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大阪府の高潮被害想定 大阪市の半分が浸水

 大阪府が新たにまとめた過去最大級の台風による高潮被害で、都市機能が集中する大阪市では、地震による津波の浸水範囲をはるかに上回り、市の約半分に達することが分かった。松井一郎市長は市民に防災マップを把握してもらう、などのソフト対策を急ぐ考えを示した。

 環境省が作成した2100年の天気予報によると、現状のまま地球温暖化が進んだ場合、最高気温は各地で40度を超え、最大瞬間風速が90mにもなるスーパー台風が毎年のように、日本を襲うとされている。

 温暖化による気候の変化に注目が集まる中、大阪府が新たに台風による「高潮」で、どれだけの浸水が起こるのか、被害の想定をまとめた。

 今回の想定は、大阪の広い範囲に被害をもたらした85年前の室戸台風のような過去最大クラスの台風が大阪を直撃したケースだ。

 大阪の中心部梅田では、高潮の影響でバスの車高を超える5mから10mの高さまで浸水すると想定されている。

 咲洲がある住之江区はもちろん、中心部の梅田や難波でも浸水が発生するとされている。

 昨年9月の台風21号でも高潮による被害を受けた関西空港も、 第1ターミナルのある人工島のほぼ全域が水に浸かる想定だ。

 南海トラフの津波想定では浸水しない、大阪市旭区でも浸水被害が出るという。高潮が淀川をさかのぼり、内陸部でも洪水が起きるからだ。

 旭区の住民は「そうなんですか。全然予期してなかったので」「独居老人も多いので、声かけはしようと思っている。来ないことを願うだけ」などと話した。

 これを受けて、松井一郎市長は「ハードの対策は非常に厳しいと思いますので、自分で自らの命を守る、そういう行動をしていただけるように、避難所はどこにあるとか、防災マップをきちんと把握していただけるような対応をしていきたい」と語った。