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ストーリー#04

刑事が容疑者を殺すとき(後編)

10月25日(木)よる 23:58~0:38

中野 耀太郎
(木村 祐一)
中野 耀太郎(木村 祐一)
捜査一課の刑事
かつて取り調べをした原田からの復讐を恐れる
原田 義人
(堀部 圭亮)
原田 義人(堀部 圭亮)
4年前に幼児殺害の容疑をかけられたが、証拠不十分で釈放
中野 エリ子
(遊井 亮子)
中野 エリ子(遊井 亮子)
中野の妻
夫と娘の3人で暮らす

  中野(木村祐一)は原田(堀部圭亮)に毒を一滴垂らした酒を飲ませ、24時間経つのを待っていた。中野が出勤後、エリ子(遊井亮子)は砂場で遊んでいた浩子(藤井杏奈)がいない事に気付く。浩子に声をかけて連れて行ったのは原田だった。沙織(第2話ストーカー被害者)から渡されたコインの事を調べていた直美(臼田あさ美)と本条透はストロバキア国立大学のHPに辿り着く。薬学部のページには2人の研究員の写真が掲載されていて、1人は手に火傷の跡がある日本人だった。直美はこの研究員が松井だと直感的に判断。このページには機密警察のHPがリンクされていて、直美は普通の研究室じゃないと考える。

  エリ子が血眼になって浩子を捜していると、そこに目の焦点が定まっていない原田が現れる。原田の服のポケットには浩子の靴下が入っていた。エリ子から連絡を受けた中野は原田が連行された自宅近くの警察署へ急いで向かう。原田が毒を飲んでから24時間経過するまで4時間を残した時だった。事情を知った直美は心配して中野の後を追う。中野は取り調べを受ける原田の胸倉を掴み、浩子の居場所を問い詰める。原田は楽しそうにニヤニヤと笑い、中野は怒りが抑えられずに原田を殴りつける。原田は大袈裟に痛がり、弁護士を呼んでほしいと訴える。

  原田を殴りつけた中野は、警察署の一室から出られぬよう監視される事に。24時間が経つまで残りは3時間。中野はこのままでは永遠に浩子の居場所がわかないと狼狽える。そして、残り1時間になった時、原田は警察から解放される。それを知った中野は監視する刑事から拳銃を奪い、他の刑事たちを牽制しながら警察署を出て原田の跡を追う。中野は浩子が無事に帰ってくればクビになってもいいと覚悟していた。直美は他の刑事たちと共に中野を追う。

  残り23分、団地に戻った中野は管理人を連れて原田の部屋に向かうが、部屋には誰もいなかった。部屋には原田が来ていたシャツが脱ぎ捨てられていて、中野はこの付近に原田がいると判断する。この後、中野は原田が自治会の副会長をしている事を思い出して自治会室へと急ぐが、跡を追ってきた直美が中野の行く手を阻む。中野は直美に拳銃を向け、直美も震える手で拳銃を構える。直美が必死に中野を説得すると、中野は「あんなものを飲ませなかったらな」と後悔を口にする。

  中野は直美の説得に応じて拳銃を下し、直美もホッとして拳銃を下す。だが、中野は説得に応じた訳ではなかった。中野は油断した直美に手刀を決めて自治会室へ向かう。中野は窓から自治会室の様子を窺い、原田を発見する。中野は部屋から出てきた所を待ち伏せして原田の額に拳銃を突きつける。中野は浩子の居場所を聞き出そうとするが、原田は知らないと答える。この後、意識を失っていた直美は銃声で目を覚まして…。

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