- クロード・モネ
《睡蓮》
- 1908年 油彩、カンヴァス Museum Purchase, 1910.26
モネは、後半生をパリの北西65kmほどにあるジヴェルニーで過ごし、晩年は自らつくり上げた「水の庭」の睡蓮を描きつづけた。実際に描かれているのは池のほんの一画だが、水面の映り込みによって周囲の木々や空をも取り込み、果てしない広がりを感じさせる。1909年、モネはパリのデュラン=リュエル画廊で〈睡蓮〉連作を発表した。翌年、ウスター美術館が購入した本作もこの1点。本作の収蔵により同館は、〈睡蓮〉を購入した世界で初めての美術館となった。なお、本展では本作品購入に関わる同館と画商の間で交わされた書簡(複製)等もあわせて紹介する。