関西

くら寿司がAI養殖ハマチ販売 24日から

 熾烈(しれつ)な販売競争を繰り広げる回転ずし業界。23日、大阪に本社がある大手回転寿司(ずし)チェーン「くら寿司」が新商品を発表しました。(取材・報告=柏崎蒼馬記者)

 その注目の品が……。

 ん~~~!? 見た目は普通のハマチのようですが……。

 柏崎記者「こちら、AIを使って養殖された日本初のハマチなんです。にっっ日本初のえっえっエーアイハマチ~!?実はこれ、愛媛県宇和島で最先端のAI技術『スマート給餌機』を使って養殖。なんとAIが適切なタイミングを自動で判断、適量のエサをハマチに与えてくれるのです」。

 これまでは毎日、エサやり場まで船で移動し、人力でエサやりをするため燃料費や人件費も必要でしたが、AIによって、1回で3日分のハマチのエサを機械に継ぎ足すだけで済み、燃料費などのコスト削減にもつながっているといいます。

 さらに~!

 柏崎記者「こちらの機械から遠隔で愛媛県のハマチにエサを与えることができます。AI技術によって日本はもちろん、いわば世界のどこからでもボタンひとつでエサやりが可能に!」。

 松浦水産の松浦登さんは「非常に便利ですね。悪天候の時でも自宅にいながらスタートボタン押したらエサが落ちるというのは、とても便利だと思います」。

 そしてこちら、通常のハマチと「AIハマチ」を並べてみましたが、みなさんどっちがAIか分かりますか~。

 正解はコレ!

 見た目では判断できませんが、はたして味の方はどうなのでしょうか?

 柏崎記者「身がぷりぷりしていて、とてもアブラがのっています」。

 くら寿司では、今年3月「AI桜鯛」を販売していて、今回のハマチで2回目。AI技術を活用し養殖に取り組む狙いは……。

 くら寿司広報部の小山祐一郎さん「より品質のいいものをより安定してこれからも提供していくために、仕入れの安定化が一つの大きなポイントになります。スマート養殖によって、仕入れの安定につなげていくのが狙いになります」。

 24日から3日間限定で販売されるAIハマチ。気になるそのお値段は通常の110円よりも少々お高めですが、くら寿司では今後、他の魚でもAI養殖を広げたい考えです。

 一方……。

 大阪府泉佐野市で100年以上、「浪速の伝統野菜」を栽培している三浦農園。泉州の水ナスが旬を迎えています。

 実は、この水ナスにも最先端のAI技術が!

 柏崎記者「この機械で太陽光の量や土壌の成分を把握し、自動で水や肥料が提供されることで、こちらの水ナスは栽培されています。このAIシステム、日照量などを図りながら水やりや肥料やりを自動で行ってくれるのです。これまで3、4時間かけていた水やりは人手が減り、作業時間の短縮や人件費の削減という効果が、経費を上回りました」。

 三浦農園の三浦淳さんのスマホ見せてもらいつつ、「こんな感じで水分量とか肥料何時にやったとか、グラフで分かる感じですね」。

 初期コストはシステム1台あたり200万円ほどかかりますが、 形の良い水ナスが増え、品質や収穫量も安定したということです。

 三浦さん「めちゃめちゃ楽になりましたね。他の農作業もあるので。米作ったり他の野菜も作っているので、そっちの方にも手を回せるようになりましたね」。

 新技術の活用が進む漁業や農業。労働力不足や高齢化が課題となる日本の一次産業の救世主となるでしょうか。