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2020.2.14

AIが殺りくを始めたら…!?10年後の日本を描いたサスペンス超大作

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映画『AI崩壊』
大沢たかおさん×入江悠監督 対談【前編】

映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』で日本中を沸かせた入江悠監督が描く完全オリジナルのサスペンス超大作『AI崩壊』が大ヒット上映中です!
舞台は2030年。わずか10年後の未来で、AI(人工知能)「のぞみ」が突如暴走を始め、人間の生きる価値を選別。「のぞみ」による殺りくが始まり、日本が未曾有の大混乱に…!「のぞみ」開発者である天才科学者・桐生浩介は、「のぞみ」を暴走させたテロリストに断定されてしまい…。スピード感溢れる緊迫の逃亡劇と全編にわたる圧倒的なリアリティ。まさに最後まで手に汗握る展開です。そこで、入江監督と、桐生を熱演した大沢たかおさんの対談を前・後編に渡ってお届けします。
前編では、入江監督の作品へのこだわりや大沢さん演じる桐生に対する想いを語っていただきました。

今作品は、入江監督の脚本による完全オリジナルストーリー。以前から“近未来”を舞台にした作品を撮りたかったという入江監督の念願の作品です。

入江「子どもの頃からSFや近未来の映画がすごく好きだったので、いつか撮りたいという気持ちはありました。今回、たまたまこうしたチャンスに恵まれ、脚本を書き始めました。
AI関連の本を買い集めて調べたのですが、僕自身がまずAI研究者がどういう人たちなのかを知るべきだと思い、1年ほどかけて東大の教授や電機メーカーのAI担当の方に取材したんです。AIの研究をされている方はSFが好きな方が多く、皆さんとても協力的でしたね。2030年の日本では、どれくらいAIが浸透しているのか、そして医療現場でどういう風に使われているのかという話を聞きました。」

入江監督の入念な取材により、緻密に描かれた2030年の未来。大沢さんは『AI崩壊』の物語を知った時、どう感じたのでしょうか?

大沢「タイトルを見た瞬間、『わかりやすくてすごくいいな』と。それに、とてもリアリティがあってハラハラする内容だったので、これはトライしたいと思いました。
実はこの映画出演の話をいただいたのは2年前で、当時はまだ今ほどAIは浸透していなかったと思うんです。だから、映画を公開する時は「AIとは何かを説明したほうがいい」と話していたのを覚えています。ところが、この数年でものすごい早さで進歩して、スマホもそうですし、ネットショッピングや映像配信でも、気づけばあらゆるところでAIが選別する現実に生きている。今では「2030年のパニックというより、もしかしたらもっと近い将来に起こりえるのでは」と思いますね。」

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大沢たかおさん演じる桐生は、医療AI「のぞみ」を開発した天才科学者。一方で、妻を病気で亡くし、娘とふたりで暮らすシングルファーザーでもあります。役作りとして意識したことはあったのでしょうか?

大沢「AIを根底から勉強しようと思ったんですが、やりだしたら理解するのに10年くらいかかるな、と思うほど壮大で(笑)。撮影現場ではAIの専門家の方に監修で入っていただき、研究者の手の動きやパソコン画面の出し方などの指導を受けました。
僕は、あえて桐生という等身大の人間を演じることに集中しました。桐生は天才科学者ではありますが普段はシングルファーザーで、娘との関係がうまくいっていない普通のお父さんであり、妻と諦めきれない終わり方をしている夫でもあり、決して地球を救うヒーローではない。いろんなことを抱えている人間で、葛藤もあれば迷いもある。桐生のそんな背景を裏のストーリーとして、いつも意識しながら演じました。」

入江「大沢さんの言うとおり、桐生はいわゆる“超人”ではないんです。僕自身、つい妄想が膨らんで筆が走ってしまうこともあったのですが、大沢さんが「普通に暮らしていたお父さんが、こんな事件に巻き込まれたらどうなるのか」という、血の通った人間としてのアプローチを突き詰めてくださり、桐生を等身大のキャラクターにつくり上げてくれました。」

桐生が逮捕寸前に警察を振り払い、逃亡するシーンにも、その想いは込められているようです。

入江「桐生が逃亡を繰り広げる中で、ずっとスマートに逃げているとヒーロー像ができあがってしまうじゃないですか。撮影中も大沢さんに「ここで次はコケてみますか?」と提案していただいて。」

大沢「そうでしたね(笑)。普通に暮らすお父さんが、AIを暴走させたっていうとんでもない容疑をかけられて警察に追われたら、逃げている最中に慌ててきっと転ぶと思うんです。モノにぶつかっちゃったりもするし。そういうことは当然起こりうるので、そこは嘘を付かずにやったほうがいい。とくにこの物語の前半部分は桐生の逃亡劇が要になるので、主人公の必死さを観る人に伝えなきゃいけない、と思いました。」

入江「撮影中は「桐生が、なぜあの時、あの瞬間に警察の包囲網から逃れられたのか」という点も緻密に話し合いをして各シーンをつくっていきましたね。」

大沢「お客さんから「どうせ映画の都合じゃん」とつっこまれないように、何度も逃げ方を検証しましたね。なんであの時、桐生は警察の監視カメラから逃れることができたのか、仕組みは実はこうだった、といった裏付けが必要でした。リアリティを求めるなら整合性がないといけないし、そこは嘘をつかないようにと綿密につくっています。」

今週の対談はここまで!
次週は、大阪で撮影した時のエピソードや共演者との知られざるエピソードを語っていただきます。楽しみにしていてくださいね。

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プロフィール
【大沢たかお】
東京都出身。モデル活動を経て94年頃から本格的に俳優へ転向し、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。主な出演作に『花』(2003年)、『解夏』(2004年/日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『地下鉄(メトロ)に乗って』(2006年)、『ミッドナイト イーグル』(2007年)、『桜田門外ノ変』(2010年)、『終の信託』(2012年)、『藁の盾 わらのたて』(2013年)、『風に立つライオン』(2015年)、『キングダム』(2019年)など。

【入江悠】
神奈川県出身。2009年自主制作による『SR サイタマノラッパー』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画オフシアター・コンペティション部門グランプリを受賞し一躍注目監督に。その後『SR サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~』(2010年)、『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(2012年)を発表し、いずれも大きな話題になる。主な監督作に『ジョーカー・ゲーム』(2015年)、『太陽』(2016年)、『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』(2017年)、『ビジランテ』(2017年)、『ギャングース』(2018年)など。
映画『AI崩壊』
大ヒット上映中!
大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマほか 全国ロードショー!
http://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/
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