ホールアウト後に話を聞くと、「折り返しの10番でのドライバーショットで逆球が出てから全てのリズムが崩れてしまった」とのことでした。右に曲げるフェードを狙ったにも関わらず、その意思に反して左に曲がってしまうのが‘逆球’。一度この球が出ると自分の狙い方が疑心暗鬼になってしまうそうです。

高山忠洋は、2日目の最終ホールでバーディーを奪い、70位タイでギリギリの予選通過。しかし、PGAツアーには3日目にも70位タイでのカットがあり、そこに引っかかり残念ながら最終日には進めませんでした。昨年はコンディションが整わず試合そのものを棄権していただけに、今回は一歩前進といったところでしょうか。

日本人プロで最終日に残ったのは小田孔明プロだけ。
最終日、私が小田孔明組に付こうとすると、松山英樹選手もギャラリーとして来ており、一緒に小田組に付いて回りました。

松山選手はそのホールで自分がどこからどう打ったのかをつぶさに振り返り、小田プロが同じ状況になると「あそこからどう打つのだろう?自分ならこうしますね。」などと、小田プロから何かを盗もうと真剣な眼差しでプレーを追いかけていました。この向上心が彼の成長を支えているのでしょうね。

結局小田プロは59位タイでフィニッシュ。

ペ・サンムンとノ・スンヨルもデビュー戦で揃って最終日に進み、ペ・サンムンが29位タイ、ノ・スンヨルは66位でフィニッシュ。二人のアメリカツアーでの今後の活躍も楽しみです。

最終日のホールアウト後、練習グリーンでただ一人練習をしていたノ・スンヨルの姿を見た松山選手が、「あの選手は誰ですか?」と私に尋ねてきました。私がスンヨルの戦歴や松山君と同級生だよということを簡単に説明し、「近い将来、ノ・スンヨルと松山君が世界の舞台で優勝争いをする日が必ず来るよ!!」と伝えると、「今は(スンヨルに)負けてるな~。頑張ろう!!」と一言。スンヨルを新たな刺激にしていました。

石川遼プロや松山英樹選手には、この次のステージに進んだ同世代の二人に負けずに頑張って欲しいです。




左からノ・スンヨル、石川遼、松山英樹のサイン。ギャラリーのサインの列に並び、期待の20歳トリオから貴重なサインを貰いました!三人共、サインを求めてバイザーを差し出したのが私だということに気付き、噴き出していました・・・。

日時: 2012年01月27日(金) |

アナウンサー