• ■06月05日
  • ■06月05日

  • 2006.06.05

 みんな、ただいま〜! スワッチはアメリカから帰ってきました! 前回の日記で書いた通り、ノースカロライナ州、ローリーという町で開催されたイベント「アニメいずめんと」に参加してきました。イベントには3日間で約3千500人のアニメファンが集まってね。向こうで「Case Closed」というタイトルで放送されている「名探偵コナン」の話をしてきたんだ。会場には小五郎役の神谷 明さんはもちろん、アメリカで小五郎を演じている役者のブルース エリオットさんも駆けつけてね。東西の小五郎が同じステージに立つという夢のような時間が実現したんだ。

 「名探偵コナン 東と西 シンポジウム」というトークイベントが開かれて、スワッチは日本のコナンの話や映画最新作「名探偵コナン探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」のPRをしてきたんだけど、一番驚いたのはアメリカではアフレコが1話につき2週間にもわたって録音されていること。日本では役者さんが全員揃ってセーノで3、4時間かけてアフレコを終わらせるのに、アメリカでは1人ずつ、別々に役者さんのスケジュールを取って電話ボックスみたいなブースでアフレコをやるんだって。ビックリだよねぇ。でも、個々のスケジュールを尊重する(せざるをえない?)アメリカらしいやり方なのかなぁ。

 「Case Closed」の映像を観させてもらったけど、エリオットさんが演じる小五郎はギャグ系とはちょっと違ってたなあ。でも、エリオットさんは小五郎というキャラクターを深く掘り下げて演じていてね。その辺は神谷さんと一致しているところで、「Case Closed」に対する情熱を感じて、うれしかったなぁ。みんなもエリオットさんが演じる小五郎を観たいでしょ? ファンの中にはコナン君のコスプレの人もいて、イベントは今回もお祭りのように大盛り上がり。ファンからは「日本ではいつコナンは大人になるの?」とか、「青山先生はどこからネタを考えているの?」とか、バラエティの富んだ質問もいろいろと出てきました。やっぱり大ヒットしている作品の原作者に対する興味が強いみたいだね。

 そして帰国後、スワッチはあるお祝いに出席しました。3月に開催された東京国際アニメフェアで鉄腕アトムの声をやっている清水マリさんが特別功労賞を受賞してね。「ブラック・ジャック21」の久保田稔プロデューサーに誘って頂いて、池袋で開かれた清水さんの受賞をお祝いする会に参加してきたんだ。手塚 眞監督ら縁のある人たち、虫プロ時代からのそうそうたるアニメ業界の重鎮の方々が参加されて、盛大なパーティーだったよ。清水さんは40年も鉄腕アトムの声を演じているすごい人でね。スワッチは、清水さんに挨拶できてちょっと緊張しました。

 お祝いの後、もう少し話をしようという流れになって、久保田プロデューサーとピノコ役の水谷優子さん、10年以上付き合いのあるデジタルハリウッド大学の櫻井孝昌さんと隠れ個室風の居酒屋で食事をしてきたんだ。アニメ業界にたくさんの功績を残し、今も現役として活躍されている清水さんについて、水谷さんは「役者として理想の方です」と話していたよ。水谷さんにとって清水さんは大先輩だからね。まさに手塚治虫先生あってこそのスワッチは昔から見ていたアトムやお茶の水博士、ウランちゃんら、たくさんの憧れのキャラクターに会えて、酔いしれるひと時を過ごすことができました。清水さん、本当におめでとうございました!

 12日の「ブラック・ジャック21」は「心臓(ハート)の刻印」を放送するよ。今回からニューヨーク編が2週に渡って放送されるんだ。スワッチはイベントの帰りにニューヨークに寄ってきたんだけど、今回の物語はニューヨークの雰囲気がしっかり出ていて、すてきな作品になっているよ。原作では描かれていない本間先生の回想シーンが出てきたり、とんでもない場面で話が終わったりと気になるシーンの連続。今後の展開を占うシーンがいっぱい出てくるから、ちゃんと見てほしいな。そうそう、今回からエンディングもリニューアルされるよ。「ブラック・ジャック」、「ブラック・ジャック21」では初のピカデクスロマンの香りがするエンディングになっていてね。このハードボイルドなエンディングは今回の本編のストーリーの後に流れると見事にサイコーにカッコイイんだ。ぜひチェックしてね。

 そして、12日に放送する「名探偵コナン」は扇澤さんのTVオリジナルストーリー「鉄骨に阻まれた男」。何がどう阻まれて、何が事件になって、少年探偵団がどうやって解決するのか…。詳しいことは説明しにくい作品だから、ぜひ見て内容を確かめて下さ〜い!