• 『アニ民225人目』声優の梁田清之さん
  • 『アニ民225人目』声優の梁田清之さん

  • 2014.04.17

 今週のアニ民は声優の梁田清之さんです。

 ものすごく多くのキャラクターを演じてる梁田さんと、僕が初めて会ったのは「シティーハンター2」 です。それ以降僕の手掛けるほとんどの作品に出演してもらっている梁田さん。出てもらって無い作品を挙げた方が早いくらい。

 特に「シティーハンター2・3・91」では当時の山寺宏一さんや茶風林さんらと一緒に、主人公・冴羽リョウにやられていくチンピラなどをよく演じてもらいましたね。そして「YAWARA!」「魔法騎士レイアース」「金田一少年の事件簿」「ブラック・ジャック21」など僕が担当する作品を追いかけて出演してくれてた気さえします。

 梁田さんはそのがっしりした胸板厚い体格を使っての、良く通る低音の渋い発声が特徴です。特撮モノでも悪役の吹き替えをよくやってらしたようだし「スラムダンク」の赤木剛憲は代表作の一つでしょうね。スタジオの中でも一人独特な声量がけっこう目立ったりしてます。もちろん「名探偵コナン」でも様々な容疑者や登場人物を演じてもらってました。

 そのコナンで2008年から演じてもらってるのがアンドレ・キャメルです。FBIのメンバーの一人でいつもはジョディ・スターリングと行動を共にする、ちょっと強面の大きな男。意外に性格は気弱な面があり、よくジョディにハッパをかけられてたりするキャラクターです。黒ずくめの奴らの組織を調査するために来日しているけど、本来の目的は明かすことが出来ない…。そんなキャメルが今回の映画「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」で大活躍です。飛び交う銃弾の前に大きな身体を差し出すアクションはかなり印象深いです。ジョディが想いをよせてた赤井秀一の思い出もあいまって、キャメルとしてはいつもよりも多くのセリフを梁田さんが熱演。僕自身は登場時の印象よりかなり“良いオトコ度”が増してきているように思うのですが、これも梁田さんの感じたままの演技方針?ゆえでしょうか。

 梁田さんはキャメルについて、出始めがかなりあやしく悪者っぽいキャラだったので、後々の修正が大変だった。相手を気遣うようにセリフを工夫してるなんて話してくれました。

衝撃の真実が明かされ、よりFBIの捜査ピントが合ってきたように思えませんか?さあ今後の日本での行動がいろいろ楽しみでもありますよね。というわけで梁田さんに性格的に似ている気がする、心優しいナイスガイをこれからもどうかよろしくお願いいたしますよ。いつまでもみゆ希ねーさん(=一城みゆ希さん アニ民46)演じるジョディに押されっぱなしじゃなく…ね。