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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「橋下市長」の心中を分析するに…

「橋下さんって、実際のところ、何を考えているの?」と、
大変よく聞かれるので、


私の、あくまで個人的見解ですが、
私が思うところを、述べます。


私によれば、橋下さんの心の中の柱は、
以下の3つです。

1)「本当に、大阪を、関西を、日本を、良くしたい」という純粋な熱意。 
2)「世間が支持してくれないなら、いつでもやめてやる」という、あっさりとした割り切り。
3)「世間が望んでくれるなら、総理大臣には、なってみたい」という野心。 


恐らくベースは、
この3つです。

根が正直な橋下さんは、
1)2)については、しょっちゅう口にしてます。

恐らく「本音」でしょう。 


3)については、たぶん思ってますが、
これは口にしませんね… 

口にしたら「ひかれる」という、
察知能力、センスでしょう。

でもたぶん、そういう思い、
ゼロではない筈です。

ただ、

前回総選挙時の、
「自民党の総裁として…」
で世間を白けさせた
「東国原発言」などを、
冷静に、
みてきましたからねぇ… 

そこから冷静沈着に「学ぶ」のが、
橋下さん「らしさ」でもあるでしょう。

「あの轍を踏むわけにはいかないぞ」と…


てなことで、


私は、
この「3つ」さえ念頭に置いておけば、

橋下さんの行動は、全て紐解けると、
思っております。 


その3つの、
どれが特に強い、
ということもなく、


まさに、


この3つの絶妙なバランスのもとに、
氏の行動は決定されていると、
私は、分析しております。

橋下さんの行動を分析する際、
3)が特に強い、と決めてかかると、
見誤ると思っております。


そうではないと思いますよ。

もちろん、ゼロではないと思いますが… 

また、永田町的感覚からは、
1)も2)も、出てきにくい。

だから、橋下さんの行動を、
的確に分析できないと…


在京メディアの結構お偉いさんから、

「彼は、バッジつけたくて、仕方ないんでしょ?」と、
聞かれたことがあります。 

その軽薄な見立てに、
仰天しました!! 

そのレベルの「分析」では、
殆ど彼の行動の背景を見抜くことは、できないでしょう… 

彼は、
バッジには何の拘りも持っていません。


というより、

バッジに少なからず興味があったのは、
知事就任1~2か月くらいまでではないでしょうか。 

いまや、
「民間人登用の大臣」にさえ、
地位としては、興味ないでしょう。

分析が、半年~1年、遅れています。

夏休み冒頭に直接会った「5人の国会議員」については、
「維新入り確実」でしょう。

一応個人的見解ですが… 


そうでないのに、
わざわざ直接会う時間は、作りません。

その他の「大物」と会うのを、
どれだけ断っているか…

さて、

「みんなの党」「中京維新」については、
どう距離をとるかについて、なかなか、理屈武装が、難しいですね。 

その両者は、ほぼ「抱きつき」…ですから…苦笑。 

維新にとっては「プラス」があまりにも少ないので、

何らか理屈をつけて、
一定距離を置こうとする
ワケではありますが…

投稿者: 野村明大 日時: 2012年08月23日(木) |

アナウンサー