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#003「イタリア/クレモナ」  4月20日(日)午前10:55〜11:25放送


■内容

海の向こうの大切な人に大切なモノを届ける「グッと!地球便」
今回の配達先は、バイオリンづくりの聖地として知られるイタリア北部の地方都市クレモナ。バイオリン職人として人生をかけてがんばる息子に、おふくろの味を届ける。そこで息子が明かした両親への特別な思いとは…

 日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
今回は、大阪府枚方市に住む高橋千明さん(74)静子さん(71)ご夫婦とイタリアのクレモナに住む息子、高橋 明さん(36)をつなぐ。
「息子さんの何が心配ですか?」と聞く山口に「そろそろ、いい人がいたら結婚してほしい」という母。果たして、海の向こうにいる息子の思いは?

油あげ、餅、お母さん手作りのダシを携えて関西空港を飛び立ち、12時間後ミラノに到着。電車に揺られ1時間あまり。明さんの住むクレモナはイタリア北部にある人口8万人の小さな街。古くからバイオリンづくりの聖地として知られ17世紀にこの地に工房を構えたストラディバリの作品は1台4億円の値がつくという。世界中からバイオリン職人が集まり工房を構えるこの街で、バイオリンづくりに励む明さん。未だ修行中の身でありながら彼の作ったバイオリンは昨年、世界でもっとも権威のあるチャイコフスキー国際コンクール弦楽器製作者部門で第2位に輝くなど、将来を期待される職人の一人だ。明さんが住むのは住居兼工房のILDK。現在収入はほとんどなく貯金を切り崩す生活で、家賃の300ユーロ(約48000円)を払うのもなかなか厳しいという。

明さんの食事は自炊が主で、サラミ・生ハム・マルビーニ(パスタ)と毎日かかせないというワインを作業台でいただく。夕食後もニス塗りなど作業に没頭し、眠りにつく寸前までバイオリン作りは続く。

収録当日は、明さんの食べていたマルビーニ(生ソーセージ・チーズ・牛肉などを包んだ丸っこいクレモナ名物のパスタ)を日本のレストランの協力で再現していただき、両親と山口が試食した。一口食べた父・千明さんは「ギョーザとワンタンの間くらい…」と感想をもらした。山口も「ワインに合いそうな味」という。

明さんのバイオリンづくりの師匠、コニア・ステファノさんは「彼は仕事一筋で、僕としては仕事のほか楽しみを持ってほしい。気分転換になるような、たとえばお嫁さんをもらうとか」と結婚をすすめている。VTRを見た日本の両親も「私たちとおんなじ事言ってはる」と気持ちは同じようだ。
しかし、当の明さんはというと「結婚しても相手を幸せにできないようなら、躊躇なくバイオリンづくりを選びます」と…。そのVTRを見た父は「バイオリンが恋人やなぁ」とあきらめ顔。山口は「そこまで打ち込めるものがあっていいですね。」と感動する。

クレモナが第二の故郷で、大家さん夫婦が第二の両親だ、という明さん。日本を飛び出し8年間クレモナでがんばってきた理由を「父親に対してライバル心がある、親元を離れても一人でやっていけることを見せたかった」と父に対する特別な思いがあった事を明かす。日本からのお届けものはおふくろの味のもち巾着。明さんは大家さん夫婦にもおすそわけする。フォークとナイフでもち巾着を食べた大家さん夫婦は「明を思うお母さんの気持ちがよくわかる」と感激。それを聞いた明さんは、男泣きをして…










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