• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民197人目
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  • 2013.08.08

 今週のアニ民は声優の檜山修之(のぶゆき)さんです。

 檜山さんと初めて会ったのは1998年「金田一少年の事件簿」ですね。アフレコ時に挨拶して、アフレコ後の打ち上げで、何度かいろいろお話しした檜山さんの印象はタフガイでナイスガイ。初対面で人懐っこい笑顔の奥に何か燃えるモノを感じたのは、僕の錯覚ではないはず。

 ご本人曰く一番好きで記憶にあるキャラクターは「勇者王ガオガイガー」だそうです。1997年って言いますから、金田一で会ったのはまさにその時期。デビューから数年でいくつもの有名キャラクターを得て、金田一でも1年くらいの間に確か3人の容疑者などを演じてもらいました。それ以外にも風魔小太郎や伊達政宗などのキャラクターが好きだそうです。

 そんな檜山さんに「名探偵コナン」であの園子の彼氏として登場する、京極真を初めて演じてもらったのが1999年。うーん、こうしてみると真さんの登場ってけっこう早かったんですね。というわけでここでおさらい。京極真…杯戸高校空手部主将で、現在は修行のため渡米中の18歳。「蹴撃の貴公子」なんて呼ばれるほど強いんだよね。

 その真さん、鈴木園子にとってすごく大切な彼氏だけど、真さんもまた園子にゾッコンな面があるのが、何ともユニークというか恋愛って面白いよね。だって真さん、今以上に自分を鍛えるために海外へ武者修行へ行くなんて、蘭に似ておいてけぼりの園子がかわいそう…。じゃないんだな、これが。イケメン見たらあの安室にだって目がハートな性格の園子ですが、でも実はかなり純なのはわかってますよね、真さん。

 広島出身という檜山さん、若い頃はかなり苦労もされたそうで、食べ物にもタイヘンな思い出がいろいろあるそうです。だからではないでしょうが、僕との話は結構ラーメンについても多いです。「今度ある場所のスタジオに行くけど、そこに近いトコで美味いラーメン屋ってあります?」みたいな問いにすぐ答えてくれます。なんてったって費やしてきた期間が違うよね、檜山さんのラーメン好きは。

 そして 森川智之さんとのコンビも長く、「おまえらのためだろ」というイベントは長く続いていて本人もすごく気に入って楽しんでいるそうです。本当にただ単に気軽なトークを楽しんでもらうイベントだそうですが、それが続いているのは、本人たちのキャラクターの面白さに他なりません。演じるキャラと自分のキャラ、それぞれを縦横無尽に使い分けられるというのを“実力”と言うんですよね。

 ストレートな精神と武闘家として異常に強いキャラ。コナンではある面、蘭と少しかぶりますが、戦うと真さんの方が強いのでしょうね。でも園子の尻にひかれるだろう真さんは、やはり檜山さん本人に似てる気がします。本人を取り巻くちょっとおっとりした時間もね。真さんは最近原作の方でも活躍が多いです。というわけで檜山さん、これからも“あの園子”を引っ張っていくようなパワーで、京極真というユニークなキャラクターをよろしくお願いいたします。