【EXPO2025 大阪・関西万博】
国連パビリオンから世界に平和のメッセージ送る
「人類は団結したとき最も強くなる」

国連パビリオンのPR動画をご覧いただけます。提供:国連広報センター

55年ぶりに大阪に国際博覧会が戻ってきました。
大阪・関西万博のエンパワーリング・ゾーンで展開しているのが、国連パビリオンです。パビリオンでは、35の国際諸機関、および15の国連事務局の部局が一丸となり、国連全体の活動を紹介する展示や、イベントを行っています。国連創設80年という歴史の節目に、国連が世界に発信するメッセージは、「United for Better Future: 人類は団結したとき最も強くなる」

このメッセージの意味について、国連事務次長補兼陳列区域代表のマーヘル・ナセル氏(大阪・関西万博 国連総代表)は、次のように語っています。

「平和、人権、人道支援、持続可能な開発、気候変動対策といった国連の中核的な使命に根差しています。今日の世界における多くの課題は、今こそ団結と連帯が不可欠だということを浮き彫りにしています。団結があるところに成功があります。分断があるところでは、成功はよりつかみにくくなるのです」。

  • 国連事務次長補兼陳列区域代表のマーヘル・ナセル氏(大阪・関西万博 国連総代表)

国連パビリオンでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成、世界的な課題や人道危機への対処に向けた取り組みをテーマに、国際社会の人々の行動と多国間の協力によってのみ実現できる「未来につながるビジョン」を描き出しています。

国際ジャズ・デーを記念したスペシャルライブ「Speaking Jazz」

  • 国際ジャズ・デーを記念したスペシャルライブ「Speaking Jazz」を開催

4月には、国際ジャズ・デーを記念したスペシャルライブ「Speaking Jazz」が開催されました。

このイベントでは、ジャズという普遍的な言語を通じて、国境、世代、言葉の壁を越えた多文化の対話と調和を体現するステージが用意され、国際対話と結束を呼びかけました。

  • 関西出身の実力派トランペッターの広瀬未来(ひろせ・みき)氏

ライブでは、音楽監督として関西出身の実力派トランペッターの広瀬未来(ひろせ・みき)氏が全編の指揮を執り、世代を超えた先鋭プレーヤー12名による「広瀬未来ジャズオーケストラ」を編成。

さらに、ニューヨークを拠点に世界で活躍するグラミー受賞アーティストの小川慶太(おがわ・けいた)氏がパーカッションで参加し、圧巻のパフォーマンスを繰り広げました。

  • 国際的プレーヤー12名による「広瀬未来ジャズオーケストラ」
  • グラミー受賞アーティストの小川慶太(おがわ・けいた)氏

また、1970年の大阪万博にも出演した森山良子(もりやま・りょうこ)氏が、半世紀以上の時を超えて再び大阪・関西万博の舞台に立ちました。森山氏は、ジャズトランペッターだった父との思い出を披露しながら、円熟したジャズソングを熱唱しました。往年の名プレーヤーたちの楽器演奏を声で再現するスキャットで、聴衆を魅了しました。

  • 1970年の大阪万博にも出演した森山良子(もりやま・りょうこ)氏

国連パビリオンでは、期間中、万博のテーマウィークや国連の国際デーなどに沿った週ごとの特別展や様々なイベントも計画されており、持続可能な開発、人権、気候変動、平和と安全の維持のための活動などを紹介しています。

国連の幹部職員や第一線の専門家、著名人、サポーターなどのゲストをパビリオンに迎え、グローバルな課題と解決策についての知見や経験を発信しています。世界の今を体感できる展示が目白押しです。

  • Photo by Tsuneo Koga 提供:BLUE NOTE JAPAN