• 文化庁映画週間シンポジウム
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  • 2014.10.30

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 第11回文化庁映画週間のシンポジウムーMOVIE CAMPUSー、第一部『「アナ雪を超えろ!~日本のフルCGアニメへの挑戦』というディスカッションに参加してきました。ゲストは荒牧伸志さんと野口光一さんと僕の3人。いや、正直言ってこのテーマにこのメンバーでなぜ僕が入るの?とは思いました。でもせっかくお声がかかったのでYTVアニメをパブするいいチャンスとも思い、不慣れなステージにあがってきました。

 僕自身CGクリエイターでもないし勉強もしていません。ただ多くのCG映像を見てきたことは確かで、その感覚は自分が手がけている作品にも多く感じています。というわけで、お客さんにお見せするために僕が持っていった素材は「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」の予告編映像。たとえばベルツリータワーに突き進むあの銃弾は紛れもなくCG映像。おそらくどんな才能の手で描いてもあのスピード感と迫力は難しいでしょう。

 この会場で予告編として観た作品は東映アニメ映画作品「アシュラ」「聖闘士聖矢 Legend of Sanctuary」「キャプテンハーロック」から荒牧監督の最新作「アップルシード アルファ」そして注目作「楽園追放」まで、細部の細部にもこだわったこれでもか!といえる渾身のフルCG映像の数々。荒牧監督のモーションキャプチャーに対するこだわりや、2Dに寄せた3D映像の開発話など、そのどのお話も今現在の映像事情を語っていて、初めて会ってトークすることになった3人の話はかなり楽しいものになりました。

 僕の感想はたとえばディズニーのフルアニメに対して後進の日本が開発したパートアニメの手法のように、フルCGに対してバランスのとれたパートCG作品をもう少し追求していくべきかな、と。「名探偵コナン」もその過渡期にあるのでしょう。それにしても3人に共通したことの一つは徹底的な“現場意識”だった気がします。冒頭の写真はトーク後に3人で記念撮影したものです。

 さて話変わってアフターアフレコのお話です。作品や収録時間にもよるのですが、だいたいアフレコ収録の後は可能な限り打ち上げと称してスタッフ役者一緒の飲食タイムに入ります。その実、反省会みたいになることもあって、この集まりの効能は計り知れなく僕は「名探偵コナン」はもちろん、古くは「シティーハンター」や「YAWARA!」の時代から続けています。

 そのためにもお店を決めて席を取ったりスタッフを案内するのは大切な役目ですが、「まじっく快斗1412」では番組レギュラーの若い役者さん(今回は主に虎島さん、山本さん、蓮さん、小林さん、天野さんたち)がそれを担ってくれてます。番レギと呼ばれる彼らは、放送では役名がつかずクレジットされることが多いのですが、彼らが持つ役目は非常に大きく、警官Aからガヤまでいくつもの役をこなすことにより、彼らにも大きな経験となっています。

 本編作業終了後、その彼らが手際よく仕込んだお店の席で、先輩後輩平等に食事や飲み物をオーダー。予告とかいろんな付加された仕事を終えて、最後に座長のかっぺ~ちゃん(=山口勝平さんアニ民21)やスタッフが合流する頃にはかなり場が温まっていたりして。この席では面白話から作品に対するマジメなお話まで、長い時は4、5時間が平気で過ぎちゃいますね。

 先日は僕もよほど楽しかったのか、日付が変わる頃かっぺ~ちゃんとその若手3人の5人で、2次会とばかりに某大手中華料理店に突入。いくら好きだからと言ってその時間にギョーザ8人前はアカンでしょ。もちろんラーメンもご飯ものも全部で4つもオーダー。あの若さについていこうとした自分に猛反省です。ただ何度も言いますが、こうした時間をスタッフと共有することは明らかにプラス。先ほど反省会と言いましたが、こーゆー席だからこそ言えるし応えられる、その空気を大切にしていきたいものです。「名探偵コナン」の場合は座長の高山みなみさんのもと、それがもう19年近く続いているんですから。

 11月1日土曜夕方5時30分「まじっく快斗1412 緋色の誘惑」喜多村英梨さん演じる小泉紅子初登場です。引き続き「名探偵コナン 自首したお笑い芸人(前編)」けっこうわかりやすく説明されたサブタイトルを念頭において推理しながらご覧ください。3日月曜文化の日深夜2時「スワラジ」ゲストは音楽家・田中公平さんらが所属するイマジン社長の斉藤裕二さん。僕が「シティーハンター」の頃からお世話になってる方で、アニメ音楽業界の面白くそして意外な一面がのぞけるかもしれませんよ。次回のアニメ日記は11月13日アップ予定です。