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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「きさらぎ賞」が終わって…

まず、きさらぎ賞感想から。

レガッタ。

スイープトウショウ産ということで、
今後の成長が全く見込めないわけではないと思ってますが、
現時点では…… ××

まあこうなる可能性も視野には入れてましたが、
ホント、、
「残念!」のレース結果でした!!

ルージュバックが圧勝!
フリーのポルトが2着キープで、
アッシュは、3着。

レガッタは、せめて「4強」の意地を見せて
4着に来てくれればよかったが、
結果は、7着?

まあ逆に、
「4着」にきて「4番手」ということが明確になるよりは、
全くの「別枠」扱いで、
今後どこかのタイミングで「成長」を期待するという…
そういう心持ちに、切り替えますわ!
将来的に、G2くらいとってくれるかな…

アッシュはそういう意味では、
まあ朝日からの巻き返しという意味では「そこそこ」でしたが、
3着は、「3着」ですよね~~、やっぱり…

現時点で、この3頭の中では「3番目」というのが
明確に突きつけられた感じで、
これまた厳しいですな~。

まあ、オルフェも、
思い返せば、このレースで、
同じように3着だったわけで、
その次のレースから「劇変」したわけだから、
この馬の今後に、期待したいものです!!
(スポーツ新聞的な論調では、
各紙、そんな感じですが、
それはまあ、
そういう論調だと記事が書きやすいから、
そういう論調、、、なんでしょう)

きさらぎの上位3頭のレースぶりを、
何度もVTRで見返してみると、
勝負所で、ルージュバックが、
いかに反応速く抜け出しているかが、わかります。

恐らく、これこそが、
競走馬にとって一つの大きな要素であり、
かつ私が、
最も魅力を感じている要素
「瞬発力」ですよね。

いわゆる、文字にすると、
「一瞬にして抜け出した」
「一瞬にして他馬を置き去りにした」
と表現される能力。

実は、
「上がり33・2だから瞬発力がある」とか、
「最後の1ハロンが10・6だから瞬発力が…」とかいうのは、
厳密にいうと、
「瞬発力」ではないんだろう…と
思っています。

もっとも、そういった「抜け出し」が速ければ、
必然的に、1ハロンのタイムも良くなる、という側面は
ありますが。。。

今回のルージュバックの強さは、
その、真の意味での「瞬発力」があるところを、
見せつけたというところも
一つあるのではないかな…と。

4角まわり終えた直後の、その「一瞬」で、
既に勝負はありました。

最後の「脚色」は、
上位3頭ともそれほど変わりませんでしたが、
結局、「抜け出す瞬間」の「切れ味」で、
2頭を圧倒したルージュの「瞬発力」が、
際立っていたと思っています!!

上がり3ハロンのタイムを比べると、
上位3頭は、0秒1ずつしか変わらない。
これこそ、
「瞬発力」という要素の「妙」だと思ってます!

もっとも、
2着3着馬は、
少しでも迫ろう、あるいは、
順位を上げよう!
ということで、
必死に追っているわけですが、
1着のルージュバックは、
あの後、もし「並ばれれば」
さらに「伸びる」あるいは、「突き放す」
可能性(余力、のりしろ)が、ある。

それこそが、
1着馬だからこその
「底を見せてなさ」であり、
半馬身差は、
額面通り「半馬身」差じゃないよ!!

という所以だと、
私はかねて信じていますが、
そういう意味での
ルージュバックの
「底を見せてなさ」が如実に表れた
「圧勝」だったと評価してます!

さて、この馬が、
どこまでこの「強さ」を保つか…

これについては、勿論まだまだ不透明ですが、
さあ、どこまでいきますかね。。。。

今朝のスポーツ紙などみると、
現時点では、「牡馬も含め最強」という声も、
ちらほら上がっていますが。。。

厳密にその辺りどうなのかは、
当然のことながら、
牡牝のクラシックの結果をみないと、なんとも言えず…

少なくとも、現時点では、
実績とパフォーマンスから、
「ナンバー1」という声が上がっても不思議はないと思います。

牡馬で、これに対抗できる馬としては、
私としては、
シャイニングレイを、第一候補として思ってます。

「退けた相手」ということで考えると、
ルージュはべルーフに完勝しているので、
この「実績」は、大きいと思います。

シャイニングレイについては、
ホープフルS出走組が、
その後、まずまずの「好走」をしていることもあり、
あのレースでのあのパフォーマンスは、
相当高く評価して良いと、
私的には考えています。

まあ同じコース同じ距離で、
同じような相手への「勝ち方」という意味では、
べルーフよりも、シャイニングレイに、
現時点では大幅に軍配があがると思っておりやす。

レースなので「たられば」は禁物ですが、
べルーフがホープフルに出ていたとして、
シャイニングレイに勝てていたか?
あるいは、
シャイニングレイと同じような枠だったら、
あのくらいの勝ち方が出来たか?
を妄想すると、
やっぱり、無理な気がするので…

一方、シャイニングレイが京成杯に出ていたことを
妄想すると、
大外枠であっても、
すっと好意に取り付け、
ホープフルとそう差のない
「強い勝ち方」を出来ていたんじゃないか…と
現時点では妄想するからです。

そうはいっても、これらは全て「妄想」。
競馬は、「やってみないと、分からない」ですよね~。

血統についても、
大きな判断要素には、なってきますよね、当然。

シャイニングレイは、父ディープ。文句なしの超一流種牡馬。
ルージュバックは、マンハッタンカフェ…かな……
今まで、そんなに「大物」を出したイメージが、ない。。。。

ルージュが初と言える?「大物」になるのか?
それとも、、、、

というところでしょうか。

話があちこち飛びますが、
百日草のルージュについては、
上述したところの「瞬発力」をみせつけた、というよりも、
エンジンがかかってからの「スピード=最高時速」で、
べルーフその他を「圧倒した」というレースだったと
思っています。

新聞などでの表現上では、
これも、「瞬発力」などと表現されますが、
ちょっと違うかなぁ…と。

他の馬(べルーフはじめ)が、
最後3ハロン、あの程度の脚しか使えないのに、
一頭、「別次元」の「末脚」を繰り出した、
あのパフォーマンスを、
どう評価するか??

