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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「地方分権」の意義…

橋下知事は、一貫して、


増税についても、

大阪府に税源と権限を与えてくれるなら、

必要ならば増税すると断言しているし、

たぶん、本当に必要なら、するでしょう。

知事会などが「消費税をあげて、地方に一部配分する」よう

決死の覚悟で要請する、、、

などと政府に要望したりするのを、超馬鹿にしていて

(そして公言していて)

「決死の覚悟というのは、自ら、選挙で増税するということだ。

それをいわないで、政府にあげろあげろという、

それのどこが決死の覚悟だ?」

と言っています。

地方には法律上、「課税自主権」が与えられていますが、

今それを使わない理屈にかんしても、

「そのリスクを自分がとっても、

結局、地方交付税の配分を減らされるだけなら、

馬鹿馬鹿しくて、そんなリスクはとれない」と

極めて論旨明快です。


彼のいう「地方分権」は、

実は、こういうところにもかかわってきていて、


実は、権限と税源を、きちんと自治体に移管すれば、

それぞれの自治体で、

税金を上げたり下げたりも含め、

住民に近いところで、コントロールできるということは、あります。

少なくとも、

今のように政府が、うだうだうだうだ、

絶対に税を上げられない

そういう状況がひたすら続くのが目に見えている状況下では、


橋下知事の言い分には、それなりの説得力が、あります。

要するに、「減税日本」の逆をいく

「増税知事」や「増税市長」が出てきて、

ひとりでも二人でも、それで成功すれば、

(もちろん、権限と財源がきちんと移管され、

 自治体がそれぞれ、財政を「自己完結」できるようになった上で、、という前提でです。。

 非現実ですが。。。。。)

そこに続く自治体も、出てくるわけで。。。


日本全国一律に、税金も、行政サービスも

決まっているべき、という前提から、

まず離れるべきときだと、思いつつあります。

もちろん、

最終のセーフティネットは絶対必要だし、

もっといえば、

国がやる仕事は、本来、そこだけでいいはずです。

それと、外交防衛、治安、

それだけでいいはず。

ところが、肥大化して権限を手にした中央官僚は、

絶対に、それを、手放そうとはしない、

手放すわけはない。

まあ、どこにいっても、

既得権益としがらみの、オンパレードですね。


今の政治家の中で、

この状況を突破できるのは、

1人か2人しかいないと、思っています。

もし、もう一人くらい、いるとすれば、

最近の「四面楚歌」の菅さんだと、思っています。


彼は、

本当に、

理念なく、人気取りにとびつくところが顕著ですが、

ここにきての「居座り」などには、

小泉さんの変人ぶりや、橋下さんのドライさにも似た

「突破力の素質」を、感じています。

要するに、類まれなる有能な人物か、

類まれなる変人しか、

こういう状況は、突破できないのでしょうか?


私は実は、そう思っているんですどね。

新エネルギー法案の是非、だけでは

菅さんは勝ちきるのは、難しいのでは、とも思いますが、


たとえば、、、


「公務員人件費2割カット法案」などとセットで出して、

踏み絵をつきつける、、、、


そんなことができるのならば、、、そして、、、、、やるのであれば、、、、、

勝つ可能性だって、十分あると、思っています。

それをできるかどうか、、、

やるかどうかでいえば、、、

昨今の菅さんの様子をみていると、

「できかねん」と、、、私なぞは、、、思っています。。。実は。。。

これだけみんなが離れれば離れるほど、

実は、しがらみからは、どんどんと縁遠くなるということであって、


頼みの綱は、

「解散」→「国民の絶大な指示を得る」だけに、どうしても、なってきますからねぇ。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年07月03日(日) |

アナウンサー