Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「反菅」って、やっぱり…

最近、


大学の友達&後輩が、

立て続けに、


「菅評価」ともいうべき意見を

私に表明してきまして、、、、


いやいやまだまだ

世論も政界もマスコミも、

「反菅」が主流やで。。。!!

と思いながらも、、、、、

私としては信頼している「彼ら」と、

感ずるところが同じ、、、だったことに、、、、、

ちょっとだけ、、、安堵、、、、した次第。。。。。

いや、、、私の立場は、

決して、、、「菅首相支持!」、、、ではないのですが、、、、

少なくとも、、、「反菅」のうさんくささに比べれば、

それなりに、

「しがらみ」を恐れず、


頑張ろうとしているではないか、、、、

と、

思っているだけ、、、、なのですが、、、、


まあ、上述した彼らも、

決して、「菅首相熱烈支持!」などでは、もちろんなくて、、、、

ただ、

「反菅うさんくさし!」 「菅さん、案外、しぶとい。。。」

というところに関しては、、、、


どうも、

私と意見を同じくしている、、、ようで、、、、


実は、そのあたり、

ちょっとだけ嬉しい、、、最近の出来事、、、だったのです。。!!


ちなみにその、

上述の「大学の友人」が、私にメールで書いてよこした文章が、以下。。


今読んでも

色あせていませんが、、、、

このメールをもらったのは、


松本前大臣の「失言」「放言」が、

まだ、表面化・・・・する前の、、こと。。。。

う~ん、、、やっぱり、、、、


まだ「色あせて」いないので、、、、、


色あせる前に、、、参考までに、、、

ご紹介、、、、、しますね。。。!!            


↓以下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

政治=権力闘争 という面があるのは否定しませんし
それが物事を動かす原動力であるのも確かなのですが

震災という悲惨な出来事が起こり
人道的見地からどう立ち居振る舞うかという点が一人ひとりに
問われている現在において

権力闘争にうつつを抜かしつつ、それで何が悪い、と開き直る勇気はなく、

「私たちは決して権力闘争にうつつを抜かしているのではありませんよ」
とアピールする目的で

「震災対応のため」という大義名分をを上から塗りたくる。

しかし一般国民には、これが単なる権力闘争であることも、
後付けで物事を糊塗していることも、丸見えである。
そこがイタイ。

現在の制度は、

・参議院の力が、不当に強すぎる
・首相の力が、不当に制限されている(た)

このうち、前者は、憲法を改正しない限りは解決しない。

一方、後者は、首相がやる気にさえなれば、実は力がある。

例え与党内で裸の王様になったとしても、やろうと思えば、
自分に刃向かう大臣を罷免してでも(いざとなれば全員罷免)、解散できる。

菅さんはこの点をきちんと理解しているような気がするのであります。

傍目には、そこまで腹をくくっているように見えるし、
ここまで来たらそれぐらい突っ張って欲しいと思う訳であります。


のむさんの言うとおり、ここまで、安倍、福田、麻生、鳩山と
どうしようもない政権が続いた訳で、

この中でも、一番ヒドかったのは、真っ先に投げ出した安倍氏だと思います。

なぜなら、彼は、選挙に負けて「ねじれ」状態が出来上がったどころで、
「ねじれ」と取っ組み合いをしないまま逃げ出しちゃったからであります。


こんな人に現政権を批判する資格はない!というのが私の意見。


逆に言うと、その後の首相経験者たちは、まがりなりにも「ねじれ」の中で
何とかしようとしてきた人たちなので、まだ許せる面がある。

(参院選に負けた上に、大言壮語&ウソ八百ばかりの鳩山氏は、付ける薬が
ないと思いますが、それでも安倍氏に比べれば・・・と思う)

