• 『アニ民290人目』福島中央テレビ(=FCT)常務取締役の堀越徹さん
  • 『アニ民290人目』福島中央テレビ(=FCT)常務取締役の堀越徹さん

  • 2016.12.01

今週のアニ民は福島中央テレビ(=FCT)常務取締役の堀越徹さんです。ボクが堀越さんに初めて会ったのは1985年秋だったと思います。堀越さんは元々日本テレビでアニメーションプロデューサーをしていました。初めてボクがTVアニメをプロデュースしていくのに、バリバリ活躍しているキー局のプロデューサーにいろいろご指導いただかなければ、と当時のYTV東京支社の隣にあった麹町のNTVを訪ねたのです。

実はその年の3月にTVスペシャルアニメ「三国志」が放送され、そのスケールや面白さに圧倒されたボクでしたが、その時はまだ自分でアニメを担当すると思っていなかったのです。それが異動でアニメ方向に向かうことになり、まずお話を聞きたいと思ったお相手が堀越さんでした。初めて会った堀越さんは笑顔がステキで驚くほど腰が低く、まるで長年の友達のように接してくれたのが強く印象として残っています。そして事実それから30年を超えて今でもいろいろ相談できる気さくな先輩後輩の間柄は続いています。

その次の年、1986年8月には「三国志」続編である「三国志Ⅱ天翔ける英雄たち」をプロデュースした堀越さんとの強いご縁はいきなりやってきました。1987年4月スタート月曜夜7時「シティーハンター」そして7時30分「気まぐれオレンジ・ロード」の同時期新番組がそれであります。両方とも「少年ジャンプ」人気連載マンガを原作にし、大きく話題を呼んだ二階建てアニメをTV局側プロデューサーとして、ボクと堀越さんとでそれぞれがんばって放送していったのです。東京と大阪で開催された放送前の合同試写会ではTM NETWORKと和田加奈子さんがそれぞれのED曲を披露してくれたのも良い思い出です。

それから年に数回、堀越さんを中心とするいろんなアニメ仲間と、仕事したり食事したりすることになります。そんな場で毎回出てくる堀越さんの趣味の話が本当に面白い。その中で特に二つ「石ノ森章太郎さん」と「ディズニー」です。前者はもうバリバリファンクラブに所属、そこでトップの活躍をしちゃってるみたいで、そこで知り合ったネットワークが今でも公私ともに役に立ってるとか。まあ、ボクもかなりなマンガオタクですが、堀越さんのディープ&ラージな活動はリスペクト&うらやましい。

そして後者の方はもう次元が違います。ボクもパークに行けば楽しいし大好きですし、アニメーションの世界でも確立されてるので強く興味はあるのですが、堀越さんはいろいろハンパない。業界にも何人も仲間がいて、毎年クリスマスシーズンには多いと20人くらいで舞浜に繰り出し、プレゼントパーティーなどを楽しんでるんです。そしてその真ん中には堀越さんが笑顔でドンといるのです。

仕事の話をもう一つ、堀越さんがコンテンツセンター長だった頃、ボクががんばっていた作品がTVスペシャル「ルパン三世vs名探偵コナン」。結局2009年3月に放送されたこの作品、初トライのコラボ企画だったこともあって、さすがにいろいろ難航ポイントがありました。いくつもハードな会議を経て、堀越さんの最後の後押しがこのコラボの大成功につながったこと、これは忘れることが出来ません。

さて堀越さんは今、冒頭に書いたようにFCTにいます。そしてアニメーション経験を活用していろいろな事業担当役員となってるそうです。今回の福島ガイナックス「コナン展」もその一つ。前回の日記に書いた福島でのイベントは全て堀越さんの采配のよるもの。今でも「名探偵コナン」などを通じて堀越さんとお付き合い出来るのは本当に嬉しいこと。「コナン展」は12月30日まで開催されてるので、日記の方にも書きましたが、ぜひもう一度堀越さんと一緒に会場に行きたいものです。とにかく青山剛昌先生の連載20周年を機に一昨年から始まったこの「コナン展」、今回の福島での開催がホントのラスト。なので訪問可能な方でまだ見ていないという方は、この福島での機会を見逃すと後悔します。ですよね、堀越さん。