【こどもの学びPJ】
「読売マスコミ講座」今年も開講!
7人の社員がテレビの今を立命館大学の皆さんに熱く語ります!
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読売テレビ 報道局 小林耕太郎カメラマン
読売テレビと読売新聞が協力し、立命館大学産業社会学部で、毎年4月から7月に「読売マスコミ講座」を開講しています。
今回、読売テレビからは編成、報道、制作、営業、ESGに携わる7名の社員が講師として教壇に立ち、「地上波の未来」「テレビ局の制作とは?」「サステナビリティ・プロジェクトから見るytvSDGsの戦略」など幅広いテーマで講義を行っています。
6 月26日は、報道局の小林耕太郎カメラマンによる「私、それだけではありません~企業内兼業のススメ~」と題した講義を、120名にのぼる学生が受講しました。
この日の講義では、これまでに制作した番組をはじめ、2022年民間放送連盟賞テレビCM部門で優秀賞を受賞したキャンペーン動画『だから_並んで歩こう』を紹介しました。
そして、カメラマンには「瞬発力」「判断力」に加え、「表現力」が重要であると述べ、画面の構図やカット割りの方法について学生にクイズ形式で発言してもらいながら解説しました。
同行した中矢寛規カメラマンはENGカメラやドローンカメラそして音声マイクについて解説しました。
そして、報道カメラにとどまらず動画の企画を自らプロデュースしていることを例に挙げ、将来やりたいことを仕事にするために学生同士で対話するグループワークも指導しました。
学生達からは「取材対象の自然な姿を撮影することは可能なのか?」「報道カメラマンという仕事のやりがいは?」「取材で撮り逃したことは?」などの質問が飛び、活気あふれる講座となりました。
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ENGカメラの操作を実演する中矢寛規カメラマン(写真左)
講義を終えて
~ 小林耕太郎 ~
「報道カメラマン」というと、“自分には関係のない世界の話”と思う方も多いかもしれません。私もそうでした。学生時代の私に「あなたは将来、報道カメラマンになるよ」と言っても、きっと信じなかったと思います。
だから、今回の教室にいた学生の中から、「報道カメラマン」が生まれても不思議じゃないんだろうなと思って話をしました。
また同時に、別の仕事に就いたとしても、そこで与えられた仕事だけではなく「自分のやりたいことを自分に近づけることができる」ということを、私の経験を踏まえてお伝えしました。
後日、学生さんから講義の感想をいただきました。全部読みました。非常に勉強になりました。いくつかご紹介します。
『「自分で“定義する技術”があれば、やりたいことを仕事にするが可能になる」という言葉が印象的だった。そもそも、自分の中ではやりたいことを仕事にするという考えは一切なかった。それは、やりたいことを仕事にするための方法論や知識が、自分の中に全く無かったことが原因だとわかり、自分自身を見つめ直すきっかけになった。』
『(進路を考える中で)今までドラマを作ることにこだわっていた。ただ、ドラマ制作に携わり続けられる人は数少ないし、賃金や労働環境の点で親からは反対されていた。「誰かの心を動かしたい」「いろんな人と関わってコンテンツを作り上げたい」という要素が含まれる職業だったら、ドラマ制作に携わる仕事ができなかったとしても、やりたいことを仕事にすることができたといえるのではないかということが分かった。様々な可能性を知ることも大事なのかなと感じた。』
今回の講義で、1人でも「報道カメラマンって面白そうな仕事だな」「やりたいことを仕事にすることは、方法論さえ分かれば、そんなに難しくなさそうだな」と思ってもらえたら最高です。
講義を終えて
~ 中矢寛規(なかやともき) ~
株式会社エキスプレス 報道カメラマン
立命館大学 経済学部 国際経済学科 2012年卒業
小林耕太郎カメラマンと共に、僕の母校である立命館大学の学生の皆さんに講義を行いました。ドキュメンタリーのカット割りや仕事をする上で大事な考え方など、小林カメラマンの話は、僕自身にとっても勉強になりました。
講義中そして講義後、学生の皆さんからの質問が多く、「報道カメラマンに少しは興味を持ってもらえたかな?」と嬉しい気持ちになりました。
今回の講義を通じて少しでも後輩の皆さんにカメラマンの良さを知ってもらい、この業界に飛び込んできてくれる人が1人でもいてくれたら嬉しいです。
「ytvサステナビリティ・プロジェクト」では、今後も大学をはじめ、様々な教育機関、研究機関と協力し、若者を応援する活動を行ってまいります。