ytvでSDGs探究しよう!
大正白稜高等学校にて”プレゼンテーション技法”
出張授業!
「ytvでSDGsを探究しよう」。6月14日(金)にお伺いしたのは大阪府立大正白稜高等学校(大阪市大正区)です。こちらの学校では「プレゼンテーション技法」という選択科目を実施しており、「自分自身を、自分の言葉で表現する力」をつけるための授業を行っています。この日は50分授業2コマに、2年生の8名が出席しました。
ICT(情報通信技術)の活用が急速に進み、対面コミュニケーションが減っているなか、自己表現やコミュニケーションの楽しさを学んでほしいという目的で、学校独自のカリキュラムを進めています。今回、担当の教諭から「テレビ局ならではの目線で表現・情報の発信について教えてほしい」との依頼を受け、サステナビリティグループが授業をお手伝いすることになりました。
テレビは ”究極のプレゼンテーション”
「プレゼンテーション技法」という授業を始めて聞いた時、一番最初に頭をよぎったのは「そもそも、プレゼンテーションとはなんだろうか?」ということでした。社会人になると、どの仕事でも「プレゼン」をすることはよくあると思いますが、「プレゼンテーション」という言葉の意味を、改めて辞書を引くと以下のような説明でした。
日々情報を表現・発信し、視聴者がわかりやすい放送を目指す番組作りは、プレゼンテーションに似ているものがあるのではないか?と感じました。そのため、今回の出張授業では「テレビは”究極のプレゼンテーション”」というテーマで、普段番組の中で活用している表現や演出について紹介し、生徒の皆さんと一緒にワークショップを行いました。
ニュース報道番組や情報番組で事実を正確に伝えるためによく使われる演出である、【データの活用】【専門家のスタジオ出演】【当事者への取材】を紹介したり、分かりやすく気象情報を伝える【お天気中継】の演出や工夫などについて説明しました。
普段何気なく見ているテレビ番組に盛り込まれている、“プレゼンの工夫”について、「そんな意味があったんだ」と、生徒の皆さんは驚いていました。
身近な社会課題を伝える番組を考えてみよう
授業の後半では、「身近な社会課題を伝える番組を考えてみよう」をテーマに、自分たちが気になっているニュースや社会課題について、どんな情報発信ができるのかを考えてもらうワークショップを3班に分かれて行いました。
A班は、自分たちに身近な「コンビニ」について、値上げなどのニュースをまとめた番組風のプレゼンを行いました。アナウンサー役と専門家役をつくり、データや画像なども駆使し、見事な番組風に仕上げました。
B班では、「BTSのメンバーの兵役終了」というニュースをきっかけに、「自分の”推し”が兵役に行ってしまったら?」という「if(もしも)」の話で構成。身近な問題に落とし込むことで、そのニュースに関心をもってもらうという工夫ができていました。
さらにC班では、「バイト中にトイレで出産」という衝撃的なニュースに疑問を持ち、「どうしてバイト中に?」「なんで病院へ行かなかったんだろう?」という疑問を深堀りしていく構成を考えた班もあったりと、自分たちの目線で真剣に番組作りに取り組んでいました。
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参加者全員で各班への感想コメントカードを渡しました
授業を終えた大正白稜高等学校の生徒たちからは…
「プレゼンの仕方や、スライドのどこを盛ったらいいかなど、必要なことをたくさん学んだ」
「ニュースから色々な情報が読み取れることがわかっていい勉強になった」
「ニュースを作ることが、どんどん物語みたいに作れて楽しかった」とのコメントをいただきました。
「テレビとは究極のプレゼンテーション」というタイトルは少し大袈裟だったかもしれませんが、普段何気なく見ている番組には、たくさんの“表現・伝えるための工夫”が詰まっていることを知ってもらえる機会になったことを嬉しく思いました。
「学びたい気持ち募集中!-ytvでSDGsを探究しよう-」