【民放連盟賞CM部門優秀賞】『だから_並んで歩こう』
大切なのは、寄り添う気持ち…
それぞれにある、ぞれぞれの”事情”。

『だから_並んで歩こう』

読売テレビが『SDGsウィーク』に合わせて制作したキャンペーン動画です。
2022年日本民間放送連盟賞のテレビCM部門「優秀賞」を受賞しました。
若年性認知症、陽の光にあたれない難病、ヤングケアラー、人前で話すことが困難な障害など、
日々を懸命に生きる素敵な方々に出会いました。
作品に込めたメッセージをタイトルにしました。

私の弟は、いわゆる「引きこもり」です。
彼は、社会で生活する中で「生活費は自分で賄うべき」・「勤勉であるべき」・「みんなと一緒であるべき」…など、
様々な「べき」に、苦しんでいます。
ただ、世の中の様々な「べき」に苦しんでいるのは、きっと弟だけではありません。

「良き上司であるべき」・「良き母であるべき」など、
多かれ少なかれ「~であるべき」に神経を擦り減らせているのではないでしょうか。
私もそうだし、きっとあなたも。

そして、その窮屈さをわかっていながら、他者に「べき」を強いている側面もあるように思います。

それぞれの事情や価値観を尊重しながら、もっと優しい世の中をつくることができないかという問題提起を、
『並んで歩こう』というフレーズに託しています。
今回は4つの個別のケースを扱っていますが、その外側にある十人十色の”生きづらさ”に寄り添って、
並んで歩ける社会を願って制作しました。

『だから_並んで歩こう』プロデューサー
読売テレビ 報道局 報道映像部
小林耕太郎