過去の放送内容

    2023年12月

    • 2023年12月28日

      「法律から逃げられても、人の憎しみからは逃げられない」娘を失った父が犯罪加害者の更生保護に…刑務所で語る理由とは【かんさい情報ネットten.特集/ゲキ追X】

      2012年4月23日、京都府亀岡市で登校中の児童の列に車が突っ込み、3人が死亡7人が重軽傷を負いました。中江美則さん(60)は、娘とお腹の赤ちゃんを失った被害者遺族でありながら、刑務所で講演を行うなど、犯罪加害者の更生保護に取り組んでいます。時には、人の命を奪った受刑者を前に話をすることに葛藤を感じながらも、中江さんが活動を続けるワケとはー。そんな中、12月には、犯罪被害者が刑務所や少年院の中にいる加害者に心情を伝達できる新制度が開始。被害者の声を加害者に届ける意味を考えます。

    • 2023年12月19日

      「おかあさん、おとうさん限界です」残業207時間50分…夢半ばで命を絶った若き医師 遺族が訴える“医師の働き方改革” 【かんさい情報ネットten.特集/ゲキ追X】

      2022年5月 神戸の病院で働く26歳の医師が自ら命を絶ちました。労働基準監督署が認定した1か月の時間外労働は207時間50分。しかし病院は「過重な労働を負荷していたという認識はない」と主張しました。207時間50分に含まれているとしたのは、医師特有の働き方である『自己研鑽』。自己研鑽とは「自らの知識の習得や技能の向上を図るために行う学習や研究」を指します。しかし、元同僚医師はカメラの前で、自己研鑽はおろか、入院患者の診察すら時間内に行えない労働環境を証言。『断らない救急』の裏で起きていた『若手医師を物言わぬ労働力として搾取』する実態を語りました。「おかあさん、おとうさんの事を考えてこうならないようにしていたけれど限界です」。遺書に綴られた無念の思い。残された遺族は、見せかけではない“医師の働き方改革”を目指し、動き出しました。

    • 2023年12月26日

      【続・防衛】次期戦闘機も輸出可能に?賛否渦巻く中、「防衛産業」に新規参入が続々…日本の平和は守れるのか?【かんさい情報ネットten.特集/ゲキ追X】

      政府は5年間で43兆円という破格の防衛費を掲げ、防衛産業の強化を図っています。大阪で開かれた展示会には新規参入を目指す企業が続々。また、防衛装備品の輸出が産業強化につながるとして、政府は迎撃ミサイル「パトリオット」をアメリカに輸出することを決めました。さらには次期戦闘機の輸出まで…?危機から一転、いま過熱する日本の防衛産業を中谷キャスターがゲキ追しました。

    • 2023年12月12日

      「一番の不安は子の将来でした」 北新地クリニック放火殺人事件が突き付けた遺族への経済的支援の壁…『犯罪被害者等給付金』の“欠陥”【かんさい情報ネットten.特集/ゲキ追X】

      2021年12月17日、大阪・北新地にあった心療内科「西梅田こころとからだのクリニック」で起きた放火事件では、医師、スタッフ、患者ら26人が命を奪われました。クリニックでは、精神的な不調を理由に休職している、あるいは退職した人が再び職場に戻ることができるようにサポートするリハビリのプログラム、「リワーク」が行われていました。犠牲者の多くは、この「リワーク」中だったことが、残された人に大きな壁を突き付けることになったのです。
       亡くなった清水直樹さん(仮名)もクリニックに通っていた1人。責任感が強く“真面目過ぎる”性格だったという直樹(仮名)さんは心と体のバランスを崩し退職した後、「リワーク」プログラムに参加していました。直樹(仮名)さんの妻・清水恵さん(仮名)は共働きで幼い子どもを育てていましたが、事件直後から経済的な不安を抱えることになります。加害者は死亡しているため裁判で損害賠償を請求することもできない中、直面したのは国が遺族や被害者を経済的に支援するため設けている「犯罪被害者等給付金」の制度上の“欠陥”。「支給額は収入によって決められ、当時無職だったリワーク中の患者は大きく減額される」と告げられた清水さん(仮名)は「夫の命は軽いと言われるのと一緒と感じた」と訴えます。清水さん(仮名)は事件後、これまでにも多くの犯罪被害者が長年にわたり経済的支援の充実を訴えてきた実態を知りました。二度と同じ苦しみを抱える人が出ないことを願って、ともに声を上げて法や制度の壁に立ち向かう清水さん(仮名)の2年と救済の行方を、ゲキ追します。
      (かんさい情報ネットten. 2023年12月12日放送)

    • 2023年12月5日

      相次ぐシカの衰弱死…奈良の文化に異変 保護施設が“破綻”の一方、深刻な農業被害に怒りの声も 一体何が?【かんさい情報ネットten.特集/ゲキ追X】

      奈良時代から1200年以上、“神の使い”として大切にされてきた奈良のシカですが、深刻な農業被害を引き起こす“害獣”としての側面もあります。一方、保護したシカが衰弱死するなどの問題も…シカの保護と農業被害の防止、その両立を図ってきた制度が破綻しつつある現状。その問題点をゲキ追しました。