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◆ことばの話2975「ニョクマムとヌックマム」

8月30日の『ニューススクランブル』で、ベトナム料理を取り上げていました。その料理の決め手となる「魚醤(ぎょしょう)」のことを番組では、
「ヌックマム」
と紹介していました。それを聞いて私は、
「あれ?ベトナムの魚醤と言えば、『ニョクマム』って言わなかったっけ?」
と思ったのです。そこで Google検索をしてみると(8月30日)、
「ヌックマム」=   892件
「ニョクマム」=5万1900件
とやはり圧倒的に「ニョクマム」の方が多いですね。この呼び名が定着しているからではないでしょうか?ところが、ネットのフリー百科事典『ウィキペディア』を引いてみると、
「ヌックマム(ベトナム)」
で載っているんです。もしかしたら、担当者はこれを参考にしたのでは?
しかもそこには、
「『ニョクマム』『ヌクマム』とも呼ばれる。」
と書かれていました。
もちろん、本物のベトナム語で話すと、「ヌックマム」でも「ニョクマム」でもない、微妙な音なんでしょうけど、こと、カタカナでの表記に際しては、あまり何種類もあると紛らわしいので、できるだけ統一した方がいいんですけどねえ・・・・。


2007/8/30


◆ことばの話2974「モリワカ?」

新人の吉田奈央アナウンサー『まる金テレビ』という番組で取材を担当しました。
その初めての取材が終わって帰ってきたので、
「どうだった?」
と聞くと、
「はい、皆さん気を使ってくれて・・・楽しくできました。ゲストのモリワカさんも、とってもやさしくて・・・」
「え?モリワカがゲストなの?」
なんでうちの森若佐紀子アナウンサーが「ゲスト」なんだろうか?と思って聞くと、
「いえ、ゲストはモリオカさんです。」
え?なんでうちのモリオカ局長さんがゲストなのかな?
「いえモリオカさんじゃありません。身長が2メートル9センチあって・・・」
ああ、あの!それは、
「ムルアカさん」
ですね!
「そうです。」
やっと意志が疎通しました。はっきりとしゃべってくれよな!

それにしても「モリワカ、モリオカ、ムルアカ」。ややこしいなあ・・・・。
2007/8/30


◆ことばの話2973「高座のアクセント」

『趣味悠々』というNHKの番組を見ていたら「落語入門」というのをやっていました。もう完全に、平日の語全体は団塊世代と言うかリタイア世代向けの編成ですね。その中で聞き手のアナウンサーが、
「高座」
「頭高アクセント」で、
「こうざ(HLL)」
と言っているのが耳につき、早速アクセント辞典を 引いてみると、なんと、
「頭高アクセントしか」
載っていません!「平板アクセント」
「こうざ(LHH)」は、
「講座と口座」
でした。「コウザノストラ」というのもありましたが、これははイタリア語で「マフィア」のことを指し、アメリカのイタリア系マフィアのことを言うそうです。もともとはシチリアの犯罪組織の事を指し、カラブリアのンドランゲタ、ナポリのカモッラなどのマフィアがあるそうです。
話がそれましたが、そうか「業界アクセント」かと思っていたけど、「高座」は「頭高アクセント」しかないのですね。勉強になりました。おあとがよろしいようで・・・。


2007/8/29


◆ことばの話2972「メダルを首からさげた」

8月24日、日本テレビのお昼のニュース番組『ニュースD』で、夏の高校野球で見事優勝した佐賀北高校が地元に凱旋した様子を、地元・福岡放送のアナウンサーが伝えていました。その中で、
「メダルを首からさげた」
という一文があったのですが、その「さげた」「頭高アクセント」で、
「さげた(HLL)」(Hは高く、Lは低く発音する)
と読んでいたのが耳に止まりました。「下げた」なら「頭高アクセント」でよいのですが、この場合の「さげた」は、
「提げた」
なので「平板アクセント」で、
「さげた(LHH)」
のはずです。
そう思って『NHK日本語発音アクセント辞典』を引いてみると、なんと!「下げる」も「提げる」も同じアクセントで、
「さげる(LHL)」
という「中高アクセント」一つしか載っていないのです!ということは、「さげた(HLL)」で正しいということです。なんと!間違っていたのはオレか!『新明解アクセント辞典』や『新明解国語辞典』も引きましたが、結果は同じ。かろうじて(?)『日本国語大辞典』「京都アクセント」として「平板アクセント」が載っていましたが、これはおそらく、
「さげる(LLH)」
という関西風アクセントのことでしょうから、私が考えていたものとは違います。そうなのかあ、「下げる」と「提げる」が同じアクセントなんて・・・ショックです・・・。


2007/8/28


◆ことばの話2971「DO DC」

夏休みにサイパンに旅行してきました。正味たったの3日間の短い旅行ですが。
それにしても、今年の日本は暑かった!と、「過去形」で言ってよいものやら・・・と思うところですが。「サイパン」よりも「ジャパン」の方がまだ暑かった!日差しはサイパンの方が強かったけど・・・「パン」で韻を踏んでみました。
空港に着くと、驚いたことにパンダがお出迎えです。上海に来たかと思った。なぜか鼻のところに黄色い角がついています。
「へんな人形!」
と思っていたら、のちにこれが、
「サイパンダ」
と呼ばれる、サイパンのキャラクター人形だということがわかりました。サイとパンダでサイパンで・・・サイパンに引っ掛けて・・・・でも、サイパンにはサイもパンダもいないんじゃないの?自然の中には。絶対これ、日本人のオヤジが考え付いたギャグやわ!
しかし、そういったオヤジギャグを使うほど、日本人観光客が多いということなのでしょうね。一応、記念写真は撮ってきました。しっかり観光客ですね。
ところで、泊ったホテルは韓国系のホテルだったようで、韓国人観光客が多かったです。そのホテルのエレベーターはフジテック製、つまり日本製だったのですが、各階のボタンの上に、2つあるボタンに、
「DO」「DC」
と書かれていました。漢字ではなくアルファベット。これが最初、何なのかよくわからなかったのですが、しばらく考えて気付きました。
「Door Open」「Door Close」
つまり、
「開」「閉」
ですね。海外のホテルに行くと「閉」のボタンはないところも多いですが、日本製エレベーターにはついているのですね。勉強になりました。

2007/8/29