2月3日(金)
マッチしない原因はプロフィール写真⁉ プロの撮影で出会いは生まれるのか?「マッチングアプリ」で出会い求める 27歳青年のビフォーアフターに密着
2021年に結婚した人のうち5人に1人以上が「マッチングアプリで出会った」と答えるなど、男女の出会い方として「マッチングアプリ」は、若者を中心に当たり前の選択肢になってきています。しかし利用者の中には、なかなかうまくいかない人も…その原因のほとんどは「プロフィール写真」にあるといいます。今回はプロフィール写真が「イマイチ」な27歳の青年に密着。プロのカメラマンとヘアメイクにより大変身した彼に、素敵な出会いは訪れるのでしょうか? 一方、マッチングアプリを巡ってはトラブルも相次いでいます。安全に利用するために注意すべきこととは?
【特集】自治体も連携!出会いのきっかけ1位「マッチングアプリ」 出会い求める男性(27)に密着!マッチしない原因は“イマイチなプロフ写真”!?プロの手で変身した結果は…!

プロ撮影の「プロフ写真」で出会いは訪れる?
2022年に結婚した人のうち5人に1人以上が「マッチングアプリで出会った」と答えるなど、マッチングアプリは男女の出会い方として、若者を中心に急速に広がっています。しかし、なかなかマッチせず、先に進まない人も…。その原因のほとんどは「プロフィール写真」にあるといいます。自治体などでもアプリの活用が進む中、利用者が増えている“あるサービス”に密着しました。
※情報は2023年2月3日放送時点のものです。
「プロフィールが“じわる”ってなって速攻」女性からもアプローチ、「マッチングアプリ」の今

マッチングアプリで出会い結婚
大阪・東大阪市に住む松原涼太さん(31)・晴歌さん(29)夫婦が出会ったきっかけは、「マッチングアプリ」でした。
(松原晴歌さん)
「彼が、プロフィールの1文目に自分の平熱を書いていて。それが珍しくて、“じわる”ってなって、速攻でメッセージを送りました」
(松原涼太さん)
「男性側は月額使用料を払わないと、来たメッセージが見られなくなっているのですが、この人とは1回お話しして会ってみたいなと思って、すぐに課金しました」
マッチングアプリの利用者は、プロフィール写真や趣味などの情報を登録し、気に入った相手に連絡します。相手側の同意があれば、初めてメッセージのやり取りができます。
(晴歌さん)
「『合コン』や『相席ラウンジ』など、“出会うため”にいろいろ行っていたんですけど、その中から選ばないといけません。マッチングアプリなら、自分が気になった人とだけ時間を使えるから、効率が良いです」

結婚した男女の出会いのきっかけ(明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査」)
コロナ禍をきっかけに、マッチングアプリの利用者が急増しています。明治安田生命が行った調査では、2022年に結婚した人のうち5人に1人以上の22.6%が「マッチングアプリで出会った」と答えていて、2019年に1位・2位だった「職場」「学校」を上回り、1位になりました。

マッチングアプリ運営会社と連携協定を結んだ三重・桑名市
この世間の動きに、行政も注目しています。三重・桑名市は2022年11月、少子化問題などの解消に向け、アプリの運営会社と連携協定を結びました。今後は運営会社の協力の下、アプリの使い方を教える講座を開くなど、「市内の男女の出会いを後押ししていきたい」としています。
(三重県桑名市・伊藤徳宇市長)
「行政が連携することで、マッチングアプリに対して不安に思っている方が少しでも減って、より使いやすいものとして使っていただきたいと思います」
「出張撮影サービス」でプロフ写真を変更した男性に密着!写真だけではない、ある変化

マッチングの決め手は「プロフィール写真」⁉
マッチングアプリの活用が進む中、「なかなか女性と出会えない」という悩みがある男性が利用しているのが、プロのカメラマンがプロフィール写真を撮影してくれる「出張撮影サービス」です。マッチングアプリ用の出張写真撮影サービスを行う会社「photojoy」に話を聞くと、4年間で約2万人が利用したといいます。
(photojoy代表・宮崎楓太さん)
「マッチングアプリでうまくいかない方のほとんどが、プロフィール写真が良くないです。自宅のトイレで自撮りした写真や、すごく古さが伝わってくる写真を使っています。“今のその人の1番良い状態の写真”を、ほとんど皆さんが持っていません」

「イマイチなプロフ写真を変えたい」と出張撮影サービスを利用
エンジニアとして働く大橋翔太さん(27)が今回、このサービスを利用します。マッチングアプリは、2022年10月から使っていますが…。
(大橋翔太さん)
「やっぱりマッチは難しいですね。プロフィール写真がイマイチなのが、思い浮かぶ理由です」

プロの手を借り「自分に似合うヘアスタイル」に
撮影前に大橋さんが向かったのは、大阪市北区にある美容室です。サービスのオプションで自分に似合う髪型にカットしてもらい、流行りの髪型をベースにしたナチュラルなスタイルに仕上がりました。これまで、髪形などには気を遣ってこなかった大橋さん。担当した美容師に、普段からできる簡単なセットやメイクも教わりました。

自然な笑顔で良い印象を
いよいよ、撮影スタートです。歩いたりポーズを決めたりする大橋さんに、カメラマン・座禮悟さんは“自然な笑顔を引き出す”をコンセプトに、楽しく会話しながら撮影を進めます。
(カメラマン・座禮悟さん)
「大橋さん、歩くの上手いですね!笑顔の天才ですね!」
座禮さんの褒め言葉に、緊張気味の大橋さんにも思わず笑みがこぼれます。お値段は、ヘアメークと撮影で3万3000円(税込)。撮影は、45分ほどで終了しました。

プロフ写真ビフォー(左)アフター(右)
(大橋さん)
「すごく自信がつきました。良い写真だなって自分でも思ったので、女性にもそう思ってもらえるんじゃないかなと感じています」
(カメラマン・座禮悟さん)
「僕とは、二度と会わないでほしいと思います。疫病神みたいになっちゃうので。ぜひ、この1回で卒業していただいて、大橋さんに幸せになってもらうのが、一番だと思っていますので」

「昨日の自分よりも、少しでもかっこよくなる」
撮影から3週間後、大橋さんのもとを訪れると…。新しい写真に変えた後、気になる女性と会うことができ、交流を続けているということです。
(大橋さん)
「撮影してから、1日1日を『昨日の自分よりも、少しでもかっこよくなる』という意識で生活を送るようになったのが、一番の大きな変化です。やって良かったです(笑)」
利用者増加の裏で6割がトラブルに遭遇…専門家も注意「客観的な目を必ず入れて」

アプリ利用時トラブルに遭った人は6割
一方で、マッチングアプリの利用者増加に伴い、トラブルも増えています。メッセージ機能を悪用した性犯罪や恐喝、詐欺などの犯罪が相次いで発生していて、アンケート調査では、『アプリの使用中にトラブルや困ったことがあった』と答えた人の割合は、男女共に全体の6割にも及んでいます。
(中央大学文学部・山田昌弘教授)
「マッチングアプリで、出会える確率は高まります。その代わり、リスクがあります。友だちや家族に相談しながら、客観的な目を必ず入れてもらうことは必要です」
具体的には、『すぐには会わず、メッセージでのやりとりを重ねること』や、『初めて会うときは、なるべく人の多いところを選ぶ』などの対策が必要だということです。出会いの場として、一般化してきているマッチングアプリ。安全に利用するためには、利用者一人ひとりの心がけが重要です。
(「かんさい情報ネットten.」 2023年2月3日放送)
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