• ■10月23日
  • ■10月23日

  • 2007.10.23

 この日記を書いているのは「ヤッターマン」のシナリオ会議の直後でね。30年前の超人気シリーズの良いところ、面白いところは大切にして、今のエッセンスを丁寧にまぶしてピカピカの新作を作ろうと、毎週スタッフ12人くらいでケンケンガクガクの会議をしています。「結界師」や「名探偵コナン」とは、かなり味わいの違った雰囲気のシナリオ会議となっていますが、番組の内容も含め、これがすごーく楽しいんですよね。内容についてはオイオイ書かせてもらいますので、とにかくは秋のミステリースペシャル内で放送される、毎回異なった内容で成長していくような15秒のスポットをお楽しみ下さい。

 その秋のミステリースペシャル、10月29日の午後7時からは「鳥取クモ屋敷の怪(デジタルリマスター)」を放送するよ。これは99年に放送された作品をデジタルリマスターしたものでね。これまでも各家庭のTVモニターの進歩に合わせて、昔オンエアした映像素材をHDデジタル映像にアップグレードしたりして、より美しい映像のデジタルリマスター版として何本か放送してきました。でも今回は映像の更新はもちろんだけど、3週にわたって放送されたものを1時間に特別編集、文字通りディレクターズカット版でお送りするものです。ダビング作業も一からやり直して音響としても衣を新しくし、物語の展開も3話をつなげることによって前後の構成を見直し、ストーリーを詰めテンポを良くすることによって、その当時見たことある方も初めて見るような1時間スペシャルと感じられるはずだよ。大変評判の良いZARD「グロリアス マインド」が流れるオープニングとGARNET CROW「世界はまわると言うけれど」が流れるエンディングも、またまた今回だけの特別映像です。今度のエンディングは、何が素敵なCGで回ってくれるのでしょうか。

 事件は青山剛昌先生の故郷、鳥取が舞台。コナンと平次の推理合戦が繰り広げられるんだ。実在する地名をヒントに青山先生が創作したストーリーでね。8年前にアフレコしている声優には、今もいろいろなところで一緒にお付き合いしている役者さんたちも出演しているんだけど、その役者さんたちの演技が本当に達者ですごいんだ。ちょっとした実写ミステリードラマには引けをとりません。とっても内容の濃い60分に仕上がってますのでご期待下さい。これからも内容も番組としてのカタチとしても新しい事柄にどんどんチャンレジしていこうと思っています!

 それから「名探偵コナン」のHPがブルーを基調にした新しいページにリニューアルされました。すっきりした上にいろいろ新しいアイデアも盛り込まれている、けっこういいじゃんなデザインのHPになったと思うけど、みなさんはいかがでしょうか。気付いた人もいると思うけど、北田Pのブログがスタートしました。ナマで新鮮な情報をよりたくさんお伝えするためにも、なるべく頻繁に更新していこうと北田Pは張り切っております。この日記もそうだけどスタッフの体温が伝わるような、親しみやすく楽しいHPを作っていこうとわれわれみんなで心がけていく所存であります。「結界師」の永井Pのブログ同様、「名探偵コナン」の北田Pのブログにも温かい応援や書き込みをよろしくお願いしますね。

 そして最近、「名探偵コナン」の11月26日に放送される「法廷の対決III 目撃者は検察官」のアフレコがありました。これは秋のミステリースペシャルでは唯一となるアニメオリジナル作品であります。蘭の母親、妃英理がメインの話で、弁護士の英理とライバルのアニメオリジナルのキャラクター、九条検事の対決が描かれるシリーズの3作目。シナリオは2時間ドラマも多く手掛けているベテラン脚本家の金子 裕さん。アニメと法廷シーンは、なんとなくミスマッチな気がするけど、好評だった過去の2作同様見事にドラマの中核をなしています。まあ「名探偵コナン」という作品世界の中の話なので、実際のそれとは少々異なるのはご了解いただきたい。だいたい小五郎が証言台に立つ、のを想像するだけでけっこうヒヤヒヤな感じでしょう?コナンの活躍も含めて60分、見どころがいっぱいのストーリーをたっぷり味わってくださいね。九条の登場は実に5年ぶりになる、というわけでひさびさに九条役を演じた松本梨香さんは「久しぶりに出演できて嬉しかったです。オリンピックより短いサイクルで九条を出してください」と訴えてます。「確かにあんまり登場しないわね」と言う妃役・高島雅羅さんとおなじみ小五郎役・神谷 明さんの夫婦(?)も交えて、アフレコ終了後はスタジオ近くのイタリア料理Iでそんな話にも花が咲いていました。

 近所で今「世田谷・昭和懐かし通り 大人のスタンプラリー」なるイベントをやってます。そう、これはあの映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(11月3日公開)と世田谷の10の商店街のタイアップだそうなんです。映画のキャンペーンもいろいろあるよねえ、みんなよく考えるなあ。で、これはスタンプラリー形式で作品スタンプを集めるのと同時に10種類の原作漫画の特製メンコを集められるというもの。スタンプとメンコは別の店じゃないと手に入らない商店街もあって、ラリーそのものはけっこう凝ってる。実は「三丁目の夕日」は30年くらい前かな、「夕焼けの詩」というタイトルのころから読んでいる漫画で、キャラクターもよーく知ってるのだ。当然キャラメンコをもらうとかなりうれしい。でもこれは昔、子供の頃に思いっきりやっていた“けんぱん”と呼んでいたメンコよりふたまわりほど大きくて驚いたけど、世田谷限定のわりにすごく厚めにちゃんと作ってあるたいしたもの。今後の映画「名探偵コナン」キャンペーンの参考になるかも、なんて考えながら各ポイント(指定店舗)をまわって、気付いたら全種類のメンコを集めていました。そうです、1日かけて10もの商店街を全部まわっちゃいました。

 プロ野球・G党の人には申し訳ありませんが、我らが中日ドラゴンズが日本シリーズの切符をいただきました。亀垣さん、岩田さん、南さん、柳内さん、杉山さん、鈴木さん(以上全員アニメ関係者)そして「燃えよドラゴンズ」作者・山本さん、祝杯をいつあげましょうか。やっぱり11月上旬まで待っとかなあかんかね。