Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「大阪都構想」を巡る大阪政局が…

ついに、
大阪の政局が、
大きく動きそうです。


都構想の区割り案
「1案絞り込み」を
公明党が拒んだことで、

来年4月の都構想実現が
事実上、不可能になりました。


来年4月の都構想実現が
不可能になったということは、

すなわち、
現状を客観的に見れば、

このままの流れで進めば、
「大阪都構想が頓挫」することを
意味します。


というわけで、

橋下市長&松井知事は、
「なんらか」
事態打開に向け
動かなければいけなくなった…
わけですが……


その「動き」が、
どうやら、
「出直し市長選」に
なろうとしています。。。

「出直し市長選」は、
いってみれば、

橋下市長にとって、
「ジョーカー」でした。

「ジョーカー」を
最大限、
効果が大きい「タイミング」で使うことを、

当然、
橋下市長サイドは、
以前から視野に入れていたはずで、

それがすなわち
「今年の秋勝負」と、
見据えていたはずです。


着々と、
「都構想」以外の
もろもろの「期限設定」を
秋に仕込み、

そこでの
「一大勝負」を
秋にはチラつかせ、

それでも事態が打開できなければ、
本当に、
「ジョーカーを使う」

その際には必ず、
「自身の政界引退の覚悟」を盛り込み、

都構想や地下鉄民営化、
そして、
「維新党勢の起死回生」まで視野に入れた
「大勝負」を仕掛ける…

恐らく
そういう思惑であろう…

と、
従前、指摘してきましたが……

「反橋下」勢力も、
そんな土俵に乗ってずるずると
「打つ手のない」状況に追い込まれるほど
のんびりとは構えていませんでした。。。

「1案への絞り込み」拒否は、
まさしく、
「都構想への流れつぶし」の戦略の核で、

そこは橋下市長が悔しさを隠さず
指摘している通り…

であります。

ただこれも、
「選挙」での勝利をテコに
自らの政治パワーを
一途に拡大してきた橋下流に対する
皮肉な意趣返しであることは、

否めません。

つい2年前の
大々的な政争
「大阪W選挙」に勝利したことで、

橋下市長は、
一気に、
「都構想実現に向けた土俵・レール」を
あちこちに設置することまで
こぎつけたわけですが、


それを可能にしたのは、

すぐそのあとに来る
「国政選挙」における
「維新の猛威」を
恐れ、警戒するがゆえの
他党の「一時的降伏」だったわけで……


慰安婦発言を巡ってのあれこれや、
国政進出の際のあれこれや、

言ってみれば、
「大阪都」とは直接関係のない問題で、
自らと維新への支持率を低下させてしまい、

その結果、
続けて選挙で
「これぞ」という結果を残せなかった…


そのことで、
他党が

「維新と距離を置いても」
あるいは
「維新と大々的に敵対しても」

次なる選挙、
恐れるに足らず…


という
心境の変化を招いてしまったというところは、


結果的にみれば、
そして、
広い意味で表現するなら、

橋下市長サイドの
「戦略的失敗」

だったかも、、、しれませんね。。。

さて、
話はあちこちに飛んでしまいますが、、、

元に戻して、、、、


「ジョーカーを、このタイミングで
使わざるを得ない」
状況に追い込まれた
橋下さんサイドは、


とにかく、
この勝負を、

「大々的決戦」と位置付け、

それを大々的に
市民、府民のみならず、

場合によっては、
国民に対して
「アピールする」
「信を問う」

ことによって、


起死回生の
事態打開を、

試みるでしょう。

世間の注目を浴びれば浴びるほど、
強さをより発揮してきた
橋下流の、これまで…

橋下さんサイドの念頭には、
当然、
そういった過去の経緯が、
あるはずです。


橋下さんは、
これは脅しではなく、
「信を得られなければ、
政界引退」を
明確に打ち出すと
みております。。


これも、
従前から、
指摘しているとおりです。

それだけの「覚悟」を示したうえで、
自分に乗るのか否か?
を、
市民に問い、

そのことによって、

勝利した際には、
「大きな政治パワーを手にする」
ことができると、

もくろんでいるでしょう。

もちろん、
出直し選に勝利したとしても、

議会の構成が変わるわけではありませんが、


「橋下パワー健在」を
明確に示すような「選挙結果」を、
もし天下に示すようなことができれば、

局面は、打開できる…


つまり、

「反橋下勢力」の動き、今後戦略に対し、
局面打開の「変化」をもたらし、
「影響」を及ぼすことは、
可能だと。。。。

そう信じていると
思います。


一方の、
「反橋下」側は、

「この選挙に大義なし」
すなわち
「この選挙の“独り相撲化”」を画策しているようです。


場合によっては、
「候補者を立てず」という
前代未聞の戦略も
念頭にあるようです。。。

「常に選挙で局面を変えてきた」
橋下流に対する
強烈なアンチテーゼ・メッセージでありますが、

果たしてそういった
おきて破りの
あっと驚かせる戦略は、

本当に実行された場合、
どんな結果を、
呼ぶのでしょうか。。。。

斬新で、
「橋下流の本質部分をエグる」
戦略ではあると思いますが、

果たして、、、、、

初めての試みというのは、
いずれにしても、
「その帰結が、読めない」
ものでありますが、、、、

この、
「大阪限定の地方政党」
「大阪都構想」
そして、
「国政進出」に
「出直し選挙」、、、、、

そして、
その都度の、
「対抗策」と、、、、、

本当に、
「新しい試み」の
双方、連発で動いてきた
ここ数年、一連の
「大阪政局」…

でありまして、、、、

今後、どんな展開を
見せるのか、、、、

読み切ることは、
困難を、究めます。。


地方自治初めての
一大「試み」の帰結は、

果たして、
どうなるのか。。。

橋下側、反橋下側、

双方の
「動き」「戦略」に、

しばらく、
目を凝らして今まで以上に
大注目しようと
思います。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2014年02月01日(土) |

アナウンサー