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関西

斜面崩落恐れ 宝塚市に改善命令 神戸地裁

 兵庫県宝塚市清荒神の住宅街で、造成工事でできた斜面が崩れる恐れがあるとして、住民が安全対策を求めていた裁判で、神戸地裁は16日、宝塚市に対し対策工事を業者に求めるよう命じた。

 住宅地の裏にある小高い丘。以前からある古い石垣の上に、むき出しの斜面…その上に、コンクリートの壁が建てられている。6年前、この丘の上に新たな住宅地が造成された結果、3段の斜面ができたという。

 住民たちは、この斜面が崩落する恐れがあるとして、工事を許可した宝塚市と業者に対して、安全対策などを求める訴えを起こしていた。

 近年、記録的な大雨などで相次いでいる土砂崩れ。去年の西日本豪雨では、近くの六甲山系などでも土砂災害が相次いだ。近所の住民によると、現場付近でもこれまでに裏の斜面が崩れたことがあるという。

 さらに、宝塚市のハザードマップでは、問題の斜面が土砂災害警戒区域に指定されている。

 清荒神5丁目環境を守る会の今井秀行会長は「加重がかかってきたとき(石などが)とんできたら、この家も後ろもだっと崩れる可能性がある」と心配している。

 災害を未然に防ぐため、行政がどこまで責任を持つべきかが争われた裁判。市側は「適切に審査した」と主張していたが、16日の判決で神戸地裁は「石垣が経年劣化して、強度が減少していると推認される」とし、市が開発を許可したことは違法だとして、宝塚市に対し、擁壁の崩落を防ぐ工事を業者に求めるよう命じた。

 宝塚市は「判決文を確認して、弁護士と今後の対応を相談する」としている。