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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「槇尾川ダム&橋下知事」リスク開示を考えてみた…

さて、

先だって、

「超過洪水」についての「費用・効果」が、

実は、「ダム案優位」なのか「脱ダム案優位」なのかは、「わからない」ことについて、


橋下知事が、


ちょっと前は、

「きっと誤解していた」

でも、

最新の状況では、

「きちんと理解されているようだ」

ということについては、


お伝えしました。。


今週は、

その「テーマ」以外にも、


いろいろと、

知事の「考え」とか、「舌を巻くところ」とか、


まあ、

いろいろ出てきた、、、、一週間、、、、だったので、、、、、


それらのことを、

時間の許す限り、、、、


書き記したい、、、、、のですが。。。。。

まずその前に、

知事が、

今後、

「大いに重視したい」としている

「超過洪水」の際の「住民へのリスク開示」


について、


もし、


「ダム案を選択したら、こうなる」

「脱ダム案を選択したら、こうなる」

というのを、

ちょっと、

私なりに、整理してみたいと、、、、


思います。。。。。

1)ダム案を選択した場合

・時間雨量80ミリ、90ミリの大雨が降った場合、
 ダムが一杯になってしまうまでの間は、
 槇尾川流域全体で、水位を、10センチとか20センチ下げる効果がある。

 この場合、府の事前計算では、
 そもそも、堤防があったり、あるいは、槇尾川は掘り込みに近い状態の川なので、
 それほど急激な速度で、川からあふれた水が、襲い掛かってくるとは考えにくいが、
 それでも、多少の「床上浸水」区域が出る可能性がある。

 お身体の不自由な方などは、逃げ遅れないように、何らかの対策を打つ必要がある。


 ただし、ダムが有効に働くのは、「降った雨が、ダムより上流域に集まる」地域に雨が 
 降った場合のみである。槇尾川ダムについては、その地域は、「大津川水系」流域全体の3%
 槇尾川流域全体の6%なので、その他90%以上の地域で降った大雨については、
 基本的にダムは役割を果たさないことは、よく留意する必要がある。


・時間雨量100ミリ、110ミリ…の大雨が降った場合、
 水は川には到底押し込められず、降った分に比例して、あふれてくるだろう。

 事前の対策に従って、避難の仕方を頭に入れておく必要がある。


・また、広範囲にわたって大雨が降った場合、「川からあふれる洪水」については、
 上述のとおりだが、

 たとえば、「内水」(フツウに陸地に大雨が降り、そこで水がたまってしまうこと、
 あるいは、国が管理する「大和川」など、より大きな川からあふれる洪水については、
 そもそも、計算に入っていない。

 よって、「ダムがあるから安心」とはゆめゆめ思わず、
 そういった「被害」に対しても、「府」などからの「注意喚起」に注意してほしい。

2)脱ダム案を選択した場合


・時間雨量80ミリ、90ミリの大雨が降った場合、
 しっかり補強した堤防が「決壊」しなければ、
 川から水は、あふれない。
 コンクリートの壁である「堤防」は、現在の日本の技術水準から考えれば「決壊しない」
 はずだが、これまで、そういった目的でとったデータ量が、まだ十分でなく、
 100%とは言い切れないとする意見もあるので
 
 住民の皆さんも、そこを頭に入れて、「最悪の場合」を想定してほしい。

 
 「最悪の場合」でも、
 槇尾川は掘り込みに近い状態の川なので、
 それほど急激な速度で、川からあふれた水が、襲い掛かってくるとは考えにくいが、
 それでも、多少の「床上浸水」区域が出る可能性がある。

 お身体の不自由な方などは、逃げ遅れないように、何らかの対策を打つ必要がある。

 
・時間雨量100ミリ、110ミリ…の大雨が降った場合、
 水は川には到底押し込められず、降った分に比例して、あふれてくるだろう。

 事前の対策に従って、避難の仕方を頭に入れておく必要がある。


 ただ、事前に、「より危険」が予想される場所については、
 堤防を高くし、強化してあるので、現在の日本の技術水準から考えれば「決壊しない」
 はずだが、これまで、そういった目的でとったデータ量が、まだ十分でなく、
 100%とは言い切れないとする意見もあるので
 
 住民の皆さんも、そこを頭に入れて、「最悪の場合」を想定してほしい。

・また、広範囲にわたって大雨が降った場合、「川からあふれる洪水」については、
 上述のとおりだが、

 たとえば、「内水」(フツウに陸地に大雨が降り、そこで水がたまってしまうこと、
 あるいは、国が管理する「大和川」など、より大きな川からあふれる洪水については、
 そもそも、計算に入っていない。

 よって、「堤防や河川改修してあるから安心」とはゆめゆめ思わず、
 そういった「被害」に対しても、「府」などからの「注意喚起」に注意してほしい。


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ざっと、


2案の対策が終了したあと、

「リスク開示」するとしたら、

「こんな感じかなぁ…」

というようなのを、

書いてみましたが、、、、


どうでしょう、、、?? いかがですか???

「どっちの対策のほうが、『安全・安心』だなぁ、、、」


という「差異」は、

感じられたでしょうか???

私なら、、、、、


感じられません。。。

正直、、、どっちが「安全・安心」なのかも、、、、よくわかりません。。。。。

これが、ズバリ! リアルな


「ダム案」と「脱ダム案」の

優劣。。。です。。。。

要するに、

「どっちを採ったから、安心・安全!」など

明確に宣言できるようなハナシでは、

ないのです。。。そもそも。。。。


それよりも、


「川の治水対策」で防ぎきれない「被害」の想定パターンが、

いろいろ、さまざま、あることに、

気づきませんでしたか??


これが、実は、大事なことです。。。。


多くのゲリラ豪雨も、


実は、

そういう「被害」を生み出したり、、、します。。。。

「ダムがどれだけ有効だ」「脱ダムだって、同じくらい有効だ」

という議論が、


いかに、

「非現実」で、「ナンセンス」で「狭い」議論、、、なのかが、

わかっていただけると、、、思います。。。。

さて、

その上で、、、、

1)のダム案は、

2)の脱ダム案より、

28億円高くつく。


環境に、より悪い。


ということは、

はっきりしています。。。


反対に、


1)のダム案で

20年間、これまで進んできたため、

町内の意見をとりまとめたりしてきた

地元の有力者などからは、

「いまさら、ダムをやめること」に対する

「根強い反対」

があることも、


また、確かです。。。。

さて、


あなたが知事なら、、、、


どちらを選びますか??

橋下知事は、

どちらを、、、、

選ぶのでしょうか??

投稿者: 野村明大 日時: 2010年11月20日(土) |

アナウンサー