• 『アニ民327人目』声優の七緒はるひさん
  • 『アニ民327人目』声優の七緒はるひさん

  • 2018.06.21

今週のアニ民は声優の七緒はるひさんです。ここではいつものようにはるひさん、と呼ばせていただきます。はるひさんと初めて出会ったのは1999年ごろの「金田一少年の事件簿」でしたね。容疑者役も多く、何度もアフレコ後にお話しした記憶があります。当時から今も印象は変わらず、おっとりした会話が似合う丸顔のかわいい美人で、楽しくにぎやかに笑う印象があります。

はるひさんはお母さんがタレントでリポーターなどされてたこともあり、幼いころから映画に親しんだ女の子だったそうです。お母さんの影響を受けて音楽は洋楽を親しみ、初めて行ったコンサートがマイケルジャクソン。そしてマドンナやビリージョエル。高校生の時などもコンサート行きたいために、自分で公衆電話から「チケットぴあ」に電話して取ってたほど。

好きなアニメは?と聞いてまず出てくるタイトルが「がんばれ!タブチくん」ですって。ボクも知ってますよ、野球は9回のバトルなので90分9本立て、しかもどこから見ても大丈夫な上映システムの作品だった記憶があります。そしてジブリアニメも。「天空の城ラピュタ」はみんなが「バルス!」と叫ぶ少し前、パズーが「シータ!」と呼びかけるシーンがあり「パズー!」と呼び返すのが大好き!と笑顔で言われるのですが…。

学生時代に演劇部に所属したのがこの業界に向かうきっかけ。同級生に映画監督の故深作欣二さんの息子さんであり、ご自身も映画監督、演出家の深作健太さんがおり、深作さんの自主制作映画に出演、演技の面白さに目覚めます。深作さんのお母さんで女優の故中原早苗さんの個人事務所にお世話になりVシネにも出演。大学卒業後はいろんな劇団の養成所を受け、文学座付属演劇研究所に入所、そこで初めてプロに演技を教わったそう。文学座付属演劇研究所を卒業後、雑誌で見つけた声優オーディションを受け、サンミュージックに見事所属。

とはいえ声の養成機関での勉強経験は全くない状態での声優は非常に大変だったんだって。マイクの入り方ひとつとってもわからないし、お芝居するのに精一杯で絵に合わせられない状態が続く。「金田一少年の事件簿」はそんなころの作品。ボクと一緒にプロデュースしてた東映アニメの清水さんがくれたチャンスに、毎回必死にチャレンジしてた感じ。一つの役をなんとか演じ切ると次は正反対な役をあてがわれる、でも苦しくも楽しい勉強だったって。

この6月23日と30日の「名探偵コナン 七年後の目撃証言(前後編)」に出演いただきました。コナンに出るのはすごくうれしいって言ってくれます。確か2009年くらいが初めてだったのですがその時も飛び上がって喜んでたとか。今回は友里朝子という娘を守るおかあさん役です。で、はるひさん曰く「犯人が超意外」大事なヒントかも。

もともといろんな事に興味があるタイプ、元来欲張りなんだそうです。今はフリーで活躍されてますが、アニメも洋画もナレーションも、ということで仕事の幅は確実に増えています。フリーでMCやってる配信番組とか、若手養成の先生とか、さらには音響演出やゲーム制作など演出面にも興味があって、いろいろな形の表現を追求していきたいそうです。というわけでコナン出演はもちろん、これからも楽しい飲食の方もぜひご一緒に追求していってくださいね。