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組幹部射殺1週間 地元、不安続く 尼崎市

 兵庫・尼崎市の路上で、指定暴力団「神戸山口組」の古川恵一幹部が男に銃で撃たれて死亡。対立する「六代目山口組」系の元暴力団組員、朝比奈久徳容疑者が殺人の疑いで逮捕されてから1週間になる。地元での不安感はぬぐえず、同市教委は、市内全小学校で、終業式までの警察による見守りの協力を要請している。

 事件から1週間経った4日、現場付近の小学校では、警察による見守りが続けられていた。市教委によると、市内41の全ての小学校で、終業式を迎えるまでは、警察へ見守りの協力を要請しているという。

 市民生活のすぐ近くで相次ぐ暴力団同士の抗争とみられる事件だけに、小学校近くの女性は「不安はありますよね、また、もしなんかあったら。もう一人、下の子もいてるから。遊びに行く時とか、多少でもそればかり気にしては生活できない。治まってくれたらいいけど」と表情を曇らせた。

 3日深夜には、今年8月に神戸市中央区で「六代目山口組」中核組織「弘道会」の事務所前で、組員を銃撃し、重傷を負わせたとして、殺人未遂容疑で「神戸山口組」中核組織「山健組」の五代目組長中田浩司容疑者(60)が逮捕された。

 「六代目山口組」と「神戸山口組」の対立抗争が相次いでおり、とくに、今年10月、分裂の”キーマン”とも言われる「六代目山口組」の高山清司若頭が、服役していた府中刑務所から出所。その直後から「神戸山口組」の幹部らが襲撃される事件が相次いでいることから、警察は抗争の激化を警戒している。

 兵庫県警は、両組織を年内にも「特定抗争指定暴力団」に指定するため、プロジェクトチームを発足し、検討を本格化している。

 「特定抗争指定暴力団」に指定されると、警戒区域内で、組員が5人以上集まるだけで逮捕されるなど、活動が大きく制限される。

 県警はすでに、事務所の使用を制限するなど、暴力団の活動の抑制を図っているが、組織の弱体化に一定の効果は期待されているが、その一方で、警察の監視が届きにくくなり、それぞれの活動が潜在しているのでは、という見方もある。

 そこで「特定抗争指定」で、さらに、活動に制限をかける方針だ。兵庫県警は、両組織の主要団体がある愛知・大阪・岐阜・京都・三重の警察とも連携を図りながら、警戒区域の設定を検討している。