2014年3月22日放送終了

インタビュー

Q. 今回、アニメ『宇宙兄弟』のアフレコに挑戦して、いかがでしたでしょうか?
A. アニメのアフレコは、本当に初めてで、監督さんからNG出されるんじゃないかとヒヤヒヤしながらやりました。でも、みなさん色々教えて下さったのですごく楽しく収録ができて良かったと思います。

Q. 難しいところはなかったですか?
A. アニメとして出来上がったら、どういう画面になるのかなって想像しながら喋りました。自分の中のイメージと台本、そしてアニメのイメージ、それらがどういう風に組み合わさるのか分からなかったので、そこが難しかったですね。でも、だんだん普段のペースで話せるようになったので良かったと思います。

Q. 昨日はぐっすりおやすみになってから今日はこられたんですか?
A. 緊張で寝られなかったです。(笑)

Q. アニメのキャラクターになったご自分のお顔をご覧になって、アフレコをしている時に「かっこいいね」と仰っていましたが、いかがですか?
A. 実物より数倍いいですよね。今後、できればこれを公式写真として使わせて頂きたいですね。(笑)

Q. 宇宙兄弟を野口さんは普段見られますか?
A. はい、見ています。本も読んでいますし、映画も・・・私もちょこっと出ましたが、映画もアニメも原作も本当にすばらしい作品だと思って、全部楽しみに見ています。

Q. 今回宇宙兄弟に出演されましたが、その感想はいかがでしたか?
A. 改めて『宇宙兄弟』はすごい人気なんだなと思いました。原作が素晴らしいのは勿論、実写版の映画も、アニメも。見てくださっている皆さんが、すごく宇宙に興味を持って下さっているのが嬉しいです。兄弟っていうか、男の子が宇宙を目指して成長していくという姿に、とても共感して頂いていることを嬉しく思います。 私自身いろいろな企画に出させて頂いていますが、今回『宇宙兄弟』のアフレコに行くって子供たちに言ったら、すごく喜んでいましたね。やっぱりアニメの持つ力は凄いです。偉い政治家に会うと言っても全く相手にされないんですが、アニメの宇宙兄弟のアフレコと言ったら、「すごい、どんなところでやるの?声優さんは来るの?本当にできるの?大丈夫?」みたいな感じで、子供たちがすごく反応してました。

Q. 放送は6月24日ですが、その日はどなたと見る予定ですか?
A. 見られなかったら困るので録画もしますが、家で子供たちと一緒に見ると思います。

Q. お子さん達は、お父さんのアフレコを見て何と言ってくれそうですか?
A. 今日、監督さんからはOKもらいましたけど、うちの子供たちがOK出してくれるかどうか・・・(笑)大体厳しい反応なのであまりいい点はつけてくれないと思います(笑)

Q. 実は今日は子供の六太役の沢城さんと、日々人役の三瓶さんが来ていらっしゃるんですが、プロのお二人から見て野口さんはいかがでしたか?
A. (三瓶)本物の野口さんに会えて、感動して私たちが子供に戻ってしまいました。(笑) とても素敵な野口さんを皆さんに早くみていただきたいです。  
   (野口)じゃあレギュラーになれるように(笑)  
   (植村)本当にレギュラー出演で!可能性もありますか!  
   (野口)ありがとうございます。


Q. 沢城さんはいかがですか?
A. 普段、私たちは心を伝える仕事をしているんですが、本当に100点を超えて、
   120点を超えて、ちゃんと伝わってくる、今日はそんな実感がいたしました。

Q .満点?満点以上ですか?
A. (沢城)はい。

Q. さて、今回出演するのは6月24日放送の第13話ですが、お話はいかがでしたか?
A. 第13話は、結構好きなストーリーのひとつです。実は、原作を書かれている小山さんがヒューストンに取材に来られたときに、何気なく話したことがベースになっているんです。そのときは本当に普通にお喋りをしながら、「ここに線があるよね」みたいな感じで何気なくテーブルの上でやっていたのが、今回きちんとしたストーリーにまで広がってきて、とても強い縁というものを感じます。

