【ytvでSDGsを探究しよう】~番組で使われたフリップを活用した「アップサイクルワークショップ」を開催!~

ytvの食フェス「シノビ―もぐもぐパーク」(2023年11月17日~19日、23日~26日開催)にて、番組での役目を終えたフリップを使った工作体験ができるワークショップ「フリップで何つくる?」を開催しました。

ワークショップの主役はずばり… 企画名にもなっている  フリップ  です!

 

「かんさい情報ネットten.」や「情報ライブ ミヤネ屋」など、読売テレビの番組に欠かせない演出道具です。

  • クイズ番組でお馴染みの「フリップ」ですが、様々な形や用途があります。

 今回は報道番組からバラエティー番組まで、読売テレビの4番組の使用済みフリップを集めました。小さい子どもたちでも工作がしやすいよう、あらかじめレーザー加工をしたフリップを型抜きのように切り取ります。切り取ったパーツを組み立てて、あとは思い思いの装飾を施していきます。

 

 今回は「フォトフレーム」「ケーキ型の小物入れ」「クリスマスオブジェ」の3つの中から1つ選んでもらい、「シノビ―もぐもぐパーク」の来場者の皆さんにご参加いただきました。

  • 世界に1つだけのフリップ!どれにしようかな
  • 先生は美術のアートディレクター!
  • 型抜きしたフリップを組み立てて…
  • 思い思いに装飾していきます

 「フリップで何つくる?」はESG推進局サステナビリティGと、番組のスタジオセットやビジュアル作成をてがける制作局美術部によるSDGs体験プログラムです。プログラムの柱は、従来の役目を終えたモノに新たな価値を与える取り組み「アップサイクル」です。“創造的再利用”とも呼ばれ、昨今モノづくりの業界では注目されている新しい再利用の形です。

「テレビ局で使われた素材でアップサイクルできたら面白いよね」というのが企画の発端でした。美術部の若手チームと議論を重ねて生まれたのが今回のワークショップです。

 

  • 美術部の石田由(いしだ・ゆう)さん
  • 会場セットも石田さんが担当

 ワークショップの装飾素材は、美術倉庫に眠っていた“役目を終えた”素材たちです。例えば、このキラキラとした素材は「上沼・高田のクギヅケ!」という番組内で、上沼さんが使用する通称“ツッコミ棒”の持ち手部分に使用されています。

 

 ほかにも、美術セットを考える際に活用している「素材のサンプル帳」。今回はすでに廃盤になったメーカーのサンプル帳を穴あけパンチでフレーク状にしたり、スタジオセットで使用した造花も小さくカットし装飾に活用してもらいました。

 今回は4日間で12枠、合計200人以上の方々にご参加いただきました。参加者からは 「フリップで何か作るということは滅多にできないことなので体験できてよかった。また参加したい」「子供のイキイキ・キラキラした姿を見られて、とても貴重な時間になりました」などの感想をいただきました。参加者の皆さんのおかげで、フリップは読売テレビを離れ、第2の人生を歩み始めることができました。

 また、今回ワークショップを開催した「シノビ―もぐもぐパーク」のイベント会場内に設置された ゴミ箱フォトスポット も、使用済みフリップや美術倉庫に眠っていた素材、スタジオで役目を終えたセット等をアップサイクルして作成しました。

制作局美術部 石田 由(いしだ・ゆう)さん

 今回、様々なアップサイクルのデザイン・設計に携わる上で、来場者さんに楽しんでもらえて、「この先もつづくプロジェクトにしたい」という思いをもって取り組みました。テレビの美術は日頃オモテ舞台には出ずに、裏方としてお仕事をする機会がほとんどなので、今回のように、たくさんの参加者さんと一緒にものをつくる機会や、デザインしたものを実際に手に取ってもらう機会は、とても貴重でたくさん刺激をもらいました。

 ワークショップ参加者さんからいただいた「いつも番組見てるよ」「これからもセット見るで」の有難いお言葉を活力に、今後より一層美術業務に励みます!


 読売テレビのアップサイクル企画を通じ「あれってまだ使えるかも!」という気づきを日常生活の中で得てもらえるきっかけになれば幸いです。「フリップで何つくる?」は今後もytvサステナビリティ・プロジェクトの1つとして開催していく予定です。