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関西

BGMを無許可使用で提訴 JASRAC

 JASRAC(日本音楽著作権協会)は13日、大阪の繁華街、ミナミにあるバーの男性経営者に対し、JASRACが著作権を管理する曲を店のBGMに無許可で使っていたとして、提訴した。

 訴状によると、このバーではJASRACが著作権を管理するヒップホップやロックのCDを無断でBGMとして流しているということで、JASRACは音楽の使用差し止めや、使用料に相当する約6万円の損害賠償を求めている。

 今回、JASRACから訴えられたミナミのバーの経営者に取材を試みたが、連絡を取ることはできなかった。

 2015年以降、JASRACは、著作権で保護された音楽を許可なく使用している店舗に対し民事調停を進めてきた。

 2017年には、民事調停の申し立てに応じなかった未契約店を初めて提訴し、高松地裁では店舗側と和解、札幌地裁は店舗側に約3万円の支払いを命じ、確定している。

 そして今回、JASRACは同様に民事調停に応じなかった店舗を近畿では初めて提訴した。

 JASRACに使用料を支払い音楽を使用しているバーのマスターは、BGMは必要不可欠だと言う。

WHISKEY東心斎橋のマスター坂尻廣樹さん「無音でやっていると、お客さんがみんな迷子みたいな顔したんです。何この空気は、と。今の人たちはほとんど何かか音が鳴っているのが当たり前やと思うんですよね。BGMがないと、皆さん落ち着きにくいかと思います。あったほうがいいと思います」

 以前はBGMといえば、著作権の手続きが済んでいる有線放送が主流だったが、JASRACによると、最近ではパソコンや携帯電話の普及もあり、未契約のまま独自でBGMを流す店舗が増えてきているという。

 著作権に詳しい大阪工業大学知的財産学部の甲野正道教授は「技術やサービスが発達して、一般の人たちが著作物を自分で作ったり利用しやすくなっている環境がある。著作権について多くの人たちがきちんと知るということは、これから先、社会生活を送る上でも重要ですので、若いうちから何らかの形で知識を得ることは重要なことだと思う」と指摘している。