額面通り「別次元」と評価するのが、
オーソドックスな一つ目の解釈。

もう一つの解釈は、
よく、
最後方からレースを運んだ馬が、
直線18頭まとめてごぼう抜き、のパターン。
「別次元の脚」というよりも、
一頭だけ、「別次元のペース」で運んだがゆえに、
他馬がバテバテになってからでも、
その一頭だけは、「通常の」末脚を使えた!
というパターン。

百日草に関しては、
あまりにも、べルーフ他のウマ達と、
脚色が最後、違い過ぎたため、
そのきらい、可能性が、
多少は残っていたと思います。

きさらぎのレース前に、
一部ファンがどきどきと懸念していたのも、
まさに、そのあたりを背景にした
「きさらぎでは、意外にも凡走もあるか??」
だったのでは?

結果からみると、
それは全くの「杞憂」で、
いやむしろ、
今回は、百日草では見せなかった
「瞬発力」という武器も披露したことで、
より、ルージュバックの「強さ」を
存分に見せつける結果に
なったと思っていますが…

とはいえ、
きさらぎにシャイニングが出ていれば、
ポルト、アッシュについては、赤子の手をひねるがごとく
昨日のルージュと同様、
蹴散らしたのでは……
と、
個人的には思っていますので、

結局、結論は、どこまでいっても、
「直接対決をみないと、なんともいえないよね」と、
なるわけであります…w

もう一頭、シャイニングレイのライバルとして
「怖いな…」と思うのは、
言を待たず、ドゥラメンテ。

いやぁ、、、厄介な馬が、
厄介な別路線から、突如として、
飛び出してきた、、、ものです。。。w

勝ちっぷりが、
圧巻ですなぁ~~。

現時点で指摘できる点があるとすれば、
やはり「相手」か。。。

こればっかりは、
馬自身に選べるものでもなく、
どうしようもない。。。点ではありますが、、、、

だからこそ、
1勝馬や、条件勝ったばかりの馬を
「過大評価」するのは怖い…わけで。。。

その点でいくと、
ドゥラメンテは、
初戦負けているわけで、、、

その点も含め、
やはり、有力どころと直接当たるまでは、
白黒はっきりしませんねぇ…必然的に。
母系が超豪華で、
父がキンカメ。。。。

キンカメも優秀な種牡馬ですが、
いまだ、そこまでの「大物」は、
出していないような印象が…
(出してて思い出せないだけかな…)

さて、この馬が、
代表的な「大物」へと育てるかどうか…
今後、注視ですね!!

ただ、
5馬身、6馬身の圧勝をポンポンと出来る馬は、
そうそう転がってはいないので、
やはり、潜在能力については、
相当あると評価…せざるを得ないんだろうと、
思っておりやす!

というようなことを、
あれこれ考えていくと、、、、

やはり、共同通信杯は、
相当の注目!!

私としてはやっぱり、、、、
ドゥラメンテ、リアルスティールのパフォーマンスに「注目」!
ということに、
なる…わけですが。。。

リアルスティールについては、
立場的には、レガッタやロカと、一緒。
(ロカは一番人気だったので、
より、「前評判」が、高かったわけですが…)

レガッタもロカも、玉砕したわけですが、
リアルスティールは、、
どちらに出るか…

さて、牡馬クラシック&皐月賞は、
どうなっていくか??

ルージュが参戦してくれば、
当然、ルージュは、「最有力」の一頭に
なってくるわけですが…

おとなしく、牝馬路線に行ってほしい!
という声も、
ありますでしょうか……どうでしょうか??w

私も、
皐月については特に、
シャイニングレイで自信あるので、
できたら、牝馬路線に
行ってほしい…ような気も……

ただ、レッドリヴェールも、
牡馬路線に挑戦してから、
ちょっと、
実績が厳しくなったし、、、、

なかなか難しいし、
陣営にとっても、これまた、
「ハイリスクな決断」…
になりますね!!

牝馬路線にいけば、
オークスは今のところ、
「確勝」の雰囲気だと
個人的には思っていますが、

「桜花賞」に関しては、
意外と難しい部分も、
あるのでは…と。

やはり「多頭数」だし、
距離も、忙しくなる…

この辺りを、どう見るか…

もっとも、近年、
その2条件をもろともせず、
桜花賞については、
「力のある馬が、勝つ」という傾向が
強い…
という印象もあるので、

まあ、ルージュバックくらい、力が突き抜けてたら、
「楽勝」しそうですが…w

しかし、
ルージュバックより2ランクくらい
「大物感」を漂わせていたハープスターでさえも、
G1は、まだ1勝だもんなぁ…

わからんもんだなぁ…

かと思えば、
3歳現時点では明らかに、
ルージュバックよりも大物感で劣っていた
ジェンティルドンナとか、
終わってみれば、G1を7勝?
とかだもんなぁ…

分からんなぁ…やっぱり。。。

などなど、
話は永遠に尽きませんが、
まずはここまで!!笑

投稿者: 野村明大 日時: 2015年02月09日(月) |

アナウンサー