• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民26人目
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  • 2010.02.04

 今回は小学館チーフプロデューサー・都築伸一郎さんです。

 都築さんと初めて出会ったのは「映画名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」公開前でした。それまでずっと女性マンガ誌の担当だった都築さんが、少年サンデーなど正反対の読者層を持つ立場になったのです。

 そんな都築さんの「名探偵コナン」に対する感想は“少年マンガにしては素晴らしく女の子に刺さる作品”でした。〔17歳のヒロイン蘭からすると、気になっていてもちゃんと告白されていない同級生の彼が突然目の前から姿を消す。その彼も彼女のことが気になっていたが、アクシデントにより身体を小さくされてしまう。そして子供の姿のままで彼女の前に帰ってきても彼女はそれに気付かないでいる。さらにこの事実を彼女らに知られたらその命が危ない…。〕この状態のままいろいろなストーリーが進行していくこの作品は、特に女性がモチベーションを維持できる最高の設定なんだそうです。

 僕より先輩の都築さんからはそんな女性誌編集においてつちかった、数々の恋愛名言の指導を受けています。例えば今ではもうあまりちゃんと説明できない“100年の恋”理論、って人間が本当に愛し合える人と出会えるのは100年に1度くらいしかないってことでしたっけ…。でもそんな恋愛論よりも僕がもっと指導を受けたのがワイン道であります。いや都築さんにとっては恋愛理論のひとつのツールがワインでしょうか。ワインの志向は圧倒的にブルゴーニュ派で、そのたしなみ方や通っているお店はぼくにとって目標となるべきもの。そういえば都築さんに影響を受けて、勢いでちょっとしたワインスクールに通ったこともあったなあ。

 さらに都築さんは自他共に認める愛犬家。仕事や打ち合わせで時間が長引きどんなに遅く帰宅しても、早朝の散歩は欠かさないそうです。ぼくはペットを飼ってないのでそのタイヘンさがわかりません、と言ったら「ペットと呼ぶな、家族なんだ」。ちなみにその愛犬・マウ太郎君、なんと某ファッション誌に載ったことがあるそうです。それもワインによる恋愛理論の賜物でしょうか!?。

 そんな都築さんが小学館の社内異動で元の女性誌グループのトップに戻られるそうです。「名探偵コナン」「犬夜叉」「結界師」などなど、最近のすべての小学館作品に大きな指導をいただいてきた僕にとっては非常に残念なことです。でも考えてみれば今度は女性誌の本拠地から、さらに女性の立場にたった作品の制作指導をいただけるわけですよね。ぜひこれからも女性の支持を受けながら、熟成するワインのごとく女性に刺さる味わい奥深い作品をゆっくりじっくり作っていきたいので、懲りずにご指導のほどよろしくお願いいたします。