• 『アニ民325人目』声優の長嶝高士(ながさこたかし)さん
  • 『アニ民325人目』声優の長嶝高士(ながさこたかし)さん

  • 2018.05.24

今週のアニ民は声優の長嶝高士(ながさこたかし)さんです。声優デビュー27年という長嶝さんに初めてお会いしたのは初期の「名探偵コナン」だったと思いますが、あまりによく出ていただいてるので最初が思い出せません。なので、食事をしながらいろいろお話を聞かせていただきました。

長嶝さんは中学生の時、自分の将来についていろいろ考えたそうです。コンピューターも面白いし、関連して広く技術系もいい。でも調理師もいいし、芥川龍之介「杜子春」に感銘受けたので作家もいい。…なんてたくさんの夢を見てたのですが…。なんと決め手はTVドラマの北大路欣也を見てなんですって。役者はいろんな職業を体験できるので役者を目指したそう。役者になる前からそんな理由を持つなんてちょっと珍しいですよね。

というわけで、高校生から役者のお勉強スタート。当時、杉良太郎さんが全国から研究生を募集していてそれに応募。全く未経験なのに、合格。時代劇や殺陣とかを学ぶ。各場面での所作、をいかに身につけられるか、その点を一番鍛えられたし杉さんにはよく怒られたそうです。

多くの役者の例にもれず、芝居の方向で悩んでしまい、新劇の道を進もうと。青年座の研究生になり、そして本多劇場劇団のオーディションに受かります。さらに運命のシェイクスピアシアターに出会うことになるのです。吉田鋼太郎さんや石塚運昇さんら先輩に影響され「リア王」で初めてシェイクスピアの面白さを感じてしまったそう。しかし役者として食べていくことはなかなか大変、で先輩たちを見ていて、声の仕事があることを知る、そこから声優への道が開けることになったのであります。

…なのですが、聞いててこの辺りで気づいたことがあります。それは長嶝さん、受けたオーディションはことごとく通ってるのです。本人は「自分の身体・ガタイがユニークだったから、」と言いますが役者の才能があったことは明らかですよね。で、声の仕事に専念するために舞台活動をきっぱり捨てて今の所属事務所・アーツビジョンを受ける。そして、もちろん通るのです。

声優の世界に入ってよく叱られたのが、「舞台じゃないんだから」。舞台は声を届けるための発声、それとは違うんですよね。試行錯誤の末、先輩の沢木郁也さんにラジオドラマを習い、太っててもやせた役、とか体格や年齢を化けさせてくれるような、声だけの演技の面白さに行き着いたそうです。なんだかすごい。

というわけでそんな長嶝さん、コナンには20回以上出演いただいてます。一番覚えてる役は2014年5月に放送された「小五郎はBARにいる」の犯人・小暮役だそうです。そして今回は5月26日放送「似た者同士が犬猿の仲」に出演していただきました。メインの二人の男性の一人・橋爪役です。かなり風変わりなドラマを長嶝さんにも見事に演じ切ってもらいました。マジ必見ですよ。

とまあ、これだけお話をお聞きしたのですが、こちらがワインをガンガン飲んでるのに申し訳ないのですが長嶝さんは下戸であられます。実際、外見はすごく強そうに見えますが、なんというかお酒に対しては正反対。ニコニコして「ダメなんです、いつも飲めそうだと言われるのですが」という拒否がちょっとかわいかったりして。というわけで、これからも何度もご出演いただくと思いますが、コナンの中のありとあらゆるキャラクターを長嶝さんペースで、楽しく面白く演じていってくださいね。