• 『アニ民350人目』モンキーパンチ先生
  • 『アニ民350人目』モンキーパンチ先生

  • 2019.07.11

今週のアニ民は残念ながら4月に鬼籍に入られたモンキーパンチ先生です。ここではいつものようにモンキー先生と呼ばせていただきます。ボクとしてはとにかく「ルパン三世vs名探偵コナン」なのですが、漫画原作の方にも強く思い入れがあるのです。

1975年頃ボクが高校生の時、友人に雑誌「漫画アクション」を教えられ、それまでの漫画に対する意識が一新された記憶があります。「じゃりン子チエ」「博多っ子純情」など今でも名作と言われる作品が多く連載されてたのですが、「ルパン三世」がそこに連載されてたと知り、すぐさま単行本を手に入れます。アニメも何回かは見ていたのですが、単行本キャラクターのそしてストーリーの斬新さには目を見張りました。とにかくセンス抜群でオシャレ、だったのです。パワァコミックス、と銘打たれたその単行本群はボクの宝になり、落ち着いてからは古本屋に初版本を求めにいったものです。

そして放送された「ルパン三世 part2」にも心をつかまれました。オープニング映像の、カメラがまわり込みながらルパンが車のシフトチェンジするところとか、今でも心が震えます。そして大学生になり1980年ごろでしたか、今は無い映画館・大阪「戎橋劇場」で観た映画2本立てが大きく言えばボクの運命を変えます。実際はジャッキーチェン「キャノンボール」をメインに観に行ったつもりだったのですがその併映作品が「ルパン三世 カリオストロの城」。そのあまりの面白さに、この時点でまたルパンに対する意識が、そしてアニメーションというものに対する意識が変わったりしました。

1983年ytvに入社した時期にytvが制作放送してたのが「ルパン三世 part3」。プロ野球放送との兼ね合いで全50話が一年半かけて放送されてました。ボクの先輩がプロデュースしてたのですが、鈴木清順監督とか面白いスタッフで作ってるなあ、と「11PM」という番組でADの勉強してたボクはプロの最前線を憧れの目で見てたのでした。

というわけで最初はytvで制作してた「ルパン三世」ですがNTVで毎年スペシャル番組が作られるようになり、ボクにとっては2009年3月放送されました「ルパン三世vs名探偵コナンスペシャル」へとつながっていきます。たしか「ヤッターマン」の企画の時期に新たなTVシリーズ「ルパン三世」の企画も提出してました。時期的そして結果的にそれがコラボ企画につながったコトになります。放送の2年以上前、2007年のお正月明け、TMSの重鎮の方々と今は亡き吉岡プロデューサーと一緒にこの企画を話しながら食事した記録があります。その時もまだ、マジにできるのか?的なムードはありました。結果はモンキー先生と青山先生の大きなご協力のもと、歴史に残るTVスペシャル番組ができたと自負しています。

「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」制作の際に初めてモンキー先生の千葉県のご自宅を訪問させていただきました。映写室にはいっぱいソフトがあり、リクエストすると笑顔でかけてくれたことを思い出します。さらに青山剛昌先生と一緒の食事会も本当に盛り上がりましたよね。青山先生のモンキー先生に対する明るく強いリスペクトもステキでしたし、その事を心から嬉しそうにしていらっしゃったモンキー先生も印象的でした。

そんなモンキー先生とのお別れの会が先日青山葬儀場で執り行われました。ボクは都合で遅れて参加したので、ルパン三世を演じる栗田貫一さんの言葉を聞くことはできませんでしたが、その後そのご本人とワイングラスで献杯出来たことは新たな心の宝物になりました。そんなわけでボクのアニメ人生を縦軸に支えてもらったとも言えるモンキー先生、ボクの還暦と同じ時期に天国に召されたのにも勝手にですが強くご縁を感じてます。先生にある種のバトンをいただいた気持ちでこれからも前向きに強くがんばっていきます。本当にありがとうございました!心よりご冥福をお祈りいたします。