• 『アニ民271人目』プロデューサーの二階堂里紗さん
  • 『アニ民271人目』プロデューサーの二階堂里紗さん

  • 2016.03.03

 今週のアニ民は東映アニメーションプロデューサーの二階堂里紗さんです。二階堂さんと初めて会ったのは2014年4月からスタートした「金田一少年の事件簿R」の打ち合わせ現場のこと。東映アニメのボクの師匠・清水慎治プロデューサー(=P)が「とんでもない逸材を連れてきたよ。新人だけどバイリンガルで英語ベラベラな帰国子女」。目の前にはメガネかけた健康的に焼けたキュートで小柄な二階堂さんが立っていました。

 この世界は初めてらしく、先輩プロデューサーである西尾大介Pや木戸睦Pに、とにかくついていくの、といった動きが新鮮。時に動きはバタバタしてたけど、いつの間にか金田一Rチームの色合いを本人なりに鮮明に主張してたイメージがあります。アシスタントプロデューサー(=AP)としての仕事ぶりは放送が始める頃にはパーフェクト。アフレコ・ダビングなどの準備はもちろん、シナリオ会議のセッテイングなど細かいところまで丁寧にこなしていました。

 この金田一Rシリーズは伝統的?に毎回アフレコ後にスタッフみんなで食事をするんですが、最近ようやくその場でちょっと二階堂さんの経歴を聞いてみました。だって出会った時から帰国子女って言われてて、たまにある英語発音をしてもらうと、あ〜これがネイティヴ発音なんだ、って感動を思えるのを何度も聞かされてたし。

 だいたい親の都合で物心ついた時から海外にいたという二階堂さん、なので日本の映像って言ったら海外でも人気だったアニメのイメージが強かったそう。なので実写かアニメかと言ったらアニメに興味をもったのは当然の成り行きだとか。金田一やコナンは小さい頃からよく見てて、メガネをかけてるので女の子なのにコナンごっことかやってた記憶があるって。

 さてすくすく成長した二階堂さん、アメリカで高校、大学を卒業したあと、ニューヨークの映像制作会社にインターンで入ったり。法人向けの情報番組作りを介して映像制作の楽しさも知り、英語と日本語半々の仕事と生活だったそうです。一風変わったセンスを持っちゃうのもうなずけます。

 で、やっぱり日本に戻りたくて帰国、日本で映像の仕事をするならやはりアニメが面白そうと思っていた。そこへひょんな縁で東映アニメ・清水慎治Pの目に止まり、アシスタントプロデューサーでついた作品が前作の「金田一少年の事件簿R」2014年1月頃のことになります。つまり初めてのTVシリーズが金田一Rということになり、実は本当に全ての活動にチカラが入ったとか。というのも元来推理物が大好きで、初担当作品から本格的なミステリー作品に携わることになったのは内心かなりドキドキした。さらに先述した有名な大先輩の西尾Pや木戸睦Pにも恵まれ、厳しい中にも面白い良いモノを作ろうという想いにあふれていた環境を堪能してたそう。そう言えば毎週遅くまで予告やPRなどいろんな作業で、伝説のスタジオ・タバックを走り回っていたのを思い出します。

 今の放送中のシリーズではプロデューサーとして、前回ここで紹介した石川啓(ひろむ)プロデューサーについてがんばってくれているのは、当初のシナリオ会議からずっと見せてもらってます。細かいことにも気がつきながら、作品の行く末を見通している、そんな頼もしい存在になっていますよね。これから放送となる「狐火流し殺人事件」を最終シリーズにするのにいろいろ意見をくれました。これからもデザインすることにも興味がありモノを造ることにはとことんこだわっていきたい、と20代の若さで頭角を現してきた二階堂さんはさらなる前を見ています。アニメの現場はすごく大人数が関わっているという凄さを、プロデューサーとして実際にかみしめ、今後の自分なりのモノ造りに役立てていきたいとか。この世界でがんばって自ら旗を振り続けていく女性にアタマが下げながらも、とにかくずっと応援していきますからね~。