「いただきます」をみんなに。
~ytvフードドライブ絶賛活動中~
おおさかパルコープの温かい支援活動の輪に参加しました!

月に1度、生活協同組合おおさかパルコープの組合員ボランティアメンバーと職員の皆さんが一堂に集まり、枚方物流センターで、フードドライブのために集まった食品の仕分けや配送を行っています。この活動にytvも参加させてもらいました。

おおさかパルコープは2017年に「パルコープ子ども食堂フードバンク」を立ち上げ、翌2018年からフードドライブ活動を始めました。パルコープの余剰食材をはじめ、企業、個人から食品の寄贈を受け、支援を必要としている施設、団体に無償で分配するという、小売流通業界で画期的な取り組みです。2022年11月現在、おおさかパルコープが支援している大阪府の子ども食堂とシングル家庭支援団体は83にのぼります。これらの施設、団体に食品を届けるため、ボランティアと職員の皆さんがお米、常温品、冷蔵品、冷凍品を支援先それぞれの状況に合わせて仕分け、箱詰めして、配送前の準備を毎月行っています。

今回、仕分けを行った食品の総重量は約4590㎏!そんな数多くの食品の仕分けを手慣れた様子で行う皆さんは、低温の倉庫でもジャンパーを着て元気いっぱい、いきいきと活動していました。

ボランティアの方は、「子ども食堂やシングル家庭を支えることは大切。地域の支援の情報が必要な家庭にきちんと届けば嬉しいが、情報手段のスマホ代が高くて心配」と、その思いを語ってくれました。

  • 訪れたおおさかパルコープの枚方物流センターは2階建ての広大な建物。
  • この日は総勢21名のボランティアさんと職員さんが一緒に作業。
  • 常温保存の食品の総重量は約3250kg!1品ずつ賞味期限の確認と仕分けが行われる。

そんな皆さんの手によって仕分け、箱詰めされた食品を届けるときは、各施設団体と日々交流のあるパルコープ職員さんが配送担当として活躍され、「○○食堂さんへの冷凍品のお届けは来週〇曜日がよい」といったきめ細やかな対応をしています。特に冷蔵品は、賞味期限ごとにできるだけ多くの子ども食堂にいきわたるように日別で分類、この日は枚方市の「みんなの里子ども食堂」と寝屋川市の「ふれ愛子ども食堂」へ食品をお届けするため、同行させてもらい、ytvからの食品もお届けしました。

「みんなの里子ども食堂」は保育園を運営しながら、子ども食堂を週に1回開催しています。代表の梅原知子さんは17年前から地域の商店、農家に協力を仰ぎ、子ども食堂を始めました。きっかけは保育園にずっといた子どもで、家にいるよりも保育園にいる時間の方が長く、「それならみんなで食事ができるようにしよう」と子ども食堂を始めました。そして6年前からパルコープと提携、定期的に食品を受け取るようになりました。 「食品を預かる我々スタッフにとっても、頂いた食品の気持ちがカタチに見えて、テンションがあがり、励みになるんです。永年続けてきたからこそ地域のネットワークがひろがり、困っている家族がいれば保護者同士のつながりで私達の食堂を紹介してくれるなど、草の根的に助け合っています。コープさんとの提携も継続していただいていることが一番大切でありがたいです。」と語ってくれました。“みん里”子ども食堂には毎週2~30人のこどもたちが訪れるそうです。この日は夕方からやってきた6人ほどの子ども達が、おかわりしながら楽しそうに食事をしていました。

  • 提携先からの食品を預かったり、支援先にお届けしたりと、配送はフル回転。
  • 「みんなの里」グループ代表の梅原知子さん(写真左)と「ちいさいほいくえんみんなの里」主務の梅原幹太(同右)さん。
  • 「みんなの里子ども食堂」で愛情いっぱいの夕食を準備されているボランティアの皆さん。

枚方市のお隣、寝屋川市では「ふれ愛子ども食堂」を訪ねました。「香里ふれ愛ハウス」代表で子ども食堂を運営している寺本とも子さんは、スタッフさんボランティアさんとともにお弁当を週に1回40食準備。希望する家庭の子どもたちに届けています。

「2016年4月から子どもの居場所として子ども食堂を立ち上げ、その半年後にはパルコープさんと提携し、運営していました。しかし、コロナ禍に伴い、現在はお弁当に変更。コロナ禍前よりも希望者が増えている事を切実に感じている」とのこと。「フードドライブ団体に食品をもらいにいくのは大変で、パルコープさんは直接食品を届けてくれるからありがたい」そして、「お弁当を届けたおうちのお子さんが喜びのメールをくれたりすることが何よりも嬉しい」と笑顔を見せてくれました。

この日、おおさかパルコープ松岡賢司常務理事を先頭に、永年活動に携わられている皆さんとご一緒に活動させていただき、その先進的な取り組みと機動力を目の当たりにすることができ、フードドライブ活動が定期的に継続している原動力は困っているご家庭とその子供達を笑顔にしたい、ほうっておけないという気持ちの結晶だと実感しました。活動される皆さんの熱い想いと志に協力者がどんどん増えていくことが少しでもよい社会や地域作りにつながっていきます。援助の輪がさらにひろがり、みんなに希望が持てる活動がどんどんふえるように。草の根で頑張っている方々の姿は簡単に見えて来ないからこそ、情報発信し、その活動を応援し、寄り添いながら私達も努力していく決意を新たにしました。

  • 「香里ふれ愛ハウス」代表理事の寺本とも子さん(写真右)とytv川合。
  • お弁当のメニューは、毎回スタッフさんたちが新しいアイディアを出し合って更新。12月はクリスマスをイメージした可愛いお弁当を準備。
  • 子ども食堂のほか、地域のコミュニティ作りのためのモーニングカフェも開催。