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#042「アルゼンチン/ブレノスアイレス」 2月8日(日) 午前10:25〜10:55


■内容

今回の配達先は、日本の真裏に位置するアルゼンチンの首都ブレノスアイレス。3年前、41歳にして一流企業を辞め、妻と生まれたばかりの子供を連れ、本場のタンゴを学びに来た平井光二さん(44)と東京都に暮らす父・寛さん(75)、母・浩子さん(70)をつなぐ。お父さんは、光二さんがアルゼンチンへ行った後に、心筋梗塞で倒れ一時は生死をさまよったという。

「アルゼンチン行きのきっかけは何だったのですか?」と山口が聞くと、「健康のためにタンゴを習い始めたが、たまたま参加した大会で準優勝してその気になってしまった。大反対をしたが、3年だけという約束でアルゼンチン行きを許した。今年がその約束の3年。どうするつもりなのか知りたい。」とお母さん。

アルゼンチンへは、2万キロ、およそ26時間の旅。首都ブレノスアイレスの中心から少し外れた下町のボエド地区に光二さんは暮らしている。光二さんは、退職金と貯金を合わせて練習場兼自宅を購入、リビングをタンゴを教える教室として使い、残り3部屋の内2つで宿も営んでいる。教室にはアルゼンチンの人はもちろん、光二さんに教えを乞いたいというタンゴ愛好家が世界中からやってくるという。

光二さんが踊るのは、サロンタンゴと呼ばれる町のダンスホールなどで最も一般的に踊られるタンゴ。男性のエスコートに女性は身をゆだね、優雅な動きで愛を表現する。

光二さんを知る人からの評価は高いものの、本場アルゼンチンで日本人がタンゴを教えることに抵抗を感じる人が多いのも事実。タンゴ教室を始めて2年が立つが、生徒は少なく月収は4万円ほどで、そのほとんどが宿屋の収入だという。生活は決して楽ではなく、貯金を切り崩している状態だ。
光二さんの今の目標は、「世界大会に出て、ファイナリストになること」。そうすれば、レッスン料が上ったり、デモンストレーションの依頼が来たりして生活も楽になるからだ。

両親の大反対を押し切り、人生をタンゴに賭けた光二さん。3年だけという約束で両親を説得したが、まもなく約束の3年が経とうとしている。しかし3年間でようやくたどり着いたのはスタートライン。光二さんは、約束について「一度しかない人生。悔いが残らないようにアルゼンチンに残ってタンゴを追求したい」という答えを出した。

昼夜逆転の暮らしで連絡もままならず、両親と疎遠になってしまったことが悔やまれるという光二さん。そんな光二さんへ両親からの届け物は、「デジタルカメラ」。カメラには心筋梗塞で倒れた時の父の姿や、看病する母の姿。そして次第に平穏な生活を取り戻していく2人の姿が収められていた。光二さんが初めて目にする父と母の3年間…。光二さんは両親へ、ある想いを語る…













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