Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「検察」復活を期す!!

大阪地検特捜部の「証拠改ざん」に関する本を、
改めて読んだ。

良書だった。 

というか、
凄いスクープだ、改めて。 

ただただ、賞賛する以外にない。


A新聞一面に、
あの記事が掲載された朝のことを、
今でもはっきり、覚えている。 

「何これ?ほんまかいな??」というのが、
第一印象。

 「絶対」だった、検察への信頼が、
がらがらと崩れ去っていく序章だった…

先だっても書いたが、

巨人、自民党、大蔵省… 

戦後、、、我々世代からすれば、
生まれてこの方、「信じて疑ってこなかった巨人」が、
がらがらと崩壊していくのを、
ここ20年で、何度か、みた。


「検察」は、
まさか、、、
でしたね。。。 

大蔵省以上に「絶対」だと思っていたが、
どうもその実態は、

我々マスコミでよく批判される
「都合の良い予定原稿」以上に、
稚拙でお手盛りの「ストーリー」の闊歩だった…

同書で明らかにされた、
検事の取調べの一例など、
ひどいもの…

 「いや、それは、いつでもそういうこと、
やろうと思えばできるんだろうけど、
それやっちゃ、アウトでしょう…」

としか言いようのない、稚拙なもの… 

そんなこと、本当にやる検事が、いるとは……

本当にそういうことが、なされたのか、否か、
「事実認定」は、はっきりしたわけではありませんが、

国民の多くは、既に、
懐疑的な目を向けてしまっている。 

自業自得ですね… 
この信頼を取り戻すのは、並大抵ではないですよ…

この仕事をやってつくづく思うのは、

「検察」というのは、
今の日本において、最大の「生の権力者」です。 

政治家よりも警察、警察よりも検察。 

その検察が、
これだけずさんで適当なことを、
個人的にではなく、構造的にやらかしていたようだ、、、

その空気が、とても問題…

自業自得ですね、しかし。。。。 

あんなことがあって、検察の供述調書を、
信じろというほうが、無理。。。 

ひと一人の「逮捕」「拘留」「懲役」を、どれだけ重いことと、
認識できているんでしょうか…

大阪高検の公安部長の、
かつての「逮捕」も、

いまとなっては、検察にとっては
マイナス材料。 

生権力が、
「都合の悪い者は、逮捕してでもつぶす」という印象を、
現に、与えてしまっている…

暴力団捜査など、
本当は、検察には、
大きな力を、信頼をもって与えたいもの… 

それができない空気感を
自ら招いてしまった検察組織に対して、

今さらながら、強い憤りを、
感じざるを得ません…

投稿者: 野村明大 日時: 2012年09月08日(土) |

アナウンサー