Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「橋下知事」の意中の人は、存在するか!?

きのう朝の
橋下知事のぶら下がり会見で、

聞きたかったことを、3つ、
聞きました。

1)維新・松井幹事長への出馬「要請」を、前日に明確に否定されたのはよくわかったが、
  「維新の松井氏擁立」までをも否定はしない、という理解でよいか?

2)前回知事選挙にて、「2万%あり得ない⇒一転出馬」の前例がある知事だから敢えて聞くのだが、
  そもそも論として、出馬・不出馬・擁立・選挙などの問題について、デリケートな部分も
  併せ持つ問題であることから、場合によっては、「嘘」をつくこともあり得る、やむを得ないという
  スタンスなのか?否か?

3)知事が、9月中旬以来公言している「意中の人」について。
  結局、維新内部から上がってくる「別の候補者」でまとまる、となれば、
  場合によっては、「その意中の人が、一体誰だったのか?」について、
  有権者・メディアに対して明らかにしないこともあり得るのか?

私は、

この「3点」のみ聞ければ、

きのうの朝時点で、W選挙候補者関連について、

今、知事に聞きたいことは、全て、「私の中では『解消』するなぁ…」と思っていたので、

この3点を、
聞きました。


その「答え」の概要は、
以下です。


1)松井氏が、「出たい」という意思であれば、とめられないですからね。
  ただ、「維新」としては、松井さんに抜けられるのは、損失です。


2)選挙のことに限らず、政治家・政治活動ですから、
  そういうこと(嘘をつくこと)も、あり得る。

  やむを得ない状況もある。

  その場合は、事後に有権者に対しきちんと説明し、有権者の「審判」を仰げばいいのではないか。


3)「維新」が組織としてまとめてきた「知事候補」でまとまるならば、
  自分が「意中」として温めてきた人物が誰なのか?を、
  敢えてどうしても言わなければならない理由は、ないのではないか。

概要・趣旨としては、
こういった感じです。


さすがに、
これら全ての「問い」に対して、

明確に、「自分の考え」は、持っていたようです。


そのあたりは、
「さすが」と言うべきところでしょうか。。

(政治家としては、「当たり前」ともいえますが、

 その「当たり前」ができていない政治家がやたらと多い中で、


 一つ一つの「考え」の「良し悪し」は別として、


 少なくとも、氏自身の「確固たる」考えが、どの「問い」についても明確にあるということは、

 ひとつ評価に値する部分だと、思っています。)

2)に関しては、

言いよどみこそしませんでしたが、


さすがに、はっきりと、

「政治家は、時には嘘をついてもよい!」と、

一まとまりの文章としては、明言しませんでした。

最初は、


「いえないことも、時にはある」

といった言い方でしたが、


「いえないことを、はっきり言わない」ことと「明確に嘘をつく」ということとは違う、

場合によっては、「嘘」もあり得るのか?


と、

再度問い直すと、

「政治活動だから」という条件を強調した上で、

明確に、肯定していました。

私は、

この3つの「質疑応答」から得られたことは、


以下のことだと、思っています。

1)知事は、事実上、松井氏擁立に対して、OKを出したともいえる。

2)「意中の人」は、知事の「空想上の人物」だった可能性が、否定できなくなった。

1)については、

まさに、この2日ほど、

メディアの話題をさらった問題について、


ひとつの終止符を打った、と、言えそうです。

松井氏が出馬する方向に向けての「動き」は、現に実存し、

「実際の松井氏の出馬」に対して、

知事が、あくまで表向きには「否定的」な見解を唱えながらも、

最終結論として「打ち消さない」意向を明確にした以上、


松井氏が、維新の候補として成立する「障壁」は、

現時点では、なくなりました。

ほかの候補になる可能性も、もちろんまだ残されていますが、

少なくとも、

「松井氏出馬」の道は、

一本、そこに、敷かれているのは、確かといえるでしょう。

2)についても、

上述・先述の「3つの質問」を分析すれば、

容易に、そう推論することが、できます。


もちろん、あくまで、「推測」の域を出ないのですが、


「意中の人が、自分には、いる。」

「その意中の人は、松井氏では、ない。」

「でも、意中の人を、明らかにする必要はない。」

「そもそも、政治家は、場合によっては、嘘をつく場合も、ある。」


橋下知事の発言をまとめると、

こういうことを言っているのであって、

すなわち、

「そもそも、意中の人なんて、いなかった」

だったとしても、

今までの発言内容とは、

なんら、矛盾しない… ということに、なるわけです。


ということで、

私の中では、


現在展開されている「状況」が、

すっきりと、「整理」できました。

あとは、

「政治家は、嘘をついてもいい」… のかどうか…     ですね。


ここに関しては、

明確な「正解」は、

もちろん、ないでしょう。


内閣総理大臣も、

「解散」については、

「嘘をいってもいい」とする定説も、あります。

ただ、


私は、個人的には、

「疑問」です。

橋下さんが、

自身の信条として行動される分には、


私などの「私見」よりも、

最終的には、府民、市民、有権者が、それぞれに「判断」「審判」され、


それが「答え」となるわけですから、


別に、私がとやかく言うことでは、ないのですが。。。。


単純に、

「政治家・橋下」が、

「損をする」のではないか?? と、危惧する次第、です。

その手法を中心に、

批判が多い橋下氏ですが、

発信力や実行力、突破力において、

類まれなる「政治家」であることも、

また確か。

ただ、

いくら良いことをいっても、

「2万%の橋下が言うことだからなぁ…」という烙印を、

この4年間、押されてきた、、、ことが多かった、、、、ことも、事実です。


「よく練られ、考えられ、有権者を利する、きちんと理論武装された、重い」政策であっても、


「あの2万%の橋下が言うことだからなぁ。。。」と、

軽く見られ、レッテル張りをされることも、

多かったと感じています。

あの「2万%発言」がなくても、

橋下氏は、橋下氏たり得た、、、、と

私は個人的には、感じていますので、


「2万%発言」がなければ、

より政治家として、有権者の信頼を勝ち得る存在だったのではないか?? と、

感じるところも、あります。


このたびの「候補者選びを巡る一連の展開」は、

実は、


氏が、以前の「2万%」を払拭できるチャンス、、、でもあったと思いますので、

きのうの時点で、

「2万%路線」を「踏襲」されたのは、


個人的には、

「疑問符」を、つけたくなります。

ただ、


「2万%発言は、まさに、橋下氏そのもの」

との評も、少なくないですし、


そもそも、

有権者感覚に関しては、

これまで、


誰よりも敏感に、「察知」能力を発揮してきた氏のことですから、、、、


私などよりは、

よっぽど、


そこらあたりの「センス」「感性」では、

優れている、、、、のでしょうから、、、、、


こんなことくらいでは、

府民・市民の「氏への信頼・期待」は、

揺るがない、、、、と、、、、、思ってらっしゃるのかも、しれませんが、、、、、


ただ、

私は、

「うそ」をつかなくても、

政治家は

務まると、思っている、、、のですがねぇ。。。。


「言葉を濁す」「ノーコメントを貫く」

そこまでで、乗り切れると思っていますし、


乗り切るべきだと、思うのですがねぇ。。。。

「人命に関わる」「超緊急事態である」

場合によっては、

「うそ」が必要な場合も、「皆無」とまでは、言えないのでしょうが。。。。


選挙、出馬、候補者、、、、、

これらのテーマが、本当に、、、、


「嘘」なしにはやっぱり、

「成立」、、、しない、、、、、、、、ものなのでしょうかねぇ。。。。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年10月05日(水) |

アナウンサー