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ストーリー#11

妻が夫を殺すとき

12月13日(木)よる 1:13~1:53(予定)

ゲスト
秋吉 加奈子
(雛形 あきこ)
秋吉 加奈子(雛形 あきこ)
直美の交通課時代の先輩
夫の浮気を疑う
秋吉 貴之
(なだぎ 武(ザ・プラン9))
秋吉 貴之(なだぎ 武(ザ・プラン9))
加奈子の夫
貴子
(新田 祐里子)
貴子(新田 祐里子)
貴之と密会する女性
妊娠している

  直美(臼田あさ美)に「あなたの知っている人に毒を渡した」と明かす松井(綾部祐二)。自分の知り合いが毒を受け取るはずがないと信じる直美に対し、松井は「もし使った人間がいたら私の勝ちだ」と言い放つ。小学校教師の秋吉貴之(なだぎ武)は妻の秋吉加奈子(雛形あきこ)に結婚10周年のお祝いとしてネックレスをプレゼントする。加奈子は貴之に抱きついて喜ぶが、心の中では貴之の服からいつもの女の香りがすると思っていた。しかし、結婚10年の記念日は1か月も先だった。その時、貴之の携帯が鳴り、貴之は携帯を手に慌てて部屋を出ていく。加奈子は貴之が浮気していると疑っていた。

  翌朝、加奈子は交通課の飲み会で今夜は遅くなると貴之に伝える。家でのんびりしていると語る貴之は心なしか嬉しそうな顔をしていた。

  刑事部屋では、直美が自分の知り合いの名前をレポート用紙に書き出していた。そこに交通課の先輩、加奈子がやってくる。加奈子は油を売っていた部下の菅原美佐を連れて帰っていく。直美は加奈子も毒を持っている可能性があると考えるが、すぐにそんな事はないと思い直す。夜、加奈子は飲み会に参加しないと美佐に伝えて更衣室を出ていく。美佐は加奈子の様子が最近おかしい事を直美に明かす。

  加奈子は浮気現場を抑えるために帰宅するが家に貴之の姿はなかった。夜10時過ぎに帰宅した貴之は小学校で冬休みの準備をしていたと苦しい言い訳する。加奈子は貴之がシャワー中に貴之の携帯を確認。加奈子は携帯に残っていた貴子(新田祐里子)という女性が浮気相手と確信し、送信済みメールを開く。メールには「明日は加奈子が家にいるから無理。でも当座の生活費はなるべく早く渡すつもりだから安心して」と書かれていた。加奈子は思い当って預金通帳を確認して愕然となる。通帳からは100万円が引き出されていた。

  非番の日、加奈子は急な呼び出しがあったと言って家を出ていく。直美は加奈子が毒を持っているかもしれないと疑って加奈子の自宅に様子を見に行く。すると、貴之が弾んだ足取りで家から出ていき、物陰に隠れていた加奈子は貴之の跡をつけ始める。直美はそんな2人を尾行する。加奈子が跡をつけていると、貴之はベビー用品のショップ前で大きなお腹をした貴子と密会。貴之は厚みのある封筒を貴子に手渡していた。「子供はいなくていい」という貴之の言葉を信じていた加奈子はショックを受ける。加奈子は不妊治療を受けていた。

  加奈子は楽しそうにベビー服を選ぶ貴之たちを思い出し、泣きながら貴之に貰ったネックレスを引きちぎる。直美はそんな加奈子に「毒を持っているのは先輩ですね?」と声をかける。だが、加奈子は毒なんて持ってないと言って去っていく。帰宅後、加奈子はチェストの引き出しに入れられた離婚届を見つけて愕然となる。加奈子は意を決し、帰宅した貴之に預金通帳の事を問い詰める。貴之は母親に渡したと言い訳するが、明らかに動揺していた。その時、貴之の携帯に着信がある。加奈子は貴之が「今夜、お前の事を話すよ」と電話の相手に話しているのを盗み聞きする。その頃、直美は路上にいる貴子に声をかけていた。

  夕食の時、加奈子は2つのワイングラスにそれぞれ毒を1滴ずつ垂らす。そして、加奈子が「私と別れてあの女の所へ行くつもり?」と訊ねると、貴之は「気付いていたのか」と言って謝り続ける。加奈子は貴之が否定しないため、浮気を認めたと判断。加奈子は「破られた誓いの言葉に乾杯」と言って毒の入ったワインを貴之に飲ませる。加奈子は貴之が飲み干したのを見届けた後、ワインを一気にあおろうとする。その時、直美と貴子が加奈子の大きな誤解を解くため、部屋に飛び込んでくる。

  直美は貴子が貴之の娘だと加奈子に明かす。貴子の母親は学生時代に貴之と付き合っていて、貴之に黙って貴子の事を産んでいた。貴子は父親の貴之から貴をとって名付けられたのだ。貴子はずっと名乗らないつもりだったが、3ヶ月前に自分の夫と母親が事故に遭って急死し、助けを求めて貴之に連絡した事を打ち明ける。貴之は他の女との間にできた子供や孫がいる事を加奈子に打ち明けられず、離婚を考えるまで追い詰められていた。貴之は加奈子の事が嫌いになった訳でも結婚生活を終わりにしたい訳でもなかった。

  この事実を知った加奈子は毒が入ったワインを飲んで自殺しようとするが、直美が気付いてグラスを手で払う。直美は加奈子が貴之と一緒に死ぬつもりだったと知り、加奈子が貴之の事を愛していると察する。科捜研は加奈子が持っていた毒を調べ、貴之は病院に搬送されて検査を受ける。直美は解毒情報を持っているかもしれない松井を必死に捜し回るが、見つけられないまま貴之が毒を飲んでから24時間が経過する。

  だが、24時間が過ぎても貴之は生きていた。状況が理解できない直美たちの前に透がやってくる。瓶の中身はただの水道水だったという。加奈子は泣きながら安堵し、貴之はそんな加奈子を抱きしめる。直美はホッとした後、ある場所へ向かう。そこでは直美を呼び出した松井が待っていた。松井はただの水なのに大騒ぎした直美たちをあざ笑う。松井は「あなたがどうあがこうと、どう反論しようと人間の本質は悪なんです」と言い放つが、直美は決して認めようとしない。すると、松井はもう1つ試してみましょうと提案する…。

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