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特 集

2019/03/16

特集01

”24時間営業やめますか?” 岐路に立つコンビニ

『24時間たたかえますか?』

平成元年の流行語。
間もなく元号が変わるいま
「24時間やめませんか」との声が聞こえてくる。

おとといの国会。

(共産党:辰巳孝太郎議員)
「コンビニがいま持続可能性において岐路にたっている。
 政府はこの現状を把握してますか?」

(世耕弘成経産相)
「今回の件、把握しています。
 今回の件についてはフランチャイズチェーン本部と
 オーナー間で話し合いが現在も継続していると認識しています。」

今回の件とは…。

(ディレクター)
「こちらのコンビニですが24時間営業ではなく
 オーナーが独自の判断で時間を短縮して営業しているということです」

この店舗は先月1日、
午前6時から翌日1時までの19時間営業に切り替えた。

セブン-イレブン東大阪南上小阪店。
松本実敏さんがオーナーを務める店舗だ。

(松本さん)
「最初は人手不足で人がいなくなって回らなくなったので」

アルバイト店員が確保できず
オーナーが休日を返上しほぼ毎日12時間以上働くことで
24時間営業を支えてきたという。

先月、時短営業に踏み切ると…。

(松本さん)
「これが閉めてすぐに
 2月1日本部からきた通知書です」

松本さんによると時短営業は契約違反にあたるため
改善しなければ契約解除となり
1700万円の違約金を求めると伝えられたという。

24時間営業を負担に感じているのは
この店だけではない。

コンビニ加盟店のオーナー100人ほどで作る団体が
24時間営業や本部と加盟店の利益配分などについて団体交渉を求めてきた。

(コンビニ加盟店ユニオン・酒井孝典 執行委員長)
「(コンビニは)社会インフラの中心になっている。
 (24時間営業は)加盟店として崩すのはだめじゃないかと思う。
 維持させるためにどうすべきか真剣に本部と加盟店の間で
 話し合える環境が必要だと思う」

コンビニ店舗の倒産や休廃業は年々増加。
去年は、過去5年間で最多の352件となった。

コンビニチェーンの本部も動き出している。

セブン-イレブンでは
今月中旬から一部店舗の営業時間を
朝7時から夜11時までに短縮する実験を行うことを検討。

ファミリーマートでは
時間短縮の実証実験をすでに始めており、
ローソンではオーナーから要望のあった
フランチャイズ40店で時短営業を認めた。

ただ、コンビニ各社は
24時間営業の原則を崩していない。
この原則を見直すことは難しいのか…。

(東レ経営経済研究所
 永井知美チーフアナリスト)
「コンビニに並んでいるお惣菜とかお弁当とか
 ああいうものを作る工場は24時間体制で動いている。
 物流の拠点も配送ルートの設定も
 24時間お店が開いているのが前提になっていますので
 それをやめて一部のお店だけ18時間営業にすると
 配送ルートも見直さないといけない。
 製造拠点の見直しもしないといけない。
 大変なコストがかかるので本部としては(24時間営業を)辞めたくないと
 考えていると思われます」

地方には24時間にこだわらない異色のコンビニチェーンがある。

北海道で展開する「セイコーマート」。独自の地位を築いてきた。

店内には北海道産の商品が並び、

(ディレクター)
「この段、上から下まで
 全部、セイコーマートのオリジナルでございます」

店内で調理された作りたてのお弁当が並ぶ。
 
セブン-イレブン1号店が
東京でオープンする3年前の1971年、
セイコーマートの1号店がオープンした。
北海道民に長年親しまれてきたコンビニは
現在も道内ではナンバー1のシェアを誇る。

札幌市東区。
大手のコンビニ2社が営業する人気の立地にセイコーマートの店舗もあった。
24時間営業でもおかしくない場所だが、
午前0時を迎えると…。

(セコマ マーケティング企画部
 佐々木威知 部長)
「営業時間も1つのサービスかもしれませんが
 私どもは商品であったり
 企画に力をいれてお客様に提供している。
 そういうところが支持されていると思います」

24時間営業は全店舗のうち2割ほどで
他の店はその地域にあった時間で営業している。

採算が合う営業時間で長期に店舗を存続させることが
社会インフラの役割を果たすとの考え方だ。

(佐々木さん)
「一昨年、自治体とそこに住んでいる地域の方々に
 お店がなくなるということで
 出店の要請があって地域の方々と話合って
 営業時間を設定した結果
 そのお店は朝6時30分から
 夜は8時で営業を終了しています」

社会が変化していく中で
コンビニ営業のカタチはどうあるべきなのか。

先月から短縮営業を続けている
セブン-イレブン東大阪南小坂店。
今週に入り、本部の職員が訪れ解約と違約金は求めないことを伝えてきたという。

(松本さん)
「とりあえず今は黙認という感じで
 まず一番は24時間やりたいところはやる。
 できないところは閉める
 そういう選択制を自由に選べるように本部からのプレッシャーなく」

セブン-イレブン本部は今後も店舗運営の在り方について
オーナーと話し合いを続けたいとしている。

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