• ■09月17日
  • ■09月17日

  • 2007.09.17

 いきなりですが、スワッチは数ヶ月前の「結界師」のアフレコに懲りず、今度は初めて「名探偵コナン」に声優として出演してしまいました。先週、その回のアフレコが都内のスタジオで行われてね。アフレコに挑戦したのは10月15日に放送される1時間スペシャル第1弾「本庁の刑事恋物語8 左手の薬指」。演じた役柄は高木刑事、佐藤刑事を取り巻く多くの刑事の中のCでございます。アニメスタッフ側で勝手につけさせてもらったサブタイトル「本庁の刑事恋物語シリーズ」は原作でも人気のある話でね。サブタイトルに数字が付いてない話もあったから、高木刑事と佐藤刑事の恋の話は年に1回くらいやってる事になるなあ。今回そんな2人の恋がついに指輪事件(!?)にまで発展しちゃうんだ。なんとか声だしてチャップ(茶風林さん)や神谷さんの座ってる近くの椅子に戻るとき、2人揃ってニコニコからかわれたりしたけど(汗)、この素敵な話に出演できてホントに幸せでした。そもそも声優をしたくなったきっかけはプライベートで教わっているコーラス。PTAがらみではありますがシロウトなりに男性コーラスに手を染めてしまったことは以前の日記に書いたけど、指導を受けている長島先生から「低い声がイイ、これだけの低音が出る人はそうそういない」とおだてられてね。それからいろいろ声に関することをやってみたいな、面白いかなと思うようになって、その勢いで少し前に「結界師」でアフレコに初挑戦したんだ。

 そして今回、音響監督の井澤 基さんに調子に乗ってお願いして、「名探偵コナン」に出演できたというわけ。「結界師」で幹部4を演じた時は口が動くシーンはなかったし、誰が話しているかよくわからなかったけど、今回の刑事Cはしっかり顔が出てくるんだ。なんとか口パクに合わせてセリフを言ったり、相づちを打ったりしたから、前回より難しかったかな。出演者みんなで参加するガヤもいっぱいあって楽しかったなあ。実は井澤さんには「ブラック・ジャック」の時に諏訪道彦の実名で爆弾犯が登場した回に「是非に!」と言われてたんだ。でもマジ真犯人だし、ムチャクチャセリフ多いし、こりゃ安請け合いしたら、みんなに迷惑をかけてヤバイことになる、と丁重に辞退した経緯がありました。とにかく2回目だし、前回よりは緊張せずにやる事ができました。OKはもらったけど、「これでイイのかな…」とまだまだ不完全燃焼だったくらい。アフレコ後は久しぶりのアフレコだったし、1時間SPだったから打ち上げ参加は14名。目黒のイタ飯Tでイタリアワインに背中を押されて、井澤さんや高山さんにまでこれからもよろしく、なんて言っちゃう始末。どんだけぇーな感じです。まだしばらく「名探偵コナン」の放送はお休みだけど、「秋のミステリースペシャル」と題し10月8日から怒涛の1クール(3ヶ月)がスタート!その日は2時間枠で映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」を放送します!そして「本庁の刑事恋物語8 左手の薬指」が放送される10月15日からは1時間スペシャルモノをいくつか放送していきます。いろいろ気になる内容は、またこの日記で改めて話をさせてもらいますね。

 素晴らしいバンドの生演奏に合わせて澄んだ歌声と本人のパフォーマンスや未公開映像が9台の巨大スクリーンに次々と登場。用意されたサイリウム(光るスティック)で名曲「あなたに帰りたい」に合わせて会場全員で光を揺らし、最後は「負けないで」を総立ちの大合唱!ZARD・坂井泉水さんの想いと武道館が一体となった最高の舞台の中でとびきりワンダフルなニュースが告知されました。昨年4月、坂井さんの体調が悪い中で最後にレコーディングされたという未発表曲「グロリアスマインド」が10月15日からの「名探偵コナンSP」のオープニングテーマに決定したのです。タイトル通りの崇高な精神を感じる名曲です。というわけで、ZARDの最後の曲を「名探偵コナン」のオープニングテーマにすることができて本当にうれしいですね、なんだかジーンとくるものがあります。というのも今年の5月27日に坂井さんが亡くなった時、番組HPのおたよりコーナーには、多くのファンからコナンとZARDの関係に触れた書き込みがありました。ZARDの曲をオープニングやエンディングにして欲しいというファンの声もたくさん届きました。自分の気持ちとしても強烈に応えたいと思っていましたし、多くのコナンスタッフのパワーと想いの集結の結果です。どんな映像を従えて皆様のもとに届くのでしょうか。身体も心もでっかい佐藤監督が、毎度寝ずの作業を敢行中であります。来月のオンエアをお楽しみにお待ちくださいませ!

 ところで、さも武道館でZARDのメモリアルコンサートを見たように書きましたが、実はスワッチは同じ時間に東京・千駄ヶ谷にいました。津田ホールでのコンサート「和田薫 喚起の時II20年の時を越えて」を聴きに行っていたのです。ZARDの方にはYTVから永井P、北田P、大塚デスクらが行っており、先ほどの文章は彼らから電話で聞いたものでした。こちらにもGONZOの藤田社長やビクターEの佐々木役員やアニプレックスの植田常務などなど、そうそうたる業界の方々が集合してまして、休憩時間もあいさつでいっぱい。かごめ役の雪野さんとは5月のアニメイズメント以来に会えました、というわけで、今回の演奏曲の中には「犬夜叉」の曲も入っていたのです。だいたいこのコンサート、「日本音楽集団 第188回定期演奏会」となっていまして、びっくりするような邦楽器のオーケストラコンサートなのです。三味線や箏、琵琶や尺八など多い時は20人以上の大編成!そこにアニメのキャラクター映像とともに「犬夜叉幻想」が演奏された時はもうトリ肌ものです。あまりの素晴らしい演奏に興奮して、打ち上げの時に津軽三味線の木乃下真市さんに握手してもらったり、二十五絃箏の滝田美智子さんには3次会になじみの店につれていってもらっちゃったり。こんなことになる背景には東映アニメの清水部長の存在があります。あのお方の初対面の人にすんなり取り入るノウハウ?には頭が下がります。同じ席には声優超友人・田中真弓さんや(作品飛び越え)かごめや時音のママ役・百々麻子さんらもいて大賑わい。で、その後のその滝田さんのなじみの店は北青山K。10人ほどのカウンター席のみの素敵な店で結界師の脚本家・加藤さん、演奏者やコンサートスタッフ、和田さんたちと一緒に3次会。「犬夜叉」の話など、いっぱいしゃべりましたが、よくあんなに話す内容が尽きないよなあ、みんな。その後、清水さんが神楽坂へ消えていったのもあきれますが、加藤さんは寝ることなく「ズームインサタデー」の仕事へ行くというのにも驚いちゃいます。みんな元気だよ、元気すぎるよ、ご自愛しましょうね。

 さて、今月10日に「結界師」の月曜7時枠での放送が終了しました。10日の放送前後に番組HPの掲示板、永井Pのブログに書き込まれた皆さんの気持ちはじっくり読ませて頂きました。愛情溢れるさまざまな感想コメント、本当にありがとうございます。とにかくこれからも新たな展開が始まっていくわけで、こだま監督以下スタッフ一丸となりガンバって制作中です。もちろん深夜になるからといって、制作に対する予算などもろもろのスタンスが変わる事はありません。これからもハイクオリティな作品を作っていこうと思ってますので、深夜放送スタートまで期待してお待ち下さいね。