宇宙兄弟

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#47

2013年3月3日
「最初の約束」

宇宙飛行士候補生、通称・アスキャンとなった六太たちは、2年間の合同基礎訓練を受けるため、アメリカ・ヒューストンにやってきていた。

本格的な訓練まではまだ時間があるため、各自住む家を決めたりと、生活を安定させていたのだが……。
六太には、ずっと気になっていることがあった。
それは、ケンジが言いかけた『紫に聞いた気になる話』のこと。
どうやらこれからの訓練中に、『なにか』があるらしいのだ。
ケンジはいま六太にきかせる話ではないと判断し、言いかけてやめたのだが……。

『余計気になる! チクショーケンジのヤロウ……紫さんに一体何をきいたんだよ……!?』
どうしても気になった六太は、直接、紫に聞きに行くことにした。

ジョンソン宇宙センターに来た六太は、さっそく紫を捕まえ、話を聞こうとする。
気になる話の内容は、『2年間の訓練中には、必ず脱落者が出る』ということだった。
どうやら、いくら宇宙へ行きたくても、訓練中に『自分には宇宙は向いてない』とわかり、諦める者がいるらしいのだ。
そんな話を聞き終わり、若干ヨロヨロしてしまう六太。
自分が『宇宙に向いてない者』だったらと、不安になってしまったのだ。
自分が諦めなければいいだけの話だと、なんとか自分に言い聞かせるが、不安は募るばかり。

後日、六太はアスキャンの歓迎会に出席していた。
そこでジェーソン・バトラー室長から報告があり、いま月にいる日々人が勲章を授与されたことを知らされた。
日々人の功績の素晴らしい点は2点、傷を負った仲間を助けたこと、自らも生きて帰ったこと。
六太たちはバトラーに、宇宙開発の未来のためにも、必ず生きて帰ってくるということを約束した。

盛り上がる歓迎会内では、各国で交流が行われていた。
その個性は多種多様で、中でもインドから来たアマンティ・パテルは占いや予知能力もあるらしい。

六太もさっそく見てもらったのだが……、アマンティは明らかに不穏な表情になり――?

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