“モノ言う党”実現を目指す「党風一新の会」副代表世話人が語る党改革の“本丸”は

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放送日2021.09.18

自民党総裁選で派閥にとらわれない事実上の自主投票の流れを作ったとして、当選3回以下の“若手”衆議院議員約90人で作る「党風一新の会」(代表世話人・福田達夫衆議院議員)に注目が集まっている。彼らは何を考え、会を設立したのか。そして総裁選後の目標は。副代表世話人を務める山田賢司衆議院議員(55)がこのほど、読売テレビの単独インタビューに応じた。(取材は9月16日)

”党風一新”と”党風刷新”は「関係ない」

Q「党風一新の会」設立の経緯を

山田氏)
8月下旬に菅首相が早期に解散するのではないかという噂が広まって、総裁選の先送りや菅首相の総裁選無投票再選の可能性が浮上しました。万が一、そんなことをすれば国民の信頼を失ってしまう。下手すれば多くの議席を失うどころか、政権交代まであり得るのではないかとの危機感を抱きました。ここはしっかりと開かれた総裁選をやって政策論争をしてもらうことが必要だろうと。当選同期の間でそういう話になったのが出発点です。


Q名称が「党風一新の会」に決まった経緯は

山田氏)
世話人と言われる最初に集まった18人で、どういう名前にするかという話になったときに、誰かが「“党風一新”なんてどう?」と言うから、みんなで「いいね」となりました。


Q代表世話人に就任した福田達夫議員の祖父、福田赳夫元首相がかつて設立した「党風刷新の会」に似ているとの指摘もある。意識したのか。

山田氏)
これは全く関係ない。たまたまです。「党風一新の会」に決まった後に、そう言えば“たっちゃんのおじいちゃん”(の組織)もそんな名称があったね、くらいの話題にはなりましたが。


Q総裁選や衆院選後に「福田派」に衣替えすることもないのか。

山田氏)
全くないです。派閥横断の集まりとして作ったものを派閥化するなんてありえません。


Q小泉環境相が河野太郎ワクチン担当相への支持表明をする場で「誰が党風を一新できるのか、(答えは)明らかだ」と語った。会として小泉氏や河野氏と連携しているのか。

山田氏)
それも全くありません。事実、私は高市前総務相を支持していますし、岸田前政調会長を支持するメンバーもいます。小泉環境相がなぜあのような発言をしたのか真意は分かりませんが、少なくとも“党風一新”という私たちが発信した言葉が高い知名度を得て、かつ前向きに捉えられているのだなと思っています。私たちは私たちで、自分たちの考え方を主張し続けていきます。

“本丸”は「政高党低」の是正

Q会の狙いは

山田氏)
2本柱。まずは開かれた総裁選挙による徹底した政策論争を行うこと。そして総裁選を機に党改革をして党の信頼回復を図ることです。


Qほとんどの派閥が事実上の自主投票となった。会の目的は半ば達成されたという認識か。

山田氏)
報道では「自主投票」「派閥一任させない」という点がクローズアップされるのですが、それは一つの事象であって、元々は「開かれた総裁選」で徹底した政策論争をやってほしいというのが私たちの出発点です。そういう“場”を見せることによって自民党、さらには政治に対する信頼回復につながると考えています。
徹底した政策論争が行われるようになったということでは目的の半分は達成したのかなと思っています。


Q党改革とは何を目指すのか

山田氏)
党の政策立案力の強化です。政策というのは本来、党内で議論して政府にぶつけたり意見交換したりしながら練っていくものですが、安倍政権、菅政権では政府(官邸)側が強かったので、私たち当選3回以下の議員は、そこの苦労をほとんどせずに政策が実現できてきた。
党と政府の関係で言えば、「政高党低」言われるように、党が政府の方針を承認する機関みたいになっていた。そこを原点に立ち返って事前審査ではないけれど、党の意見もしっかり言って、それを反映しなかった時には「反映しろ」と言っていけるようにしないといけません。


Q「党風一新の会」を巡っては、党内のベテラン議員から「厳しい選挙を戦ったことのない若い議員の人たちが騒いでいるだけだ」という非常に厳しい見方もあるが。

山田氏)
メディアのみなさんはそう言いますが、先輩議員から直接聞いたことはありません。
むしろ先輩方は「いい動きだ、むしろしっかり声をあげろ」という激励の声をむしろいただいています。


■山田 賢司(やまだ・けんじ)
銀行勤務などを経て2012年衆院選で兵庫7区から出馬し初当選。同選挙区で3期連続当選。麻生派。

(読売テレビ「ウェークアップ」ディレクター・高橋克哉)