• 『アニ民345人目』声優の檜山修之さん
  • 『アニ民345人目』声優の檜山修之さん

  • 2019.04.11

今週のアニ民は声優の檜山修之さんです。檜山さんとは1998年に「金田一少年の事件簿」で会ってるはずなんですが、やっぱり「名探偵コナン」京極真役からの印象が強いです。

広島県出身の檜山さん、本当は歴史に関わることをやっていきたいと思っていたけど、実際の学問としてのレベルの高さを目の当たりにしてあきらめたそう。学生の時、放送部にいたので声の仕事にも興味を持ち、声優の専門学校に入学。でも上京したばかりの時は住居も含めて住み込みの新聞配達のお仕事もやったりして、かなりの苦学生状態だったって。特に声優の勉強を始めて運も良く実力もあったのでしょう、1992年「幽☆遊☆白書」の飛影という大きな役をゲット、他にも役を手にして活躍し出します。ですが、週2本のレギュラーではとても食べていくことが出来ず、トータル5年はアルバイト生活を続けたと言います。アフレコスタジオ近くでの道路工事現場の警備員のお仕事では、道行く人になるべく顔を隠して仕事してた、っていうのはもはやレジェンドな逸話です。

檜山さんが一番の転機だったという作品が「勇者王ガオガイガー」。その何作か前の「勇者特急マイトガイン」で主役をつとめたそうですが、ガオガイガーの獅子王凱というヒーローキャラクターが一番のヒーローだそうです。それに対してさまざまな悪役も演じてきた檜山さん。だいたい檜山さんのパワフルな叫び、いや吼える声は本当に天下一品。みなさんもいろんなアニメでその声を楽しんでいますよね。

今回の劇場最新作「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」でシンガポールを舞台に怪盗キッドと京極真のバトルが描かれてる、と予告編で盛り上がってます。京極の繰り出す驚異的な拳はもう映像でいくらか見えてはいますが、本編はこんなもんじゃありません。ご本人曰く「遠慮ぜずに目一杯演じました」。とはいえ鈴木園子というキャラクターと二人きりのシーンも多い中で、今回の京極の立場が少し揺らいじゃったりする…。檜山さんは「確かに難しい心情表現もありました」ここではこれ以上は言えないのですが、ピュア過ぎる京極というキャラクターを大きく細かく表していく表現を味わうだけでも価値があると思います!

「おまえらのためだろ!」というタイトルは森川智之さんと檜山さんが1996年から開催してるトークライブ。いや最初は純粋にトークライブだったのが回を重ねるごとにいろいろな演出が施され、ゲストも多様化してきてます。今現在52回を数えるこのイベント、ボクも観せてもらったことがあるのですが、とにかくサービス精神旺盛な舞台で、観ているファンはずっと抱腹絶倒状態でした。いやあ、こちらも思わず笑ってしまうのはやっぱりインテリジェンスなムードの森川さんと、荒武者な檜山さんとのなかなか有り得ない呼吸のコンビだからでしょう。

とにかく今の檜山さんは「紺青の拳」京極真にまんま生き写しだと断言できます。あの京極の一挙手一投足がそのまま今の檜山さんの行動原理だったりして?いや、やっぱり声優業界ナンバーワンレベルのラーメン好きで、日本の歴史が好きで、お酒を飲んだら(飲まなくてもですが)明るく大きな声で元気な笑顔。というわけで京極と違うところも多いのですが、明らかに京極というキャラクター全体を呑み込んで体現しているのが檜山さんです。どうかこれからも京極と一心同体で活躍いただき、そしてボクとも一緒に飲食などよろしくお願いします!あ、園子との食事会も早く設定しなくちゃ(・・;)