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特 集

2019/01/05

特集01

東京五輪と大阪万博…未来のニッポンは

大阪万博のレガシーが東京に…

国立科学博物館の地下3階。
ひっそりと佇むのは…「月の石」。
1970年の大阪万博で展示されていたものだ。

当時、アメリカ館の月の石を見るのには平均で4時間待ち。
見かねた日本政府が開催期間中の5月、
アポロ11号が持ち帰りアメリカから寄贈された「月の石」を日本館に展示した。

夢と希望…。
人々の活力の源となるのが…レガシー。

1964年の東京オリンピック。

カラーテレビが爆発的に普及。
選手村の工事期間を短縮するためユニットバスが考案された。
そして開幕直前開業したのが東海道新幹線。
      
そんな夢の超特急で居眠り。
辛坊少年が心躍らせ、通い詰めたのが…
1970年の大阪万博だった。

(当時の場内アナウンス)
「第2の新幹線といわれる
 リニアモーターカーの20分の1の模型でございます」

リニアモーターカー。
…携帯電話、そして人間洗濯機まで登場。

開催前には、阪神高速環状線が完成。
大阪の大動脈である新御堂筋が開通。地下鉄の路線も拡大した。

あれからおよそ50年…
2度目のオリンピックと万博を前に東京、大阪では。

新国立競技場、2500億円。
アクアティクスセンター、567億円に…
有明アリーナ、357億円や体操競技場、253億円。
開催後は新しい街となる晴海の選手村建設が急ピッチで進行中。

来年、
山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅が完成。
2027年にはリニアが開業する。
そして、東京駅の北側には日本一となる高さ390メートルの超高層ビルが完成。

一方、大阪では…

(山本隆弥キャスター)
「万博開催候補地の夢洲に来ています。敷地内には何もありません。
 草が生い茂った広大な更地が広がっています」

「負の遺産」と言われていた夢洲に、地下鉄が延伸。
 およそ280メートルのタワービルの建設が検討されている。
 
「開催」で莫大なカネが動くニッポン。
             …しかし、時代は変わった。

(日本総研 関西経済研究センター 石川センター長)
「夢を見ていれば良かったっていう時代と
 夢だけではダメなんだという時代になった。
 当時は、人口が多く、若い人もたくさんいて、
 夢と希望がたくさんあった」

人口が9000万人から
1億人になろうとしていた1960年代。
1ドル360円。作れば世界が買ってくれる、世界の工場がニッポンだった。
経済成長率も毎年10%以上。多くの人が好景気をかみしめていた。

一方、いざなみ景気を超え、戦後最長の景気拡大とはいえ、
成長率が1%台の現在。…減りゆく人口に、進む高齢化。

<視聴者>
「すごいことになっています…」

老朽化した水道管が破裂。高齢化は人だけではない。
50年前に整備されたインフラの維持、
補修に5兆円はかかると試算されている。

オリンピックが開催される来年には、
女性の2人に1人が50歳以上に。

2022年。全世帯の3分の1が1人世帯となる。

2024年。大阪万博の前の年には、3人に1人が65歳以上に。

そして、2025年。6年後にはついに東京の人口が減少し始める。

課題山積の近未来ニッポン。
「ハ・コ・モ・ノ」のレガシーも大切だが!?

(日本総研 関西経済研究センター 石川センター長)
「オリンピック・パラリンピック・万博に新しい商品を提供していく。
 ベンチャー企業とか、新進気鋭のアーティスト、
 彼らがこうしたイベントを通じて大きくなっていけば
 彼らも新しいレガシー、新しいソフトウェアになっていくと思う」

日本社会に新しい価値を生み出せる人材が必要なのだ。
さらに石川氏は、オリンピックや万博が日本の課題を克服するための
実験場になるべきだとも言う。

そして…

(日本総研 関西経済研究センター 石川センター長)
「オリンピックもあるし万博もあるし、G20もあるし、
 世界の人が集まるイベントがこの4~5年にあって、
 それがもう19年から始まる。これはまさに大きなチャンス。
 今年はスタートダッシュ。これをかけるのに大事な年」

オリンピックと万博。これらを成功に導くために今こそ、
新しい力にチャンスを。逆境を乗り越えたその先に、
夢と希望に満ちた「未来」があると信じて。

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