話が大幅にそれましたが
のむさんの主張は鋭くて

と言うか橋下知事が鋭いのかもしれませんが
それをブログに書けるのむさんは鋭いと思うのでありますが、

制度上、地方税は地方で勝手に上げられる訳です。
それを実行に移すかどうかは各自治体次第、のはずなのに、
そこで頭をもたげてくるのが「交付税」


これこそが旧自治省の目論見、
カネが欲しかったら俺たちの言うとおりにしておけばいい、
余計なことはすんな、ということであります。


昔、どこかの新聞が取り上げた話で、

「中央」と「地方」の協議の場で、
財源の話が問題になった時に、


仙谷官房長官(当時)が、地方側の代表に対して、
「そんなに言うなら地方税上げればいいじゃないですか」
とジャブを出したところ、地方側は

「あなた達が中央でできないことを地方でできると思いますか、
同じ理屈ですよ」
と言ってカンカンに怒ったということらしいのですが、

この記事を書いた人は、会社の中では出世しているのかもしれませんが、
正直、能力がないと思わざるを得ない。



税を上げられない=次の選挙がこわいから、
という図式でしか物事を見ていないからこういう記事になる。


「高給付、仕方ないですね。こういう人口構成ですもんね。だったら高負担も
やむを得ないですよね」
と正論を吐く政治家がバカを見る制度、

そういう地方交付税交付金制度というのをどう考えるか、
残念ながらそこに切り込んだ記事は見たことがない。

一方で、
例えば法人税とか固定資産税を減免して企業を誘致するのは
あちこちで行われる。

この差は何だ?

「減税で企業を誘致して潤った地域からは特別税を取ります」
こんな制度にしたら、誰も減税による誘致なんてしない。
表裏が一体になっていない訳です。

「地方分権」

実際に話をした訳ではないので、自信を持ってそうだとは言えないのですが、
旧自治省の人は、股裂きというか、すごく微妙な立ち位置だと思うのです。

地方の権限拡大 = イエス
つまりvs経産省、国交省、厚労省といった図式であれば、地方寄り。

だが、真の地方分権 = 地方が自前で収入を上げ、住民サービスをする
こういう姿になることについては、(官僚個々人のベースではイエス!の人が
それなりにいたとしても)
旧自治省全体としてはおそらくNOなんじゃないか。

その時の理屈としては、
「地方税を上げられるような地域は恵まれた都会。この国にはもっと 厳しい過疎地などがあって、
そういう地域は交付金で守ってやる必要がある」


いやいやいや。。。

それを、どうするかは、各地域が決めることであって、
低負担低福祉を望もうが、高負担高福祉で行こうが、それは
それぞれの地域住民が投票で決めること。

少なくとも中央から無理やり首を突っ込んで決めることではない、
はずなのですが。。。

この話をしはじめると、私は、どうしても、
「日本の基礎自治体は、小さすぎる」
という結論に達してしまうのです。

私は、大阪都構想は、半ば賛成、半ば反対で、
理由は、自治体の単位が大きくなることは、賛成、
区長公選・区議会公選という制度は、百害あって一利なし
「都議会」一本にすべし
という風に思ってしまうのです。

これだけ、交通網が発達した世の中、
「都道府県」というくくりや、
市町村郡といった単位は、明らかに時代遅れで、

もっと大きな単位にしないといけないのに、しがらみで、できていない。


県単位を大きくまとめる「道州制」だけでは物事は進まなくて、
基礎自治体の統合がうまくいかないことには、どうしようもないと思う。

旧自治省が旗を振った「平成の大合併」は非常に中途半端で
何がしたかったの? 一部にカネをばらまいただけでは?

という残念な結果に終わりましたが

本当の制度改正をしようとすれば、強制的な合併をバンバンやらざるを得ないと
思う訳であります。

旧自治省の悪口ばかりになってしまいましたが
このあたりの論点について、橋下氏は全部理解されているような気がする一方で、
「大阪都」に関しては区長公選を主張していることが引っかかる。

対平松の行きがかり上、そう言わざるを得ないのか、
本当に区長公選が良いと思っているのか。
堺市長との確執を見るにつけても、公選はやめた方が良いと思うんですけどね。
全区長選で勝利を収めるなんて考えられないから。

まとまりないですが長くなったので終わりにします。
最後に本の話を。私自身読書家ではないので気恥ずかしい面があるのですが。

「デフレの正体」という本は、日本全体を考える上でも、地方のあり方を
考える上でも、非常に役に立つ本なので、
本を読む暇がないということですが、のむさんにはぜひおすすめします。

大阪府の人口構成の変遷を見ると、ゾッとしますし、
それが間もなく東京にやってくると思うと、空恐ろしいものを感じます。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年07月12日(火) |

アナウンサー