Q. 今回は子供時代の六太と日々人の前で講演をされると言うストーリーですが、野口さんはどんな子供時代を送られたのでしょうか?
A. 子供時代は宇宙と言うより乗り物とか飛行機とかの方が好きでしたね。残念ながら、私の子供のころには、まだ日本人の宇宙飛行士がいなかったので直接話を聞くという経験がないんです。今、色々なところに講演をしに行きますが、その時、小さなお子さんが凄く目をキラキラさせて宇宙の話を聞いてくれるのは、とても嬉しく思います。その反応を見ながら、また新しい話をして行くというのが、とてもやりがいがあって楽しいので、その感じが今回のお話でもテレビを見ている皆さんに伝わるといいなと思います。

Q. 今回は、大人になった六太が野口さんのお話を思い出すという設定ですが、野口さんご自身が子供のころに言われたことで、今でも思い出すことなどありますか?
A. 小学校のころ僕は兵庫県の田舎に住んでいましたが、草野球が大好きで野球チームに入っていました。その当時、プロ野球の巨人の川上哲治さんが隣町に講演にいらっしゃったことがあって、それをみんなで聞きに行ったんです。その時、何を聞いたのかは覚えていないんですが、巨大な体育館の後ろの方から、みんなの前で川上さんが何か喋っているシーンを今までずっと覚えています。やっぱり、子供のころに出会った人は記憶になんらかの形で残るのではないかなと思います。子供の頃の経験って大切ですよね。 実際、最近、日本で色々講演をしてまわっていると、マスコミ関係の方から「私、子供のころ野口さんのお話聞きました」なんてお話があったりします。そういう話をしてもらうとすごく嬉しいです。宇宙のことに興味を持って貰って、私の話が記憶に残るといいなといつも思いますね。

Q アニメの中でも宇宙飛行士になるために色々な試験に挑戦しますが、野口さんは宇宙飛行士になるために必要な、人間としての素養として、どういうものが一番大切だと考えられますか?
A. 最近、若い宇宙飛行士が入ってきて彼らに何を伝えていけばいいのかと考えると、一番に思い浮かぶのは、どんな場合でも自分の置かれた状況を冷静に判断して、すぐ対応できるようなフレキシビリティであり寛容さです。どんな状況でも冷静に判断して行動できるのはすごく大事なことだと思います。 あとは、やはりチームプレーなので、そのチームワークを生かしつつ、ただ、従順に従うだけではなく、言うべきことは言って、お互いが自分の考えをちゃんと出した上で、聞くべきところは聞いて。お互いが何を目指して、チームとしていい方向に行くように考えられる、そういう能力が大事なんじゃないかなと思います。

Q. 因みに、今日、きていらっしゃる衣装は普段も着ているものですか?
A. これは訓練用の服です。もともとはジェット機を操縦するときに着る服ですが、日本では通常、講演会の時とかに着る服になっています。

Q. 特別な素材でできているんですか?
A. もともとは防炎服っていうんですかね。周りが炎に包まれても脱出するときに体を守ってくれる、火傷をしない素材で作られています。

Q. それでは、最後に子供たちに向けてメッセージをいただけますか?
A. 今の時代は、私たち宇宙飛行士の活動もありますし、ハヤブサのような遠くの星へ行く遠征もありますし、もうすぐ金環日食もあります。いろいろな形で宇宙への興味はあると思うんです。きっかけはなんでもいいと思いますが、まずは宇宙に興味を持つっていうことが結局は自分たちの未来そのものに興味を持つということにつながるはずです。だから、宇宙ってどんなところかなっていうところから始まって、僕たちが住んでる地球がどんなところで、そこにはどういう問題があって、その地球の問題を解決するきっかけが宇宙から見えたりしないのかなっていう風に、みんなが興味を広げていってくれると嬉しいなと思います。