「私は検察に殺された」 組織で上がった性被害を訴える声に牙をむく“セカンドレイプ” 大阪地検元トップの性的暴行事件・先輩の競輪選手からの性被害

大阪地検の元検事正・北川健太郎被告は、検事正在任中だった2018年9月、自身の官舎で酒に酔った部下の女性検事Aさんに性的暴行を加えた罪に問われている。2024年10月に始まった裁判では罪を認め謝罪したが、その2か月後、弁護人が「同意があったと思った」と一転無罪主張する方針を示した。裁判では、5年以上にわたり被害申告ができなかった背景に、北川被告がと“口止め”をする手紙の存在があったことも明らかになった。女性検事は異例の会見を行い、涙ながらに「今まさに性被害に苦しむ人たちを絶望に陥れている」と語った。さらに訴えたのは、被告の元秘書である女性副検事が「金目当ての虚偽告訴だ」などと組織内で吹聴する“誹謗中傷”を受けたこと、そして対応に遅れ足をとる検察組織の姿勢だ。被害者を守ることを理念としているはずの検察の中で、“二次被害”が起きていた。性犯罪の被害者を何度も傷つける“二次被害”。なぜ起こり、防ぐために社会はどう向き合うべきなのか。実情を伝える。

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