たぶらかし~代行女優業・マキ~

毎週木曜ヨル11:58

ストーリー

STORY

今週のゲスト

3話「狐の子守唄」

 マキ(谷村美月)は新たな依頼が入った事を松平(段田安則)から告げられる。依頼人の斉藤あやめ(高岡早紀)は俳優陣のファイルを見て、マキの事を気に入ったという。今回、マキが演じるのは新しく出来た稲荷社の御言葉のお告げ役だった。あやめは悩みを改善すると理由を付け、女性に守り石を500万円で売りつけようとする。マキは詐欺の片棒を担ぐ事は出来ないと訴えるが、あやめは飽くまでもヒーリングビジネスだと主張し、お告げ役をしっかり演じる事を要求。マキの契約期間は3ヵ月だった。
 翌日、あやめはマキのために野菜一杯のインスタントラーメンを作る。その姿に田舎の母をダブらせたマキは、自分を選んだ理由を訊ねる。あやめは魚座の自分と相性が良い蠍座のマキを選んだと説明。あやめはこの間まで占い師だったと明かし、その時に相棒だった親友、鍋島篤子について語り始める。夫は暴力亭主で、全て捨てて別の男と逃げ出した篤子。その男にも捨てられた彼女と占いの学校であやめは知り合ったという。
 篤子は不治の病で入院中らしく、あやめはお守りから幼い女の子を抱いた篤子の古い写真を取り出してもっともらしくマキに説明する。子供は篤子が20年前に捨てた娘だという。篤子の病室からスカイツリーが見えるらしく、あやめは完成するまで生きていて欲しいと願う。篤子の医療費に500万円かかると明かすあやめの表情から、その資金を稼ぐために詐欺まがいの事をしているとマキは納得する。その時、何者かが玄関に石を投げ込んでくる。あやめは一緒に投げ込まれた串刺しのナース人形を見て顔面蒼白になる。
 マキがあやめを心配していると、モンゾウ(山本耕史)は自分の心配をした方が良いとマキに忠告。あやめは以前から脅迫されており、身の危険を感じて身代わりにマキを雇ったに違いないと話す。あやめが鍋を触って熱そうにしていた時に、鍋島篤子と言い出した事を思い出したマキは、「鍋は熱い」から適当に作った親友の名前で、作り話だと気付く。マキが真相を問いただすと、あやめは親友の話がウソだと認めて開き直り、明日から来なくていいとマキに言い放つ。
 この役を降りる事を決めたマキに松平は、ある病院の住所が書かれたメモを差し出し、ウソをついたあやめの隠された本心を知りたくないかと問いかける。その病院はスカイツリーが見える場所にあった。マキは病院であやめによく占ってもらっている若い看護師、岡崎(朝倉えりか)から話を聞く。蠍座の岡崎は魚座のあやめから相性が良いと言われた事をマキに教える。あやめから同じ話を聞かされたマキは岡崎の名札を確認してハッとなり、両親の事を訊ねる。父親は他界したようだが、岡崎は母親について話す事を拒む。そこへ借金取りの金田豪(米村亮太朗)が現れる。岡崎は父親が残した借金を抱えていて、金田は財布を奪って有り金すべてをむしり取る。マキは金田を尾行する。
 金田はクラブのVIPルームでヤクをやり始め、マキはラリった女を演じながら金田に近づく。マキは金田を酔い潰し、朦朧とする金田から岡崎の事を聞き出していく。岡崎が抱える借金は1千万円で、ある日突然現れたあやめが岡崎の借金を肩代わりすると申し出てきたという。結局、あやめは500万円の借金を肩代わりする事になり、担保として同額の生命保険の証書を用意。あやめは肩代わりした事を岡崎に内緒にして欲しいと頼んできたという。金田は次の満月の夜、あやめを殺害して保険金で借金を回収しようと考えていた。
 翌日、マキはあやめに会って、篤子の話があやめ自身の事だったと気付いたと伝える。あやめは通院している病院の岡崎が自分の娘だとわかり、借金に苦しんでいる事を知ってしまったのだ。マキが金田に命を狙われている事を教えると、あやめは余命3ヵ月である事を打ち明ける。あやめは最初から保険金で500万円を払うつもりだった。あやめは金田が警察に捕まれば、岡崎が助かると考え、むしろ殺害される事を望んでいた。そして満月の夜、マキは鏡の前でメイクをして、最後の芝居が待つ稲荷社へ向かう…。

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